忍者ブログ

その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨晩は 村上かく子さんという日本女性にお会いしました。


彼女はリタイアされ、今は趣味で絵を描いたり、ダンスを教えたりされていて、ネパールに初めて訪れたのが20年前、今回が6度目のネパールで8年ぶりだそうです。




彼女が描かれた絵


かなりのおしゃべりさんで、色々な話しをされましたが、会話の節々でつくづく彼女の感覚が日本人であり、自分がその感覚からズレている…

日本の方とお話すると、自分がネパール人の感覚に近づいている事を実感します。
PR
今日は朝一のフライトがなかったので、いつもの通りYeti で朝ごはんを食べて、お昼までの間ゆっくりしてました。

屋上から見える湖

少し大きくなったヒヨコ



スニータは水履けを購入


フライトコンディションは冬らしい渋々…

朝一のメンバーはテイクオフで1時間以上コンディションが良くなるのを待っていたみたいで、オフィスに戻って来たのが12時を過ぎてから。

今日のベストは午後2時を過ぎてからのフライト、それでもサランコットをトップアウトするのがやっと…

XCが目的のソロパイロットには寂しい一日でした。

でも例年1月はこんな感じです。
タンデムパイロットにとっては少し苦労するけど問題なし。
未だフライト確立は100%、日本の感覚ではこの状況は考えられません!

いつも陽気な韓国人パイロット ヨウ。

彼は余り英語が出来ないが、時間がある時はいつも英語の勉強をしている。

グライダーも持ってきたGin safari がイマイチだと感じると、すぐに新しいグライダーを購入した。

お客さんとのコミニュケーションもつたない英語だが、いつも笑顔…
頭が下がる。

努力なき者は生きてはいけない!

皆 陰で何かしらの努力をし考え、生き残る術を探している。
私が住んでいるマルコポーロの家族はベジタリアンで、肉、魚、卵を一切食べない。

昨日は次男坊がマシンガンの如く永遠とその理由を話した。
しかしネパール人は明石家さんま か…

Yeti の家族もそうだが、会話ではなく一方的に途切れる事なく喋り続ける時がある。

このおしゃべりはネパールの文化の一つで、こちらがもういい… という顔をしても気付かない。

日本は気配り文化で、相手がどう思っているのか?常に気にして会話や行動するけれど、こちらで気を使って生活していたら馬鹿みたいに感じる時がある。

嫌なら「No!」でいいし、相手の気持ちなど気にしないで、言葉でハッキリ言う。また気などは使わない!

それがいい、悪いではなく、文化だし、ここは日本ではないので、ここで心穏やかに生きていくポイントだ。





マルコポーロでは3頭の水牛+赤ちゃん を飼っています。

牛が草食で草やワラを食べるのは誰でも知っているけど、ずっと観察していると…

知識というものが如何に形だけのものなのか…

そこに生き物がいて、ウンコの臭いがして、草を噛み砕く音がして、本能のままに草を食べ、オシッコが出て、愛くるしい瞳でこちらを見ている…

赤ちゃん

生き物を殺して、その命を食べる私達。

ヒンドゥーのインドは80%がベジタリアン。
ベジタリアンとは生き物を殺すのが受け入れられない人達であって、ただ単に肉や魚を食べたくない人達ではない!


ペットではなく、動物達と共に助け合い生活している人達の文化や気持ちを理解する事は私達には難しいけれど、この世界にある文化を受け入れる、それを知る事が出来るのが今の生活の一部になっている。


これもまたマルコポーロの次男坊が永遠と喋り続けた世界、宗教はそれぞれあるが、全ての宗教に共通している事、それは「神様」がいるということ…

祈り = 願い が無い世界は存在しない。

人は遥か彼方から繋がり、そして生まれ、やがて死んでいく…

現生の悪行はやがて地獄へ
今日の二本目、12時過ぎのコンディションはお客さんにとって過酷だった。

鉛筆の芯の様なサーマルとシンク帯…
ほとんどシンク帯を飛んでいる様な状況で、パイロットは30分飛ぶのに四苦八苦しました。
本当に変な風の中でのフライトは、お客さんには酷です。

上昇帯ではグライダーは回ってくれても、シンク帯では回ってくれない…
そこを無理に回そうとすると、方翼が失速しスピンに入ろうとする。

大きいグライダーでお客さんが軽いと、今日のような条件だとグライダーが言う事を聞いてくれない…

かなりフラフラになってしまったお客さん…

パイロットとしては辛いです。

条件によって全く変わってしまうフライトの中身。
エンジンを使わないで人が空を飛ぶということが、どういう事なのか?

以前に訪れた印度のガントックは、テイクオフが高い所と低い所があり、その高さの違いで料金設定が変わっていました。

飛ぶ時間で料金設定を決めると、何かと問題が生じる。
何故なら毎回条件が違うから。

ガントックの様に飛ぶ場所で料金が違えば、時間では無く、そう出来れば一番いいが…

楽しく空を体験する事と、長く飛ぶ事は比例しない!

飛行機やヘリコプターとは明らかにちがい、私達は自然条件その中で自然そのままに飛んでいます。

ネパールは今が一番寒い季節です。
ここポカラは最低気温が4℃程で、最高気温が17℃程です。

一番寒いジュムラは標高は500m程のタライ平原にあり、とにかく冬の間は霧に閉ざされ、全く日射が届かない真っ白な世界。
地形上 冬は冷気が溜まってしまい、逆に夏は熱気が溜まり暑い…

連日凍え死にする人達のニュースが新聞一面に載っています。
日本のように暖房設備はないので、簡易な家で毛布も無く、体力の無い人達が亡くなっています。

ジュムラの最高気温は約16℃、一日の気温差は25℃…


彼の名はアマン 10歳。
今日もアクロパイロット カイトからもらったアクログライダー スーパーソニック16 を担いでやって来た。
今からグラハンで陽が暮れるまでスーパーソニックをしばき倒す!

もう既に風格さえ漂うパッキングボーイの子分だ。
レイクサイドでこうしていても、本当のネパールは見えてこない。

9度訪れ滞在しているネパールだけど、文化がこれ程違うのか…
その驚きは奥に入り込めば入り込む程に強く感じる。

レイクサイドは色々混じり合ってマイルドで誰の口にもある程度馴染むけれど、一歩本当のネパールに入り込めば、とてもスパイスが効いていて辛く、覚悟がないと泣けてくる。

まあ色々あるだろうけど、悟りを開いて、心穏やかに生きていこう!

マチャプチュレが語りかけてくる、悟りなさい… と。
約5年前にネパール人名義でレイクサイドに購入した小さな土地。

昨年にはそのYeti 家族がそこに一階建ての家を建て、将来は自分がその二階に家を建てる予定です。

少し内側にありますが、レイクサイドなので騒音が気になるところ…

住めば都だから、この騒音も子守り詩に聞こえるようになるかな…

少し奥に行けば村があり、広大な土地があり静かにネパールらしい暮らしが出来るだろうけど、周りに何も無く、仕事場までも少し遠く、少し不便…

ここなら周りに何でもあり、仕事場までも歩いて3分程で着き、便利だけど少しうるさい…

先の話しなのでゆっくり考えます。

自分の敷地から見える風景

至る所で建設ラッシュ…
レイクサイドにスペースはもうほとんどありません。

家の軒先で内職をするハジュラマ
いつもパッキングをやってもらっている少年は17歳。

彼の夢はもちろんタンデムパイロットになる事。

パッキングとジープまでグライダーを運んで50円の収入だ。

彼はコツコツ貯めたそのお金を銀行口座を作り、そこに入れている。

そして来年18歳になったら、そのお金でパラグライダーのスクールを受けると言う。

10日間で10万円のビギナーコースだが、ネパール人はもう少し安く受けられると思う。

そして3年後の20歳にはタンデムパイロットとして働きたい… と。

だからハーネス、グライダー、何でもいいから使わない物があればその時はサポートしてほしい…
と言われた。

こちらでも全部揃えるには中古でも20万円以上は必要になり、そんな大金があるわけもない。

分かっている。
彼等がそんじょそこらのパイロットよりも、今でも飛べばすぐに上手くなる事ぐらい。

問題は機材、そのお金だ。

私達でさえ大変なお金のやり繰り。
毎日とべばグライダーは2年ともたない…
ここでは毎シーズン グライダーを変えるパイロットもいる。
年間700〜800本は飛ぶその環境。
そして30万円以上するグライダー…
ソロも考えると…
とにかくお金のかかる仕事だ。

その世界で彼等が生きていくためには、それ相当の苦労が必要になる。

違いない。
ランディング場から空を飛ぶタンデムパイロットを見ては、今に見ていろ!と思っているに。

彼等が将来ネパールのパラグライダー業界を背負っていく宝であり、その為の道すじが開かれる事を願う。

子供達がパイロットに憧れ、夢を抱く…

その夢を傷つけるような態度や行動はとってはいけない!
そう自分を戒める。

この環境は厳しくも素晴らしい!

小さなパッキングボーイも頑張っています。


彼等が編み出したトーイングで宙に浮くパッキングボーイ!
自分の中で感じ方は毎年変わってきている。

タンデムパイロットの憂鬱…
との題で昨シーズンはこんな事を書いていた。

タンデムフライトはお客さんに合わせて、楽しんでもらう為に飛ぶ観光フライト。
何かに挑戦する訳でもなく、毎日ほぼ同じ所を飛ぶ観光フライトで、いちパイロットとしては物足らないものを感じる…

しかし一年経った今はそうは全く感じていない。

たまにソロパイロットからは「ビジネスで飛んでいるパイロットか…」
と、上から目線で話してくる奴もいるけど、彼等が背負っているものとタンデムパイロットが背負っているものは全く違う。

確かにタンデムパイロットには特別なXC能力も必要ないし、ヘリコやサットをやるようなアクロ技術も必要ない。
100%安全に飛べる技術、そしてより大切なのがお客さんに喜んでもらえる、その人間性が必要。

自分はプロとは守るべきもの、その生活を背負って働く者がプロだと最近感じている。
それはどんな世界であったとしても。

自分が生活するためだけに働くのではなく、家族を背負って養う為に働く、またその生活が成り立ってこそプロだと。

ここにはそんなプロタンデムパイロットが沢山いる。
ここでの生活を楽しむ為だけに飛んでいるパイロットも沢山いる。
しかしそこには見えない差を感じている…

家族連れで働いているパイロット。
夫婦で働いているパイロット。
小さな娘を連れて来て、学校に預けながら働くパイロット。
ネパール人パイロットはほとんどが家族持ちだ。

彼等はプロであり、家族という養うべきものを背負って飛んでいる。

ビジネスパイロットだ…
と言う彼等にはそれが無い。
どんなに遠くまで飛んで行こうが、どんなに技術をもっていようが、彼等はプロではない。
趣味で飛んでいるパイロットには分からない世界で彼等は働いている!

どんな世界でも、背負うものがあってこそ初めてプロになれる。

今はそう感じています。


こちらは昨晩生まれた子牛です。

キャンピングカーで世界を周っている人達がいて、日向ぼっこをしているネパール女性と牛がいる…

何も考えないで、お腹が減ったらその辺の草を食べて、眠たくなったらまた寝る…
いいな〜 牛になりたい!
住むのと滞在するのとでは違い、やはりそれ相当の覚悟が必要になってきます。

もう9度訪れ滞在しているネパールですが、浮ついた気持ちは全く無くなり、責任を背負って飛び続ける人生になるので、気持ちを新たに生きていく…

プロとはそういう世界、重いものだと思います。


寒さ対策で毛布を着ています。

今日か明日にも出産を控えたお母さん

約6ヶ月分の食糧のワラ

トウモロコシを座って…

勉強をしている少女
今日は今シーズン初めて仕事が無い一日でした。

インドに行っていた約1ヶ月は当然仕事はしていませんが、ポカラ滞在57日目にして、初めて仕事が1本も無い一日…

昨シーズンのTeam5からすれば、ちょっと考えられない事ですが、Nirvanaでの56日間は毎日仕事がありました。
ここ1週間位はツーリストも少ないので、仕事があったり無かったりの日々になると思います。

また1月中旬以降はツーリストが徐々に増えて、仕事の日々になると思うので、この期間に色々な人に会えれば…

Yeti の長女スニータの結婚の日取りが1月17日と決まりました!
会って話してわずか2週間余りで結婚。
ずいぶん早い気がしますが、彼女も気に入っていたみたいだし、結婚生活の中で愛が徐々に芽生えてくる…

日本や先進国の結婚の形と違いますが、100%近くの人が結婚するこの国、離婚がほとんど存在しないこの国…

最近感じるのが、この国でラブマリッジ(恋愛結婚)とはお互いカーストが違ったり、女性の方が年上であったり、学歴が違ったり… とこの国では普通では無い形の結婚。
それは親、親戚が嫌うので、それを押し切って結婚する形を恋愛結婚といい、それ以外は全てアレンジマリッジ(お見合い結婚)…
だと感じています。

日本ではよくある友達の紹介から発展して結婚に至るのも、これもアレンジマリッジになるし。
ただそこにカーストが存在する点が全く違い、同じカーストだと親も認めアレンジマリッジになり、異カーストだと周りは反対し、押し切って結婚すればラブマリッジになる。
ただ反対を押し切って結婚すると、後々 家族 親戚からのサポートが得られない事があり苦労するするから、ラブマリッジは否定的な人が多いです。

アレンジマリッジも昔のように、親 親戚が結婚相手を決めて結婚する… その形は今はほとんどありません。

カースト = 種族の違い = 文化の違い

日本は単一民族だから理解出来ない事も多いですが、分かり安く言えば、日本人の99%は日本人と結婚する…
それは日本人という一つの種族であり、同じ文化であり、同じ言語であり、お互い理解しやすいから。
だから今でも異文化の外国人と結婚するのを嫌う、あまり好まない親は多いはずです。

ネパールには国の中にそれが存在している。

ただカーストで問題なのが、その種族ごとにハイカースト、ローカーストと優劣の差を付けてしまっている点です。

カーストは種族なので日本人とヨーロッパ人の顔形が違う様に、顔形を見ればカーストが分かります。

ブラマンは最上級のカーストで、顔形はアーリアン、目がパッチリしていて鼻が高く、掘りが深い美形。
だから日本人がネパールに来て美男子、美人だと思ったら、それはブラマンです。
彼等は今までほとんどブラマン同士としか結婚してこなかったから、顔がはっきりしている。
逆に言えば、彼等はその立場を守らなければいけないので、より規律が厳しい。

その下がチェトリというカーストで、彼等はハイカーストだがブラマンよりも規律が緩く、異カーストとの結婚もあり顔形は様々。
彼等は自由に動ける分、ネパールの国の中枢を担っています。

その次がグルン、モゴル、ライ、リンブー、シェルパ…などの人達。
彼等はモンゴリアンで凹凸が少ない日本人そっくりな顔形をしています。
彼等の特徴は屈強な体力があり、軍隊は全てこのカーストの人達。
スポーツは盛んではないが、ネパール代表のサッカー選手も全て彼等。

日本人にカーストは無いけれど、顔形が同じこのカーストの人達を決まって紹介されます。

そしてローカーストと呼ばれる、ダモイ、サリキー… などがある。
彼等は色が黒く、貧しい家庭が多く、見なりもよくはない。

文化では無く、身分を分けるカースト制度は反対の意見も多く、現代の若者達の間ではほとんど存在しません。

ただ今ではお金が無くても誰もが初等学校に行ける時代ですが、彼等は子供を学校に行かせなかったり、不潔だったり、発展する為の努力をしなかったり、それを全てローカーストのせいにしている…
そんな声をよく聞きます。

差別は見た目から受ける印象からくることも多いですが、日本との違いはカーストの違い、他民族でありそこにカースト制度が存在するヒンドゥーの世界。

日本の概念は島国日本だけのものであって、ここだけでは無く世界にはさまざまな概念が存在し、人はそれぞれの環境で今を生きています。

「結婚生活の中で愛が芽生え、深まっていく…」

この言葉をこの地で5年前に聞いた時は理解できなかったけど、ある年齢になれば結婚するのが当たりまえのこの環境に住んでいると、その幸せのかたち、その意味を考えずにはいられない。

アレンジマリッジなんて嫌!
恋愛結婚が絶対にいい!
そんな私達の間では離婚が横行していて、親 親戚が賛同し結婚するこの国では離婚はほとんど存在しない…

結婚とは寛容なものなのではないのか?

1月17日、スニータの結婚式で日本人の私は何を感じるのだろうか?
幸せって一体何なんだろうか?
今シーズンは昨シーズンと違い、休みなく仕事があったので、ポカラ近郊で何処も訪れる時間がありませんでしたが、これから10日間ほどは例年ツーリストも少なく、ゆっくりする時間がある時期です。

昨日はレイクサイドから自転車で20分程のバックンデ村まで、友達に会いに行きました。

今は山に登って飛ぶ時期でもないし、他に考えなければいけない事があるので、仕事が無ければ色々な所に出向いで人に会う…

パラグライダーから少し離れて、色々な人に会う事が未来に繋がる…
そんな季節です。







最近は100kg級のお客さんと飛ぶ機会が増えていますが、コンディションはまずまずなので何とか楽しんでもらっています。

Nirvanaでは70kgの自分が一番か二番目に軽量なのと、チームリーダーなので100kg級は全て自分が飛んでいます。

今日はブラジルのお客さん(写真中央)がちょうど体重100kでしたが、この写真の通りとにかく陽気で、ずっと空中で叫び続けていました。

コンディションがよければ100kg級は、飛んでいてクルンクルン回るので楽だし楽しい!
ただコンディションが渋い時は…

どうする事も出来ません。
今シーズン、仕事場を求めて日本からメールでコンタクトを取れた唯一の会社、それがNirvana paraglidingです。

そして私が働いている会社 Nirvana paraglidingは約3ヶ月前、今シーズン私がネパールに到着後スタートした新たな会社です。

最初の1週間はパイロットは私だけでしたが、その後 カナダ人のフレッド、そして1ヶ月後には韓国人パイロット3人ソン、ヨウ、C.Jが加わり、今では更にチェコのバリー、トルコのデニスとオルジェイ、ロシアのロブが働いています。

この会社が他のパラグライダー会社と違う点は、10年間ポカラで旅行会社を運営してきて、そこに新たにパラグライダービジネスをスタートさせた点です。
他の17会社はパラグライダーだけをやっている会社で、ここが決定的に違う点です。

しかしこれだけ会社があると、生き残る為には経営努力が必要になり、順調に見えるこの会社もかなり必死なのが内にいると分かります。

彼等が一番懸念している事、それはせっかく捕まえたエージェントに忘れられる事です。

海外からやって来たほとんどのパイロットは出稼ぎで来ているので、彼等のシーズン(4〜8月)が来ると自国に戻っていきます。

しかしここポカラは雨季(5〜8月)でも8割の確立で飛ぶ事が出来、しかも涼を求めて多くのインド人ツーリストがポカラにやって来ます。

しかし運営出来る会社は半分くらい、何故ならパイロットがいないから。
しかしこれは年々増え続けるネパール人パイロットで、数年後には解消される問題です。
と共に、言い換えれば出稼ぎでやって来るパイロットは、年々居場所が無くなっていく事を意味します。

Nirvanaの問題も、その数年をどう切り抜けるのか?
パイロットがいなく、雨季の間パラグライダービジネスをストップする事は、会社の存続に関わってきます。
その間にエージェントが他会社に移り、忘れ去られる事を一番心配しているからです。

私もチーフパイロットとして、彼等の輪の中に入ってよく話し合いますが、会社の方針は、一年間 働く事の出来るパイロットを重要視している事。
パイロット間でローテーションで仕事を回すのではなく、年間働けるパイロットに常に仕事を与え、残りのお客を短期のパイロットに回す、つまり常に仕事があるパイロットとたまにしか仕事をもらえないパイロットに分かれるという方針です。

今日 トルコのオルジェイが2ヶ月しか滞在出来ないという事でCalling パイロット、パイロットが足らない時だけ電話を受け仕事がもらえる立場に…
会社も生き残らないといけないので、厳しく線引きをしていきます。

これではやってられない! と、短期滞在のパイロットは他に移ろうにも、もう働く場所がない…

もらえる給料にも各パイロット間で差をつける方針で、プロとして働いている以上 査定されるのは歓迎だし、この辺りの厳しさからもこの会社の熱意が伺えます。

Nirvanaのチーフパイロットとして、5年、10年とこの会社で働き続ける事が、この地で生きていく術だと考えています。

毎年 多くのパイロットがやって来ますが、近い将来ポカラのパラグライダー業界はネパール人パイロット、年間パイロット、そして一部の認められたパイロットしか働く事ができなくなる!
そんな世界になっていくでしょう。
インドから帰ってきてから昨日まで、年末年始で仕事も忙しかったですが、今日辺りからそれも終わり、今日は朝一本飛んで終了…
その後はゆったりと過ごせました。

火を起こし、自分の畑で採れたトウモロコシでポップコーンを作ってます。

今日のおやつはポップコーンと紅茶でした。

家の周りで遊ぶ子供達…
無邪気に遊ぶ子供達を見ていると、癒されます。

ゆったりとした午後…

年末年始を終えたこれから2週間程は例年 ツーリストは少なく、仕事もひと休み…
ネパールらしい日常を過ごせそうです。
よく子供の頃から私はおとなし過ぎる性格だ… と周りから言われた。
そして自分はその性格を全く変えようとは思わなかった。

性格をかえるなんて馬鹿げているし、世界中うるさい人間ばかりいたら、この世の中は廻らない。

無理をして周りに合わせ明るくはしゃいでいたなら、今の自分は存在したというのか?

今こうしてここで、世界中の人達と空を飛び仕事をしているこの現状は、周りに合わせていたなら、きっとあり得なかっただろう。

生きているのだから、当然ここでこうしていても色々あるけれど、何の愚痴や不満も今の自分の口からは出てこない。


シンプルな人間になりたい…

何かをはしゃぎ立て、目に付く人間ではなく、もの静かで何処にでもいるような普通の人間に。

内に秘めた想いが人と違えばそれでいい… 私にとって大事なのはそこだから。
大晦日は今年で28歳になったYeti の長女 スニータの、近い将来旦那さんになるであろう男性が500km離れたネパールガンジからはるばるやって来たので、一緒に食事をして話を聞いて過ごしました。

お互い会うのは2度目だそうですが、同じカースト、同じ高学歴、同じ関係の仕事をしていて、年の差も男性が3歳年上とネパールでは大事な要素をすべてクリアーしている男性。バスで12時間かかる遠さがネックですが。。。

彼はレフティーでしたが、彼女がもう一人左利きの家族が増えた。。。 と言っていたので、彼女の中ではもう結婚を決めているのだと思いました。

ネパールでは今でも親 、親戚が相手を探してきて結婚をするアレンジマリッジが多いですが、今の時代はアレンジも友達や兄弟が紹介をしてお互いにあって決めるケースも増えていて、これもアレンジマリッジになるそうです。
ほとんどのケース、一度あってお互いに話し合って、よければ二度目には親を交えて話し合い決めます。
アレンジマリッジは同じカースト同士が100%、時代とともに恋愛結婚も若者の間で増えていますが、この場合は違うカースト同士も稀にあります。

家族社会のネパール、お互いの家族親戚が支えあって生きていく結婚、アレンジマリッジのほうがより幸せになれる!ここに住んでいると、それを強く感じます。

幸せのかたちとは? 考えさせられる日々です。

スニータ、彼女も結婚シーズンの今年2,3月には結婚するでしょう。


中央がスニータ
今から4年前 、37歳の夏… ここネパールで人生の岐路を迎えました。

人生を変える為にも、そしてここで生きていく為にも、何をしたらいいのか…?
模索する日々が続きました。

ネパールを発つ2日前、そこにあったパラグライダーを見て「これで生きていこう」そう決断した4年前。

それまでポカラで何度と見ていたパラグライダー…
しかし何の興味もありませんでした。
それが人生を変えなければならない岐路にさしかかった時… これをやろう!
と何故か自分の中に留ったのです。

人生を変えなければいけない!その強い気持ちと、この環境がパラグライダーと私を結び付けた…
そう感じています。

そしてあの時が人生の一つの転機であり、今その答えを出す時がやってきました。

私はネパールに移住する決断に至りましたことを、ここに報告させて頂きます。


インドの旅の中で、目に映る人々の風景、それぞれの家族の光景を見ては、自分が失っているものに改めて気付きました。

この地で支えとなる家庭を持って、またその支えとなって生きていきたい…

ネパール、 ここポカラは自分の居場所であり、ここで生活している時が一番自分らしくいられる場所です。

そしてここにパラグライダーがなければ、私はパラグライダーを始めてはいないし、もしここでパラグライダーで生活出来なくなれば、私はパラグライダーを辞める事になる…
そう自分で考えています。
何故なら、それはここが自分の居場所だからです。

自分は仕事を求めて世界を周るタンデムパイロットではなく、ヨーロッパを飛ぶつもりもないし、ニュージーランドで働くつもりもない…
ここがあって初めてパラグライダーが存在する。
そこにヒマラヤがあるからこそ、それに挑戦する。
そんなパイロットです。

やっとで見つけた自分の居場所、今働いているNirvanaとの出会い、今がその居場所をつかむチャンスであり、ここを離れチャンスを逃すことは、自分の居場所までも失うことになるかもしれない…

年々厳しさをますであろうこの環境。
今のポジションはチャンスであり、Nirvanaが年間を通して働けるパイロットを最優先とし、必要としている。
また年間を通して働ける環境である以上、他の選択肢は自分にはありません。

アンナプルナを周り終わる4月まで、しっかり考え結論をだそうと考えていましたが、変わり様が無い気持ちと、気持ちを固め次に進んでいきたい!
その想いで2013 元日に決断しました。

4年前に訪れた人生の転機が、ネパール移住という決断に至りました事を報告させて頂きます。

日本ではスカイ獅子吼パラグライダースクールにお世話になっていますので、その旨を理解して頂ける様に話し合っていきます。

そして私の大切なおばあちゃん、あんまり心配しないでね…
「ここなら住んでもいいな…」
先日一緒に飛んだ年配の日本人男性がそう言っていた、そんなステキな場所だから。
日本にもちゃんと帰るから、あまり心配しないでね!

2013 元日 谷川 和男
Nirvana のチームリーダーという立場は、自分のモチベーションを高めてくれる。

パイロットが見ている中で、その信頼を失うようなテイクオフ、フライト、ランデングは出来ないし、お客からのクレームはパイロットからではなく、オフィスからの信頼を失ってしまう。

パイロット仲間からの信頼、オフィスからの信頼がなければ、チームリーダーという立場は成り立たない。

色々な環境で飛んでいるパイロットが集まってくるなかで、チームリーダーを任されている…
その環境が今のモチベーションとなって、毎日仕事をしています。
昨日から仕事を再開。
ルールで冬の間は各会社 一日3フライトと決められましたが、年末年始のストリートフェスティバルで膨れ上がったこの街…
各会社 再び忙しく、仕事に恵まれています!

日中のオフィス前の様子

仕事の後に膨れ上がった街に出かけるのも疲れるな…
でも明日 大晦日は友達と年越しコンサートに出かける予定です。

自分はお祭りよりも、夜空に浮かぶヒマラヤを眺めている方が心落ち着くな…

新たに加わったターキーパイロット Olcay。

トルコからは10人のタンデムパイロットが…
1ヶ月の間に新顔のパイロットが格会社に増え、入れ替わりも激しい時期みたいです。

しかし凄い数のパイロットだ…
ポカラに戻る道中、これほど遠くからアンナプルナ山脈が見えたのは初めてだった。

ポカラを約1ヶ月離れ、この景色も非日常になった今だが、その迫るアンナプルナに対面し、あの周りを歩き登り、そして飛ぶ…
それを想像しただけで震えた。

パラグライダーに対する考え方や感じ方が変わるだけではなく、人生感までも変わってしまうかもしれないその環境、その環境を飛べるのはアドベンチャーパイロットの最大の魅力かもしれない…

ポカラに着いてすぐにオフィスへ行くと、私がいない1ヶ月の間に変わっている事がいくつかあった。

まずはパイロットが9人に増えている事。Nirvana は営業努力をしっかりしていて、オーナーの熱意を感じる会社だ。このツーリストが少ない時期でもお客が来る。
だから仕事のない他会社のパイロットが不満をもらし、Nirvanaの門を叩いてくる…
だから9人のパイロットが今はいる。
自分はファーストパイロットでチームリーダーなので、今のところ何人いようが問題は無い。

もうひとつ変わった点、それは料金設置が昨年に戻った事。
ノーマルフライトが5000円から8000円に戻った。
会社間の競争で値崩れしていった料金が、格会社からの要望で統一された。
これでは会社がもたないと…

今は19にまで膨れ上がったパラグライダー会社、Nirvanaとの出会いは自分にとってとても大きなものだった。
この会社ならこの戦国時代を生き残れる!

Price list
  
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[12/17 アジアン]
[03/10 アジアン]
[03/14 Kazu]
[03/13 田渕憲志]
[01/10 ユME]
[07/02 みき]
[07/01 Kazu]
[08/05 Kazu]
[08/03 kazu]
[07/30 Kazu]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
Copyright ©  -- 「 心 」 Life is BEAUTIFUL「 旅 」 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by 妙の宴 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]