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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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朝 日本語スクールの目の前は、新聞配達の準備をする人達が集まり、これから配達に向かいます… 朝7時ごろ。








飛ぶ事の意味、飛ぶ事が仕事である事の意味を感じる世界に入って来た。

28日連続フライト。

仕事を通して、「空」「無常」を飛ぶ日々の中に、私の求めている「覚り」の世界がある。

この壁を超え、肉体も精神も苦しみの中から生まれる。


一期一会のお客さんとのフライトもまた、ブッダに通ずる道となる。



トレーニングをしている軍隊が通りかかった。

山間部でキャンプを張り、何日もかけて歩いて移動してはキャンプ…

15kgのバッグとライフル銃を担ぎ、ポカラへと歩いて行った。




新たなビジネスだという、Stand up paddle nepal。

カヤックとサーフィンの間の子のような…

湖でも川でも遊べる、ウオーター スポーツです。



家の近くにある日本食アニール。その隣にアパート?建設中…

ポカラでは至る所でホテルやアパートが建設中だが、その作りは大丈夫なのか?… と感じるものも多いが、最後 仕上げで色を塗ってしまえば、見栄えは立派で別のものに感じる。


人間も同じで、着飾って、取り繕ってしまえば中身は見えなくなる。

それは姿、形だけではなく、肩書きという「かぶりもの」も同じだ。

医師、弁護士、大学教授…

その肩書きで私達は先入観や既成概念が働き、ものごとを見えなくしている事もある。




「客観性」

遠くから、別の自分が自分を観察している感覚…

自分が自分を観察して見えてくるものがある。

自分を手がかりに真理を発見していく事が、仏教の本質であり、祈るのではなく、覚り。

仏陀は実在した、手本となる人物です。

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朝、職場に向かう道中。

疲れはピークに達しているので、飛ぶ以外はとにかく休む! それで乗り切るしかない。

節々が痛く、立っているのもしんどい状態だったので、夕方には久しぶりに湯船に浸かり、全身をマッサージして、とにかく明日に向け休む… それだけ。



ネパール最年少パイロットは12歳の彼。

フロンティア パラグライディングのオーナーの息子。
今は試験休みなので、毎日サランコットまで自転車で上がり、そして自転車はジープで下ろし、彼は飛んで下りる。

グライダーはNivuk Hook、それにポットハーネスで既に飛んでいる。

普通にソアリングもしているし、12歳とは思えない程 眼差しが鋭い。

環境… と言ってしまえばそれまでだが、ネパールのパラグライダーの未来は明るい!










今住んでいる所。

自分の家を持ちたいという感覚が昔から全くないのだが、今でもその気持ちは変わらない。

家庭を持ち、覚悟を決めれば、そこに家を建てたくなるのかもしれないが…

持ち家は未来への安心にはなるけれど、いろんな事への変化に対応出来ない。

環境を変えたくても変えられないし、他に移り住む事も出来ない。

今住んでいる所はロケーションもよく、トレーニング ジムもあり、申し分ないんだけれど…


山というのは場所、その見る角度が違うだけで、全く表情が変わって見える。

ここから見える山の表情は素晴らしいけれど、感動の幅が小さくなってきている…

先週ダンプスに行った時に思った… こんな所に住んでみたいと。

街ではなく村に住みたい!

通勤は大変になるけど、生活する環境は村の方がいい。
インターネットもテレビも別に無くてもいいが、ネパールでも今では村でも両方ともある。

だんだん住む所はオフィスから遠ざかっているし、近くに住む事はこれからも無いだろう。

村に住んで、街にはいざという時の為に部屋を借りておけば、帰れない時はそこで寝られる。

来シーズンはサミットに挑戦する予定なので、トレーニング ジムよりも近くに山がある環境の方が、いつでも登れるし、目的に沿って生活できる。

その時、住むにはベストの環境だと思ったとしても、全てが変わり続ける中で、それも変わってくる。

まずは住む場所。その環境作りから来シーズンは考える事になりそうです。

今日ランディング場にはチベタン(チベット仏教)の子供達が、遠足でやって来ていました。

ポカラにもチベット キャンプがあり、私達と同じ顔立ちのチベタンが生活しています。

何度か訪れた事はありますが、以前は私が仏教徒である事の意識がほとんど無かったので、是非 仏教徒として、もう一度 訪ねてみたいですが… 仕事の毎日で時間がないのが残念です。


空を飛んでいるパラグライダーを見て、指差すチベタンの子供達…



ポカラマジックについては以前にも触れましたが、天気予報が雨で、朝から雨が降っていたとしても、仕事が休みになる事を期待する自分はもういない…

今日も叱りで、朝から雨なのにある時間になると太陽が出てくる… だから、やはり考える事になる。

ポカラに住んで分かる事がある。

太陽の日射角がある高さになると、例え雨雲が上空にあろうが、太陽がこじ開けてしまう。

少しでも太陽が雲に穴を開けると、そこからたちまち青空が広がる。

そして太陽の日射角がある程度の角度に下がると、日射が弱まり、次第に雲に覆われ、予報通りの本来の天気になる。

時間でいうと朝9〜10時の太陽の角度!からポカラマジックが始まり、太陽が顔を出し始め、午後1〜2時過ぎには太陽は雲に隠れ、本来の雨雲の天気予報通りになる。

その事に気付いた‼

モンスーンの雨季も毎日飛べるのも、ポカラマジック! 同じだ。
モンスーンは基本 雨の季節だが、多くは午後、夕方から夜にかけて雨が降る。

そして太陽の日射角がそれになると、基本 やはり太陽が顔を出す。

ここでは雨雲も太陽には敵わないようだ。

それ程までにここの太陽は強い!という事だろう。


ポカラでのシーズンも残りあと1ヶ月程だが、今シーズンのフライト確立を計算して改めて驚いた。

雨季、乾季、冬、夏… 1年を通してのフライト確立が何と95.4%!だった。

単純計算で1ヶ月に飛べない日は1日、多くても2日だけ。

年間に計算すると348日 フライト出来てしまう!

パラグライダーをやっている人なら、これが如何に異常、いや凄い数字なのかが分かるだろう。

ここで働く者としては、仕事がある有難さと、毎日 仕事をしなければいけない辛さ… 両方がある。

今の願いは、1日でいいから休みたい…
飛ばない日が欲しい… です。

今日で25日間 休みが無い…

また1ヶ月連続が近づいて来た。


頭に載せて物を売るインド人… は、よく見かける光景だ。


トレーニング ルーム。


1週間ぶりに筋トレしたが、身体が疲労していて、休みなからゆっくりと…

ラダックまで4週間を切ったので、しっかり動ける身体作りをゆっくりとやっていきます!

最初は通勤を歩く事から。それでも1時間は歩けるので、まずはそこから。

昨年のアンナプルナ1周とは目的が違うので、ラダックでの目的に合わせた身体作りをしていきます。



今日は特に表情がコロコロと変わった空でしたが、「天気」という捉え方では無く、「無常」という捉え方で空を見ていると、とても分かり易い。

「無常」とは常に姿、形を変え続ける常が無い状態であり、それを予報する、つまり天気予報。その未来を予測する事は出来ても、常が無い姿、形は変わり続けていくので、如何様にも変化をし、多様性を持って見なければならない。

分かったつもりでいても、しかし結局のところは分からない!という事を分かっておく。

そういう捉え方で空を見る事が、仏教的なものの見方になるのだろう。

知らない事を知る。

そして、それに気付いて生きていく。


常に形を変え続ける「空」は美しい!
ネパール人パイロットを探している。

今 Nirvana には3人のネパール人パイロット、クリシュナ、スルヤ、サントス。
それにルーマニアのバリー、ウズベキスタンのルスタム、そして私カズの計6人のパイロットがいます。

一度に飛べるお客さんの数が6人までと決まっているので、各会社 最低6人のパイロットが必要になります。

しかし明後日からサントスが10日間の旅に出かけ、私も5月はラダック、6月は日本… と、約2ヶ月近くポカラを離れます。

Nirvana の会社自体、2年目に入り、お客さんの数も増え、6人だとパイロットは基本 全く休日がなく、雨頼み… な状況です。

そこで最低もう1人は、パイロットが必要な状況になっています。

ビザの関係からも外国人パイロットは難しく、ネパール人パイロットを雇う予定です。

仕事の欲しいネパール人パイロットは沢山いますが、当然 誰でもいい訳ではなく、リスペクトできるパイロット。プロの人間性を持ったパイロット。そして経験と技術を兼ね備えたパイロット。

そうなると、頭に浮んで来るパイロットは限られます。

ずっとその様な目でネパール人パイロットを見てきましたが、将来 一緒に働きたいパイロットは何人かいます。

彼等はパッキング ボーイから這い上がって来たパイロット1年生。

あと1〜2年後には可能ですが、今はまだ経験的にも、年齢的にも働けない…


現パイロットで直ぐに頭に浮かんだのが、サンライズで働いていたビマール。

全ての面で尊敬出来るパイロットで、サンライズを辞めた… との情報があり、連絡を取ってみましたが…


ビマール

彼は少し前に結婚し、1〜2ヶ月 仕事を休んでいるだけで、また復帰するとの事で断られました。


毎日 客相手に飛ぶ世界なので、その資質、やはり人間性 重視の選考になりますが、今月中には決めたいと思います。











大きなホテルがブランチ オフィス横に建設中…

ネパールでもレイクサイドでホテルを建てるには、土地代も含めると最低でも5千万以上はかかります。


今日はオーナーのウペンドラとイミグレーションへ行き、ビザ更新の事情を聞き、ウペンドラに全てやってもらい、何とかビザを更新する事が出来ました。

オン ラインでの作業は一人ではかなり難しく、一字一句が全て合っていないと受け付けず、全く融通が効かないので、何度もエラーが出て前に進まない… ビザ更新の代行ビジネスが必要になるでしょう!


1/世界60億人 の存在の私、その99.99%の人達とは出会う事のない私達ですが、地球上で「今」を生きているという上では、全てが繋がっている。

自我を否定する仏教では、私さえ良ければいい… という考え方は成り立たず、この世にある形あるもの全て(人、動物、虫、山、海、空…… ) は、相対的関係の中で繋がり続けている。

これは凄い事であり、その事に気付いて生きていければ、世界は美しさで満ち溢れている事を知るだろう。

最近 自分のグライダーをよく畳んでくれるパッキング ボーイ。



今日で23日連続 2〜3本 毎日飛んでいる…

こうなると他の事が出来ないで、仕事の日々になってしまう。

それだけ社会に貢献している! のだから、これでいいのかもしれない。

春休みなのか?日本の家族、学生さんもよく飛んでいます。




昔はよく、宝くじに当たったら… なんて妄想したが、今はそんな事 思いもしない。
まあ、ネパールには無いからね、宝くじ。

1億当たって、世界中 旅をして、家を買って、車を買って…


生きるとは、社会に貢献する事であり、それがやるべき事であり、それが仕事になる。

だから仕事は生きている間はしなければならず、宝くじが当たって、お金があって、それで暮らしたとしても、それは生きている事には当たらない。

何故なら、社会へ対しての貢献がそこには無いから!

仕事とお金と人生との関係性が、仏教には見えている。



一度も会った事のない女性だが昨年、日本に住むネパール人 マヘンドラがネパールにやって来た時、会ってみないか? と紹介された。

彼女はマヘンドラの友達で、ネパール舞踊のダンサーだった。

その彼女が昨日 バイク事故で亡くなった…



ネパールに住んで1年半。知り合いのパイロット2人が亡くなり、この家のお婆さんが亡くなった…

年始のインドでは、サドゥーの遺体にも遭遇した。


人が死ぬ。

形あるものが消えて無くなる事ほど、自然な事はない。

別れの悲しみはあるが、それもやがては消えて無くなる…


「死」を真近にする事は、それに気付く時であり、今まで生きてきた意味を考えるようになる。

いくら大成功者として名誉も財産も手にしていても、全てが離れてしまう。

それらは自分のものにはなっていない事に気付く。

人は誰もが死を前にした時、その事に気付くだろう。

「かぶりもの」を探し求め、そこへ執着していた事に…


いずれは気付くその事に、生きている「今」それに気付いて生きていく。

こだわりを捨て、自分に気付き、あせって悩む世のなかで、落ち着きを保って楽しく生きよう。

あせって悩む人々の中で、落ち着いた人間として生きてゆこう。






何も心に飾る必要がない状態が、姿、形に現れるのならば、髪型はきっとこうなるのだろう…

しかし髭だけを残しているのは、煩悩… 両極端を避けるのならば、煩悩もまた気付いた上で然るべき。

合掌。

これがネパールだ!

今日 ビザ(未だにツーリスト ビザ??)の更新にイミグレーションに急いで駆け込んだ。

午後4時までなので、仕事が終わり自転車で突っ走った。

ビザは5日まであるが、仕事があり、いつ行けるか分からないので、今日はチャンスと思って行った。

そしたらたった2枚の紙切れが貼ってあった。

何の告知もなく、今日4月1日から全てオン ラインでの受け付けになった?
役人は「この紙切れを見ろ!」それだけだ。

そしてある役人はエープリルフール… と冗談めく。

どちらが本当なのか? 混乱する。

どうやら本当らしいが、今日からオン ラインでしか受け付け出来ないのに、今日の段階でまだオン ラインが稼働していない? 多くの役人がコンピュータの前で何かしている… 調整中のようだ。

あと2〜3日? ネパールにいるから分かるが、2〜3日と言って誰が信じるだろうか?!

1週間?10日間?1ヶ月? 分からない…

当然 その間にビザは切れてしまう。しかしそんなのお構いなしだ!

そしてその切れた日数は、私達が罰金を払わなくてはいけない⁈

面白いか? いや馬鹿らしいから、見境なく怒りが込み上げてきてしまった…

奴らのチンタラ加減で、またオーバー ステイになるのか?たま罰金を払うのか?

またまたか!

10年 ネパールにいるけど、ビザをオン ラインだけにするなんて発想、思いも付かなかった。

こんな停電環境で、インターネットも弱く、オン ラインだけで出来るのか?

何故 紙による受け付けを無くしてしまうのか?

両方で出来る様に何故しないのだろう?

ビザはオン ライン限定なんて国はそもそもあるの?


ネパールだから4月1日からスタートで、4月1日からスタート出来ない事など分かり切っている。

知っていたなら、昨日までに切り替えておくが、当たり前だけど情報など全くない。


怒りが込み上げた後はいつも気分が悪い。

「怒り」が全てを破壊する事を、仏教を通して学んでいるのに… この有様だ。

しかし怒りに対し気づき、怒りを短時間で収める事は出来るようにはなったが… 瞬間的な心の乱れ、怒りを、瞬時にそれに気づき、瞬時に収める事はまだ出来ないでいる。


日本の常識は間違いであって、こちらの感覚がもしかしたら、生きるという事に対し、正しいのかもしれない…

形があるから怒りが現れるのであり、私が正しいとの思いから、また怒りがやって来てしまう。


いつビザが更新出来るのかは?分からない。

ビザが切れた分は罰金を払わなくてはならない。

何故なんだ!何故なんだ!なんて考える事はおかしな事だと知るべきであり、彼等もそうしたくてしているのではなく、ただ単に仕事が遅いだけ。

ツーリストが困る事など問題ではなく、給料は毎月ちゃんと貰える環境だから、それまでの仕事をしているだけだ。

どうしたらいいのか?

成るように成る!それだけ。

心を納め、自分に気付いていれば、全ては何の問題にもならない。

ああだ!こうだ!文句を付け、批判する姿は人として成してはいない。

人間らしいこんな環境がいいのかもしれない。

破壊する怒りでは無く、怒りから学ぶ事が出来れば、人として成して生きていける。

この世の中は無常だから、何が起こるのかは分からない。

全ては変化し続いているのだから、また何かしら起こるが、それこそが生きている証しだろう。

仏教はこの地から生まれた。

2600年後の今、この地にて、その由縁が分かる気がする。

きっと日本の様な環境からは、仏陀、仏教は生まれなかったに違いない。

たかがビザの更新だが、この物事が上手くいかない様が「生きる」こと、そのものを表している。


まだ英語で書いてあるからマシ!

以前はイミグレーションなのに、ネパール語での説明しかない事もあった… この感覚が分からないが、まあそんなもんなんだろう。

Ps.オン ラインで送ろうにも、エラーばかりで送れない… これだと誰もビザの更新は出来ないし、皆 オーバーステイで罰金を払う事になるね!

何でこの国でオン ラインなの?

イミグレーションに直接行って、紙に書いて更新する方がネパールには合っているし、そもそもオン ラインだけでは無理だよ、ネパールは。



本当なのか?知らないが、やっとでオフィスはワーキング ビザの手続きを始めた… と思ったら、このわざわざカトマンズまで行って作ってきた、ネパール版 タンデム ライセンスをオフィスはどうやら無くしてしまったらしい?

探しても出て来ないって… どうするの?

何とかなると言うが… この紙はワーキング ビザには必要で、どうするのだろう?

この写真がその証明となればいいが…

こんな環境だから、人として成る事の必要性を感じ、無常を知る訳です。
今朝は起きた段階で体調が良くない… かなり疲れているのが分かった。

と言うのも、疲れているのによく眠れない… 睡眠が如何に大切なのかは、飛んでいて天国なのか?地獄なのか?でハッキリと分かる。

皮肉にも、こんな時こそパラグライダーが仕事なんだと実感する。


吐いても飛ぶ! これこそがプロの世界。

やはり技術なんかじゃない。


朝の日本語スクールから、仕事3本、仮眠、道場さん達とのお別れの夕食…


明日に向けて10時間 寝ること!

寝る事は生きる事だ‼


そしてまた明日からも飛び続ける…

そんな世界で生きている。


道場さんと一緒に来たIkura さんと一緒に飛びました。


彼は日本で養護学校の先生をしていますが、来年4月からはネパールで日本語の先生になる予定で、今回はその視察に来ました。



3本目のインド女性。

最近 3本目に当たる午後2〜3時頃は、タイミングによって上がる、上がらないがハッキリと別れる難しいフライトが続いています。


アクシデント以降は何がともあれ、安全に飛んで下りる事が全てだと考える様になりました。




体調管理を考えたのなら、人に合わせて生活のリズムを壊す事などしたくはない!

それは体調が悪い中で飛ぶ事が、どんなに辛い事か… それを知っているから。

オフシーズンは別として、プロ野球選手やサッカー選手、身体を使う仕事の人達は至ってシンプルな生活、質素な日常を送っている。

明日の試合、ベスト パフォーマンスを考えた時、とても遊びに出歩く事など考えないだろう。

それがプロの裏側の姿だと思う。

しっかり眠れる事を最優先にしたい!

今 ネパールに来ている道場さん達、そして日本語の先生をしているネパール人3人、そしてNirvana オーナーのウペンドラとで、ダンプスまで行って来ました。

仕事が終わった午後3時過ぎにポカラを出て、ダンプスに着いたのが4時半ごろ。

ダンプスは1泊2日のトレッキングとして有名な所で、目の前に神の山 マチャプチュレが見えます。

今回は車で行って、一晩泊まり、翌朝 仕事前に戻って来る 弾丸ツアー…

しかしとにかくポカラを抜け出せて、違った風景に触れ、目の前の神の山を見て、改めてネパールが素晴らしい所である事を再確認出来ました。


出来ればこんな所から毎日 仕事場へ通えたなら…

ネパールに居るのに、仕事の毎日が少し残念です。












来シーズン以降、この飛び続ける仕事の日々の中で、如何にネパールにいる事の意味、自由、自然、平安、時の流れ…

それを自分のものに出来るのか?

そこに仏教で言うところの「涅槃寂静」無常、無我、煩悩の消えた安らぎがあるように感じている。

住む場合もふくめ、考える事になるだろう。



今年の3月は昨年と違い仕事が多い。

3週間 休みなく飛んでいるが、正直 飛び過ぎだ…

5月1日からのラダックまで、あと1ヶ月 仕事の毎日になりそうだ。

外国人パイロットは年に何度が外に出るが、ネパール人パイロットはほぼ12ヶ月 ここにいる。

オフシーズンの全く無いここで飛び続ける事は、パイロットとしては決していい事では無い。

ネパール人も休める様に、将来的にはパイロットを増やして、年間を通してのフライト バランスが必要になりそうだ。










日本とネパールの架け橋、ミテリグループ代表の道場さん達がネパールにやって来ています。

最近は朝 富士山レストランで朝食を食べる事は無く、オフィス近くのファーストフード店でホットドッグとコーヒーを買って、この道端に座って食べる事が多い。

疲れて朝 起きられなくなっているのと、気分的にそうなっている…

またしばらくしたら、気が変わったら、ご飯に味噌汁の朝食に戻るだろう。


72歳の日本のおばあちゃんと飛びました。


ここには鳥達がやって来て、一緒に飛ぶ事がほんとに多い…


鳥を追いかけ、一緒に飛ぶ事は、パラグライダーの魅力のひとつであり、鳥達と一緒に空を舞う… その為に飛んでいると言っても過言ではない。


紅茶で有名なインド アッサムからのお客さん。


彼の体重が44kg… 最近は軽量なお客さんが続いている。

色々な重さのお客さんと飛ぶタンデム フライトは、翼面加重の違いが如何にフライトに影響するのか? が、ハッキリと分かります。

基本 軽いよりも重い方が、飛んでいて安心感があります。


これだけ毎日 飛び続ける中で、如何に気持ちの持ち様を保つのか…

日本に居た頃より遥かに高度範囲が狭いので、毎日 色々な人と触れ合う中でも、生きている世界はかなり狭い。

生活環境、風景、日常、そして時間…

如何に時の流れを感じながら生きていけるのか?

今を生きる生身な空間、機械では無く、ロボットでもない人としての時の過ごし方とは?

これは来シーズンへのヒントとなりそうです。
「苦楽の中道」

厳しい苦行を行う事や、快楽主義に走る事。

そして永遠に生まれ変われるという常見や、死んだら全てが終わるという断見。

そのどちらも間違いであり、智慧による解決によって両極端を避けた中道を仏陀は覚った。


「緊緩の中道」

琴の弦に例えるなら、弦は締め過ぎても、緩め過ぎても、いい音は出ない。

程よく締められてこそいい音が出る。

私達の精神もそうあるべきだ。


これは人の目を開き、理解を生じさせ、心の静けさ、優れた智慧、正しい覚り、涅槃(心の安らぎ、精神の迷いが無くなった状態)に中道という概念は役に立つ。





私達は、あたかも自分は正しい… と勘違いして生きている。

「私」という「自我」が、もの事を見えなくする。

正しいとの思いから怒りを覚え、正しいとの思いから批判し、そして恨む。


今日もその事について考える機会があった。

2本目が終わった時、インド人 パイロットからクレームを受けた。

どうやら1本目の最中に、何かしら彼に影響する不愉快な事を私がしたそうだ。

自分には何も記憶に当たらない。

パイロットのレベルはそのランディングのスタイルで分かるが、4回 5回と多く振ってアプローチに入るパイロット程レベルは低い。

どんなんでもランディングは出来るが、上手いパイロット程 振らないで偏流で一発でランディングに入れる。

インド人の彼はランディングを見る限り前者であり、それに値しない。


パイロットによっては内に切り込んで回す者もいるが、それを危険だと感じた事はないし、見ていれば分かるが事で、何の問題にも値しない。

しかしそんなパイロットに対し文句を言う者もいて、それはそのレベルに達していないから、危険だ… そう感じるのだろう。

タンデム パイロットのレベルも様々だ。


しかしこれは自分サイドの物の見方であり、インド人の彼にも物の見方はある。

中道に立って見るならば、私が正しい訳でもなく、彼が正しい訳でもなく、私が彼を批判するべきでもない。

そして次回 空中で彼を見かけたら、彼に注意し、警戒すればいいだけの事だ。


仏陀が覚りに至った中で見えてきた「中道」の精神。

心安らかに生きていく涅槃への道でもある。

朝6時半に雨音で目が覚め、洗濯物を軒下に移そうと外に出たが、既にここの家の人が軒下に移してくれていた。

予報は今日も雨だが、昨日の事もあるし、ポカラだし、お昼前には雨も止んで飛べてしまうのだろうな…

そんな考えは甘く、朝9時には太陽が顔を出し、いつも通り9:30に1本目を飛びに上がった。


朝飯はドーナッツとピーナッツ… 最低の朝飯だが、雨で二度寝して、9時の日射でびっくりして起きて仕事へ向かったので、こんな食事になってしまった。

でも、午後2時にはフライドライスとトゥッパ、それにケーキ。

夕方の筋トレ後は、夜7時からトンカツ定食とご飯2杯食べたので、1日を通してはちゃんと食べた。



今日は朝からフルブッキングでしたが、3本目は微妙な空模様でキャンセル… 上がりませんでした。

人間の心理状態だろう… 2週間以上 休み無く毎日飛んでいると、雨が降るか降らないか? 微妙な時は、パイロットは上がりたがらない。

これが日々 仕事が少なければ、微妙な時は上がって判断する。

空との睨めっこで、この時 自分は飛べる確立60%と感じたが、結果 その30分後には雨がパラパラ落ちて来たので、上がらなくて正解だった。

どちらか分からない時は、いつだってある。

タンデムに限らずソロでも、判らない時は飛ばない! その臆病さは、良いパイロットに備わった資質だと思う。

結果 飛べたとしても、そんなのは関係ない!

全ては変わり続けているのだから、それを全て予測する事など出来ない。

「空」「無常」「今」

ラダックでもそれを判断する時は必ずやって来るだろう。


うちのテイクオフ場は一番下にあり、Paranova とNirvana の2つの会社しか使っていない。

基本 他よりも風が弱く、フロントで出る事が多いですが、この時期はサーマル ブローも入り、風も舞い気味なので、リバースで出る事がほとんどです。





今日 朝はランディング 一番乗りでした。
いつも見ている天気サイトの雨雲の動きを見て、今朝の雨雲と霧雨の段階で、今日は間違いなく飛べない… 94%は気持ちも休みモードになり、休みの一日を想定した。

しかしどんなに雨が降っていても、天気予報が悪くても、100%飛べない!とは思わなくなっている。
何故なら、ポカラ マジックがここにはあるから。

だからどんなに天気が悪くても、今日は休みだ!… と一日思って過ごせる日は、前以て休日を取らない限りほとんど無い。

昨年11月から日曜日は私の休日だったが、3月に入ってオルジェイが抜け、また6人のパイロットになったので、定休日は無くなった。


何故 今日のポカラに太陽が刺し、11時 以降は飛べてしまったのか? 全くもって分からない…

朝の段階でオフィスへ電話をかけ、「今日は無理だ」「また明日!」と伝え、パイロットとも「今日は休みだな…」とやり取りした時は、誰もがそう思ったはずだ。


日本では天気予報をインターネットで詳しく調べる事が仕事だったし、パイロットの義務だった。

しかしここはインターネットで天気予報を調べる事が、必ずしも正しい、大切な事とは限らない。

今日の様に調べた事によって雨の一日と思い、気持ちが抜けてしまうと、その後の太陽が恨めしく、仕事もなかなか気持ちをコントロール出来ないで終わってしまう。

1本飛んで流石に雨だろう… が、今 夕方4時でも日射があり、飛べてしまう。

サングラスは必要無いだろう… と、普通のメガネで上がったが、眩しくて仕方がなかった。



今日は飛ばなくてもよかったし、飛びたくなかった…

3本目も飛べたが、パイロット達の気持ちが付いて来ず、キャンセルにした。


ポカラ マジックは決して嬉しいものでは無い事は事実だ。

明日も日中は雨雲がポカラ上空を覆う予報が出ているが、もう信じない!

どうしてここにはマジックがよくかかるのか?

一度 詳しく調べる必要がありそうだ。


Sunrise のサッチン。
2013年度シーズンも残すところ、ポカラでの1ヶ月半と、インド ラダック1ヶ月の、計2ヶ月半余りとなりました。

そして6月には日本へ1年ぶりに戻り、静養し、次のシーズンへ向けて新たな目標を立てる事になります。


9月にダウンし、1週間 仕事を休んだ時と、年末年始10日間 インドへ国外退去した時 以外はほぼ仕事の毎日だった。

このペースだと10ヶ月間で、600本を超えて仕事をする事になる。

単純計算で毎日2本 × 300日。

体調不良、国外退去、雨、休日を除くと、毎日2.5本を10ヶ月 飛び続けた本数が600本になる。

仕事がある事は生きていく事と直結するので、有難く、感謝しなければならない。

そして長年に渡り飛び続けていく為にも、パラグライダーから離れる時期も必要であり、精神を休める期間も必要になる。


2013シーズンの最後はラダックで、自分が求めた2013シーズンのテーマ「覚り」の世界を旅して、今シーズンを終えたい。

そして次のテーマに向けて、また来シーズン歩んでいく…

新たなパラグライダーの世界。その精神世界に触れたのが2013シーズンであり、それがラダックでひとつの終わりを迎える事で、また別の新たな世界の扉が開かれると確信しています!








ここ1週間はほぼ毎日 雨が降っている。

一昨日は午後3時から。昨日は正午過ぎから。そして今日は夜8時になってから小雨だが降った。



昨シーズン3月は最も仕事が少なかったので、オフシーズン… だと思っていたが、大会があって、雨でのキャンセルがあって… それでフライト本数が少ないだけで、ツーリストが少ない訳ではない事が分かった。

現に毎日2〜3本の仕事が入っている。

明日はまた昼には雨になりそうで、1本飛んで後はキャンセルになりそうだ…


仏像が信仰の対象となり、仏像に向かって祈り、願う人が多いが、それは仏教の本意ではない。

他力本願で祈り、願うのではなく、自分の中で覚り、成るのが仏陀の道。強いては仏教の本来の姿になる。


ラダックまであと1ヶ月余りとなった。

今回は形の決まった挑戦ではなく、ラダック1ヶ月の滞在の中で、臨機応変に色々な事にチャレンジしていく。

決めている事と言えば、5月15日 満月フライトだが、これがハイライトだとは考えていないし、ただ純粋に宇宙を飛んでみたい!

そこに仏教の宇宙感に繋がる世界がある… そんな想いからだ。


「覚りの世界へ飛んでいく」

これがテーマだから、自分で出来る事を見つけて、ひとつずつ挑戦していく。

その為にはまずラダックの空気感に触れ、そして何が出来るのか? しっかり観察する事から始まる。

身体や精神が疲れていては、テーマに向けて歩んでいけないので、ラダック最初の1週間は10ヶ月ポカラで飛んできた神経を休め、休養に当てながら、街を歩き、少し郊外を歩き、情報収集しながら観察に当てたい。

その1週間でやるべき事が見えてくる。

地図も集められるだろうし、果たしどんな風が吹くのか?も知ることが出来る。

その空を感じてから、2週目からの3週間がテーマへの挑戦になる。


ゴンパ(チベット仏教僧院)









チョルテン(仏塔)


月の砂漠 世界

数多くある修行施設 ゴンパを訪ね歩き、飛べる場合を見つけてはフライトする… ランディング後は瞑想とし、グライダーを使っての精神統一… など、考えはあるが、先入観を持たないで、既成概念を取っ払って、その場で感じた事をやっていきたい。


何が出来るのか?は楽しみであり、そこへの拘りは無い。

形のないものへ。

捨てる道。

全ての拘りを捨て去って、離欲にチャレンジしたい。



今日は2本とも空中でカメラが動かなくなってしまった…

使っているカメラ Gopro2はよくフリーズ(動かない)する。

これは2台目だが、以前のGopro2もしょっちゅうフリーズした。

他のパイロットもよく同じ事が起こっているので、Gopro2 には欠陥があるのだろう。

使う頻度も多いから、それに対応出来ないのかもしれない。

フリーズしたからといって壊れたのではなく、バッテリーを外して入れ直せば治る。

地上でならそれも問題ないが、空中で飛んでいる時に治すには高さが必要になる。

今日1本目は余裕を持って治せたが、2本目はシンク帯の中でのフライトになり、そんな余裕も高さも時間も無かった。

幸いビデオ1回、写真も多少 撮った後にフリーズしたので何とかなったが、1700ルピーで売るには気が引ける内容…

フライトも15分?位で、写真も少なく、ビデオも1回だけ…

こんな時 パイロットは申し分けない気持ちになる。そしてフライト後はお客さんから離れて、余り顔を合わせたくない心理状態になる。

こんな風の中では、お客さんも飛んでいて楽しくはないだろうけど、毎日 飛んでいる立場からすれば、フライトはかなり運 不運があるので、そこがエンジンの無いパラグライダーの欠点になる。

パイロットとしては時間も写真も関係なく、安全に飛んで下りる!それが最低の、そして最大の仕事である事には違いない。


2本目はシンク帯の中でのフライト。


お客さんの腰の状態も良くなく、安全だけを考えてのフライトにしました。

しかしその後のお客さんの反応で、物足りない感じは伝わって来ました。


昨日 ポカラの最高気温が31℃。
そして最低気温の16℃は、ヒョウが降った夕方だと思います。

初夏のポカラですが、夏といっても大体 気温は30℃位を推移して、周りに海は無く、湿気もないので、暑い!… とは余り感じません。

ただ蚊が多い… のが難点です。


Yeti の長女 スニータの赤ちゃんです。
先月25日に生まれました。
男の子です。

結婚してインドとの国境に近いネパールガンジに住んでいますが、2ヶ月後に赤ちゃんを連れてポカラに里帰りするそうですが… 自分はその頃 インド ラダックにいるので会えない。残念…


何だって小さい頃から始めた方が、上達が早く、体で覚えてしまう。

これまでも何回かここの子供達(パッキング ボーイ)については書いたが、彼等は進化している!

もう既に今シーズン3人 パッキング ボーイからパイロットになっているが、彼等の年齢は16〜17歳。

全てスポンサードされ、機材もスクーリング料もほとんど免除されている。

昨日はスニールについて書いたが、サガール、パッシャ、それに継ぐパッキング ボーイ出身のパイロットが毎年 誕生していくだろう。



以前 自分が使っていたタンデム グライダーが、子供達の遊び道具になっている。

トーイングひとつとっても実に簡単だ。
ハーネスにロープを縛り付け、ライズアップした後はただ人力で引っ張り上げるだけ。

13歳位の小さな子供が、大きなタンデム グライダーを自分でライズアップするだけでも大変なはず。

しかも一旦 中に浮いてしまったら、120kg以上の重量で飛ぶように設計されている大きなグライダーに、わずか50kg程の加重でコントロールしなくてはいけない…

しかし彼等はグライダーの迎え角や失速ポイントを教わらなくても、日頃の遊びのなかで体得してしまっている。

そして勿論、どの程度の風までなら大きなグライダーで遊べるのか? を遊びの中で知ってしまっている。

遊び道具は小さなアクロ グライダーから、コンペ グライダー、そしてタンデム グライダーに至るまで、多種多様にある。



そして今日 驚いたのが、タンデム グライダーでトーイングさせ、タンデム フライトをしている事だった。


小さな子供2人がひとつのハーネスにセットされ、リバースで2人で協力してライズアップする。

お前は右のライザー、俺は左のライザーをコントロールする… 1人で上げるよりも難しい!


後は人力で引っ張り上げるだけだが、パラグライダーで一番危険な地上付近での遊びになる。

失速、潰れがあったらそこに落ちる。

怪我をする。

危ない!

そんな発想はここには無い。

彼等はひとつひとつ無意識だろうが経験を積んで、今 タンデム グライダーで遊んでいる。

そしてパイロットである私達がそこで見ている。

以前 標高差50m程の近くの崖から飛んでいたパッキング ボーイがいて、注意をされている。

あとは風もいい。

私達が子供の頃 自転車で遊ぶ様に、彼等はグライダーで毎日 遊んでいる。

次は一体 何をしてグライダーで遊ぶのだろうか?

自分はパッキング ガールの誕生を期待しているのだが…

小さな女の子がグライダーで遊ぶ姿をまだ見た事がないから。

そしてプラティバに次ぐ第二のネパリ ケティ(ネパール女性)タンデム パイロットの誕生を見てみたい。

ネパール女性 パイロットが4人しかいないのが、ネパールという国を物語っている。




今日も夕方には積乱雲が発達…


積乱雲は加速度的に発達するので、自分の想像の更に上を行きます。

それを意識している事が重要!


大荒れとなりました。


今日もヒョウが降りました。

ポカラに雪が降った事は一度もありませんが、ヒョウはこの空模様になるとよく降ります。


ヒョウが部屋の中まで入ってきました…

ドアの下にはすき間があるので、蚊もよく入って来ますが…
今日も3本 仕事があった。

コンディションは最高で、2本目のXCでは2800mの雲底に付け、久しぶりに遠くまで、しかも高さを保ったまま飛ぶ事が出来た。

3本目は最後 危険なコンディションになり、ランディングは一番後ろのエンド オブ ザ レイクに下ろした… というか、全く前に進まない風になった。

やはり!やはり急速に雲が発達する、それが予想される一日の流れだった。

そしてオフィスに戻る途中でヒョウが降りだし、大荒れとなった。

そんな季節がやって来ている。



3本目。

明らかにそれが分かったのだが、ランディング後に分かったのは、タイムリミット20分前のフライトだった。






強風の時 風に背を向けての旋回は、想像以上に風下に流される…

強風時 最後 旋回しながらランディング場に入る事は、いくら風上側からでもしてはいけない!

経験とか知識とかというレベルにはもういないのだから、普段からそこへの意識をどれだけ持っているのか… そこだ!

やはりパラグライダーにとって、テイクオフとランディングは全てだと思う。


タンデム パイロットに必要なの観察力!

まずは空模様を観察して、次にお客さんを観察する。

観察する事でどちらも想像出来る様になる。

後はそれを判断し、どう対応するか?だ。


今日は朝からかなり雲が発達していて、午後には風も強くなり、そして午後3時には嵐となった。

もう3月も中盤。4月になれば午後に嵐になる日も増え、午後2時過ぎには飛べない日が多くなる。

4~5月は、最も空の動きに注意が必要な時期に当たる。

今年 初めて挨拶代わりのヒョウが降ったが、これから更に空を見上げて過ごすことになるだろう。

嵐の後はヒマラヤは隠れていましたが、その手前のグリーンウォールには陽が当たり、はっきりと見ることが出来ました。

Green Wall (緑の壁)はサランコットから飛んで行けるミニXCコース。行って帰って1時間半から2時間ほどかかり、一番奥の所で標高2800mあります。

3ヶ月前にパラグライダーを始めた元パッキングボーイのスニール17歳は、既に28回 グリーンウォールに行って帰ってきています!しかも初級機で、1日3周した日もあります!

それで以前 自分が乗っていたRRを昨日 彼にあげました。

日本ではRRは危険だから?キャリアのないパイロットには勧めるな....  なんて声も聞きましたが、彼らには何の問題も無いグライダーだと思います。

元パッキングボーイの彼らは、それとは全く違うので、どんどん色んな事にチャレンジしてほしい!

過保護である必要が無い環境なので、飛びたいように飛んで、どんどん経験を積んで欲しい。

魅力の無いパイロットも沢山いますが、元パッキングボーイの全てはそれと違い、無限の可能性を感じます。

偏った分野ではなく、色々な分野の様々なパイロットが生まれる事を期待しています!









3月の満月は曇り空でした。

4月は15日が満月になります。
そして次の5月15日 満月の夜に、地球上の宇宙 ラダックの夜空をフライト予定です。


食事ひとつとってもこうだ。

今日は朝ホットドッグとコーヒーで済ませ、仕事へ出かけた。

今日は3本。普段なら夕方4〜5時には外で食べて帰るが、最近は自炊が多く、今日中に片付けたい食材があったので、帰ってから少し夕寝して、それから料理した。

とにかく今日は間食もしてなかったので、フラフラになる位 腹が減っていた。

空腹「苦」を感じる。

こんな時は大概 多く作り過ぎてしまう…

食べる。

半分で、いや3分の1でよかった…

食べる。ひたすら食べる。

ここ数日ですっかり夏だ! 夜も網戸にして、薄い掛け布団で寝ないと汗をかく。

料理も明日になると傷むので、食べ切った。

満腹で苦しい… また「苦」がやって来た。

喜びもあった。一口目、二口目、三口目… お腹が満たされ、幸せを感じる。

しかしそれは長くは続かず、やがて「苦」がやって来る…

そしてお腹が満たされると、今度は睡魔がやって来る。


アルコールだって、いつまでも幸せは続かない。気持ち悪くなったり、頭が痛くなったり、睡眠が浅くなって、次の日 辛かったり… する。


睡眠ひとつとっても、眠る喜びがあっても、長時間 寝続けると、今度は寝ている事への「苦」がやって来る。

テレビ然り、インターネット然り、仕事然り、恋人然り、遊び然り…


生きている全ての事柄は、一瞬の喜び、一瞬の幸せと、それに付随する苦しみとが一対になって出来ている。

それは全ての事に言える!

もしこの世の中に喜びしかなかったのなら、人生は直ぐに終わってしまう… ゲームオーバー、生きてはいけない。

仏陀の解いた「生とは苦である」の意味は深い。

それは単なる苦しみでは無く、人生そのもの、生命そのものへの表現でもある。

そして苦しみと喜びは同等、一対のものである事は確かなようだ。

生きる事とは苦なり… と発見した仏陀だけが、全ての生命に苦を乗り越える道を示す事が出来る。

そこから逃げても同じであり、また逃げても同じであり、智恵によってそれを「覚る」事が仏教の本質にある。



仕事であるパラグライダーもまた、喜びと苦しみが付きまとう。

苦しみがあるから仕事として安全に飛べるのであり、喜びだけしかなければ危険だ。


お客さんにとっても、初体験への緊張感があり恐怖心があり… だから喜びが生まれる。


高さへの恐怖心があり、空にいる不安定さがあり… だから無事に飛び終えた時に安堵し喜びに繋がる。


パイロットにとっても、お客さんにとっても、苦しみと喜びは一対になっている。


仏陀が覚った「生とは苦である」その意味を、今後 考える事になるだろう。

それが生きる事への光に繋がる。
仏陀は覚った、「生とは苦である」と。

イチローは語った、「苦とは前進したい思いがあって、それを乗り越えられる可能性のある人にしか訪れない。だから苦とは飛躍なんです」と。


仏陀の「生とは苦である」の「苦」とは、単なる苦しみでは無い。

生きていると楽しい事や面白い事は沢山ある。

「生とは苦である」と仏陀が覚ったその意味とは?

そしてイチローが語る世界とは?

仏陀の「苦」とイチローの「苦」とで
は、「苦」の意味は違う。

しかし何か共通点も感じる。

覚りとは、何かを求め続けた時、そこに訪れる「苦」によって導かれるものではないのか…

「苦」の意味は違えど、仏陀の覚りとイチローの言葉はリンクしている。
  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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