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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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X-Alps 3日目、扇澤さんはスタートでのミスを挽回すべく昨夜は一晩だけ使える「ナイトパス」を行使し、夜通し歩いて順位を24位まで上げました。
スタートから7人抜いた事になります。

木に引っかかったグライダーも手元に届き、いよいよ追い上げ開始です。

これからは最下位から順に足切りが始まるので、順位を少しでも上げレースを続けて行く事が必要になってきます。

トマは4位以内をキープ。
彼のスタミナ、バイタリティは凄く、「機関車トマ」の異名を持つ彼なので、後半戦に大きな期待が持てます。

そしてバブー!
相変わらず最下位ですが、ネパールの意地にかけても頑張って欲しいところです。
今晩は「ナイトパス」を使い、夜通し歩く計画です。

足切りが始まるとレースは終わってしまうので、一日でも長く X-Alps を戦って、この経験を持ち帰ってほしい!

そしていつの日にかヒマラヤでも、何かアドベンチャー レースが出来るように…

そんな夢物語をバブーと語りあいたい。


Babu Go Babu !!
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昨晩から今朝にかけて、かなり本格的な雨になり、今日流石に飛べないだろう… と思いましたが、午後から2本飛ぶ事が出来ました。

とは言っても、小雨の中をテイクオフへ向かい、飛べるタイミングがあれば飛ぶ… そんな日々です。


テイクオフは霧に包まれたり、霧が抜けたり…

しかしここは地形的に風が前から入る確立が非常に高いのが、フライト確立の高さに現れます。

モンスーンですが、ネパールに来て9日間の内 7日間は飛べています。


霧の晴れ間をみてのフライト。
今日のお客さんも2本とも中国の方でした。


夕方にはランディングサイドは美しい晴れ間になりました。


フライト条件はイマイチですが、お客さんには楽しんで頂きました。
飛べてよかった…


標高差700m。テイクオフとランディングサイドは別世界に…
束の間の晴れ空です。


見慣れた風景ですが、美しい景色に思わずカメラを向けてしまいます。

左からネパール人 バブー、日本の扇澤さん、ルーマニアのトマ。

X-Alps 2日目。

扇澤さんは初日のミスを挽回しようにも雲海で視界が無く飛べない模様…

バブーも然り、飛ぶ為に上がった山も霧で視界が… レースが全く出来ていない模様…

前回2位のトマは流石に上位をキープ。
後半の勝負所で如何に勝負出来るのか! その底力が見もの。

トップは2連覇中のスイス マウラー。
強いね!
しかし何が起こるか分からない。一つの判断ミスで全てが変わる事は十分あり得る。


トップのマウラーと最下位バブーでは既に200kmもの差が…


霧のバブー… ライブトラックでは第二チェックポイントのダッハシュタインから皆と反対側へ飛んで行った…
完全にルートを間違えているが大丈夫か? GPSの使い方が分からないのか?レースを土返ししたのか?野生に返ってしまったのか?
自分はこれから色々な事に挑戦していくので、そこで最も必要な事は「想像する力」になります。
決してパイロットとしてのフライト技術が一番ではありません。

これは日常のタンデム フライトでも同じである事に今日は気づきました。

もちろんコンディションを想像する事もそうだけど、タンデムではお客さんを想像しなければいけない。

テイクオフ。
この人がこの風で、この傾斜で、この距離に対して、果たして走る事が出来るのか?
またどの程度までなら走られるのか? その為にはどの程度の風が必要なのか?
またその想像に反した時、どの位置で判断し、どの程度ならいけるのか?

全く走らない人もいれば、意に反して猛ダッシュで走る人もいれば、後ずさりしてしまう人もいる。

如何に説明しても、その時 どう動くかはその時にならないと分からない。

ましてや中国人は英語が通じず、説明のしようがない時も多い。

風が無い、100kg、走れない… それでもテイクオフしなければいけない。

テイクオフ手前のブッシュや石ころ、以前にあった山羊がラインに絡むなど…

想像する事は沢山ある。

日常になったフライトは想像する力を育てもし、失わせもする。

全てはそこへの意識、想像する事への
意識だ。

100kg級や走りにくい靴(ヒール、サンダル…)を履いたお客、年配客と飛びたがらないパイロットもいるのは、容易にそのリスクが見えるから。

しかしそんなパイロットはそこを想像し対応する事に不安があるから。

見るからにリスクがあるお客さんは、その想像を駆り立てるまたと無いチャンス!

日々の想像が自分の次の挑戦に生きてくる。

挑戦者は「想像する力」こそが自分の命を守る事に繋がっていく事を知っている。


ルーマニア出身のパイロット バリーが、何やら怒っている風景であります。

彼はとにかくよく喋る! だから一緒にずっといると正直 疲れます。

今日は何やらお金の事で怒っている模様でございます。
左にいるオーナー クリシュナも呆れ顏で話しを聞き流している模様です。

まあ色々なタイプのパイロットがいて、各々 心の上下動はありますが、それでいいのではないでしょうか…

こうしなければいけない! では心が折れてしまいます。

鋼鉄ではなく、竹のように臨機応変にしなる心でいる事が長く続けるコツでございます。

大切なのは続ける事!

目先のお金では無く、5年、10年と続けていたなら、自然とお金は付いてきます。
ならばやるべき事は自ずと決まってきます。長く働ける身体を作ること。怪我に強い身体を作ること。

日本からネパールに来ていた時は、今シーズンは何本飛んで帰らないといけない…

みたいなものがありましたが、今はネパールに住む立場。
腰を据えて一本、また一本… ただシンプルにそれだけ。

Nirvanaは生き残っていける会社なので、仕事のあるこの会社で一本、また一本… 幸せな事です。

バリーよ、君の個性もまた楽しいよ!

モンスーンの季節だから、今日も雨が降ったり止んだりだったが、何とか2本飛べた。

ただグライダーはしけり気味だし、今のグライダーで450本程 既に飛んでいるので、グライダーの立ち上がりが悪くなってきているのが分かる。

風が弱ければ、トリムは全開で立ち上げてテイクオフするし、ランディングもトリム全開でフレアをかけるようにしている。

日本ではトリムを操作して飛ぶ事はあまり無かったけど、今はトリムの開け閉めは毎回 変えているし、その使い方も分かってきた。

こんな天気でも手の皮が剥けかけているので、やはりここの紫外線はキツイ。それにしけり… 今年一杯は今のグライダーを使いたいけど、少し早く次のグライダーを準備しなければいけないかもしれない。


南アジアの今日の雲の様子。
ネパールって南アジアなのかな… ヒマラヤは別だけど、その他ではバナナやパパイヤ、マンゴーが生るから南アジアでいいのか。


ネパールは低気圧の谷に入っている…
これはしばらく天気は期待できないね。
朝から雨か…
しかし昨日ほど空も暗くはないので、午後には飛べるかもしれない。

洗濯をして、テレビを見て、少し早目のお昼ご飯を作って食べた。

お昼はゴーヤチャンプルでした。

雨は止んだが職場のサランコットは雲の中…

昼からは1時間 4階にあるジムで汗を流しました。
ルームランナーにバイク、腹筋、背筋、懸垂にサンドバッグ、バーベルでの筋トレ… 自分の分野では特に筋トレしてムキムキになる必要は全くないので、筋トレ自体久しぶりでしたが、年に何度かなるギックリ腰、それを改善する為に背筋周りを鍛えないといけないので、トレーニング ジムがあるのは有難いです。

ジムがある環境なので、定期的に鍛える事に決めました。

雨で外に出られない時も、ジムがあるからトレーニング出来ます!

サランコットの職場も顔を出し、飛べる条件になりましたが午後3時…
今日もお休みかと思っていたら会社から電話が。

結局 夕方に一本 仕事が入り、飛ぶ事ができました。

仕事が少ない時には自炊して節約する。
夜もご飯を炊いて、筋トレした分 ハムも食べてタンパク質を補いました。

その後は今日から始まったX-Alpsをネットで観戦。

扇澤さんのトラブルには少し驚きましたが、アドベンチャーは想像の世界! 色々な事を如何に想像して臨めるのか? が目標達成のポイントになってきます。

パラグライダーでテイクオフに失敗して木に引っかかるのは想像出来る事です。

扇澤さんにネパール人のバブーと、今は最下位に沈んでいますが、想像の世界で生きてきた彼等だから全ては想定内、見守りましょう!

雲のち FULL POWER !!


私には次なる目標が必要です。
それはここネパールでパラグライダーを始めていない、別の世界を知っているから他なりません。

ネパール人はここでパラグライダーを始め、ここはタンデムパイロットになる為の環境です。
だからタンデムパイロットとして飛び続ける事で満たされ満足しています。

しかし別の世界を知っているパイロットは、そこへの探求こそが心満たされる世界である事を知っています。

タンデムパイロットとして生計をたてながら、心が求める場所へ向かっていく…

その場所が人と違えば、そこにまた価値が生まれてきます。

仕事をしながら、常に考えている事はその場所であり、その為に仕事をしている…

仕事とその場所。
同じ空を飛ぶパラグライダーでも、その世界は全くの別世界です。


別の道を歩き…


その場所で飛ぶ…
朝からかなり本格的な雨…

今日はダメだと分かったので、頼まれていた乾燥ワカメを届けたり、部屋に飾るチベタン フラッグを買って取り付けたり、自炊する為にお米や野菜、調味料を揃えたり、明日に迫ったX-Alpsの情報をインターネットで調べたりして過ごしました。


こちらが買ったネパールのお米。
1kg150円程と高いですが、普通に美味しかったです!


ご飯、苦瓜とオクラとキャベツの野菜炒め、小魚の辛い佃煮、日本から持ってきたインスタント味噌汁。

ご飯は停電があるから炊飯器は買わず、圧力鍋を買って炊きました。ガスに掛け、わずか5〜10分程で炊けるので便利です。

野菜炒めには日本から持ってきた「ほんだし」を加えました。

「ほんだし」は何にでも使えますね!


日本でも部屋にはチベタン フラッグを飾っていましたが、これでネパールらしく華やかになりました。


X-Alps のホームページ
7月7日、X-Alps 2013 がスタートします。
ヨーロッパ アルプスを舞台に二年に一度 開催されるこの大会は、パラグライダーの全ての魅力が凝縮されたアドベンチャー パラグライダー レースです。

オーストリアのザルツブルクをスタートしゴールのモナコまで、直前距離で1000km以上、選手は約その倍の距離を山を登り飛び、移動をしながらゴールのモナコを目指します。
モナコにゴール出来る選手は一割ほど、過酷な戦いです。

この大会に出場できるのは世界から選りすぐりられたパイロットのみ、32/450000、14000人に一人の狭き門です。

この大会に出場する32人の内 3人に面識があり、応援します。


私が最も尊敬するパイロット、扇澤 薫さん53歳。

昨年まで獅子吼で指導して頂き、働かせて頂いた憧れのパイロットです。

53歳と最年長ですが、フライト能力はNo.1だと思います。
好天が続きフライト条件が整えば、モナコ ゴールの可能性が高くなると思います。
逆に天候が悪く、歩く日々が増えると年齢的にも厳しい戦いになります。

扇澤さんは「日本の誇り」です。


トマ ココネア 38歳。
世界一タフなパイロットで、時にグライダーを担ぎ100km走る怪物です。

昨シーズン トマはネパールで働いていて、何度となくその姿に驚かされました。

毎日 朝から晩まで飛び続けるタンデムの合間に走ってテイクオフまで登る?

その世界は自分が想像できなかった世界だったので、目に見えない規制概念という姿をトマを通して見る事ができた貴重な存在でした。

自分の世界を持ったパイロットはオーラがあります!

天候が崩れ、飛べない日々が続いたなら、間違いなく勝つ選手はこの人です。


そしてサノ バブー 30歳。
ネパール代表で、昨年エベレストから飛んでカヤックでインド洋まで渡り、 アドベンチャー オブ ザ イヤー に輝いたアドベンチャー パイロットです。

私が約5年前に初めてパラグライダーの話しを聞いたのがここネパール、そしてこのバブーでした。

彼は異色でパラグライダーでのレース経験が一度もありません。
本職はお客さんを乗せて飛ぶ タンデム パイロットで、その合間にネパール横断やエベレストからのフライト、キリマンジャロからのフライト、しかしこれは全てタンデム フライトでした。

ネパール人のなかではXC能力は一番ですが、そんなタンデム アドベンチャー パイロットの彼が果たしてどんなレースを見せてくれるのか!

自分と同じスタイルのパイロットなので、自分が一番 注目しているのは彼、バブーです。


パラグライダー関係者ならだれしも注目する戦い、X-Alps。
優勝候補は言わずと知れた、2連覇中の地元スイスのクリスチャン マウラーだろう…
と誰もが言うと思います。

しかしそれは規制概念のなにものでもありません!

あの扇澤さんのフライト能力。

あのトマの規制概念を打ち破る走り。

あのバブーのチャレンジャー精神。

他の選手も然り、彼等はその規制概念をブチ破る世界の人達です。

今年マウラーは勝てない!

彼等がそれを阻止するでしょう。
今日は一度飛びに上がったものの雨が降り出し、結局一日 お休みとなりました。

そこで昼からNirvanaのジープを借りて、ニューロードまでテレビとテレビ台、テーブル、服を掛けるスタンドを買いに行きました。



一度 下見に行ったので、迷う事なくショッピングできました。


購入したテレビとテレビ台。

テレビは82チャンネルあり、日本のNHK ワールドも見る事が出来ます。
アメリカやイギリスの放送も見えますが、ほとんどがインドの放送でヒンディー語…
インドは映画大国、ダンス文化なので、とても華やかです。

インドのCM

日本との違いは停電するとテレビが見えない事。
水力発電だけのネパールは乾季になると多い時で一日12時間以上の停電になり、一番電気が必要な夜は電気が来ないので、テレビは無用の長物になってしまいます…


部屋にテレビとテーブル、洋服掛けが増えました。

毎日ただ飛ぶだけの日常はとても単調です。
でもそれが度を超える、半永久的に繰り返されると何か悟りの世界入ってくる…

今シーズンはその悟りの入口に、タンデムパイロットとして立ってみたい!

今日はキャリーボーイに対して、少し声を荒げる場面が出てしまった…

まだまだ修行がたりません。

雨が降ったかと思えばギラギラの太陽… だからいつも職場のサランコットはこんな感じの雲が広がります。

雲底は1600m位で、簡単に雲に入ってしまう仕事としてはストレスのかからない条件です。

一発上げてあとは湖方面へ…

パラグライダーは太陽が出て雲が湧き上がる条件が最高で、条件次第で上がる上がらないが決まってしまいます。

日本晴れよりも雲が出来る条件の方が断然いい!

このサランコットの写真を見れば、その条件が丸見えです。

パイロットにとってもお客さんにとっても、要望に合わせてどんな飛び方でも出来るとても幸運な条件です。

それにしてもこの太陽… 日本で白くなった顔も数日でこの通り!

痛い…

私がポカラに来てからというもの、雨は時折降るものの天気が回復し、毎日 仕事があり飛べています。

しかしモンスーンの季節、今日は4本目でテイクオフへ上がりましたが天気が一変し、帰りは土砂降りでベタベタに濡れなから帰ってきました?

ではなくて、テイクオフへ上がる途中で怪しい雲行きになり、どう見ても飛べる条件ではなかったので、引き返すのが普通ですが… そこで途中にあったお店へ戸惑うお客さん5人共々 入りミニ宴会?

大丈夫なの? お客さんは?

そこでセクワという水牛のつまみをタネにビールで乾杯?

約1時間そこで過ごし、帰る頃には土砂降りに…

さすがにお客さんは前に乗り、パイロットはジープの屋根のない後ろでシャワーを浴びながら帰りました。

インド人のお客さんでしたが、明日の朝に再度 フライトに挑戦するそうなので、この行為は何の問題もなかったみたいです。

ネパールです…


戸惑いながらもお店でリラックス?

タンデムパイロットとして働き始めて、約2年で750人ほどを乗せて飛んできた。

これからはここで生活していくので、年間にして330日、約600〜700人のお客さんと飛ぶ事になるだろう。

そうなると空を飛ぶ事は、食事をしたり、トイレに行ったり、お風呂に入ったり、寝る事と同じ感覚になる。

言い換えれば、そこに特別な感覚やストレス、気遣いがあってはとても飛び続ける事は出来ない。

勿論 仕事だから気遣いはするけれど、潰れない事! その為の意識の配分が必要だ。

剛にいれば剛に従えで、この環境に合わせて臨機応変にいい加減でやっていく。

もっとシンプルに、笑って楽しんで日々 飛んでいくことが大切だと、ここに来て実感しています。

物事を複雑に考えない。

更にシンプルにもっとシンプルに、それ以上にシンプルに…

極限まで要らないものは削ぎ落としたい。
この日記はその日を振り返ると共に、思った事を書き綴ることで、怒りを収め、なだめ、反省し、インプットして、忘れ、明日に向かう為にあり、人が見ているからと体裁を取り、周りに合わせ書くものでは無い!

今日 書きたい事は中国人について、器について、既成概念について。

国民性は一言で言うなら、器の大きさだ。些細な事で騒ぎ立てる国民性と、微動だにしない受け入れる(受け流す)国民性とがある。

大きく分れば国民性だが、これは個人の集合帯で、勿論 ひとそれぞれにある。

日本でも最近 多いモンスター … と呼ばれている人達も、器の小ささにある。

そしてその器を作っているのが既成概念であり、既成概念が多くて大きい人ほど器もまた小さい。

何故こんな事を書くかというと、今日のフライト4本目での出来事があったから。

自分の怒りの矛先を山羊に向けても仕方がない…

自分の既成概念を一つ壊す事が出来た! そう思う事で今日の出来事を忘れる事ができる。

何故 山羊なのか? 中国人なのか?
ここまでではサッパリ分からないだろう。

自分は日本でパラグライダーを始めたから、テイクオフで山羊がグライダーに絡まるなんて発想が潜在意識の中に存在していない。

この既成概念が邪魔をし、テイクオフでトラブルとなってしまった。

山羊が2頭 テイクオフの周りにいる事は気づいていた。

夕方の風がない時間帯、ラインをチェックし山羊を追い払い、そこからは風との睨めっこでベストのタイミングを待っていた。

風が無く、助走距離も短いテイクオフ場からテイクオフするにはとにかく走らなくてはならない。
そして風とタイミングだけに意識がいき、周りにいるはずの山羊への意識は完全になかった。

テイクオフの為に走りだしたそのグライダーに山羊が絡まり転倒…

後ろは全く見えないので、どうしようもなかった。

しかしこれは日本人の既成概念!

テイクオフ時には山羊や牛、犬や猫が何処からやって来るのかわからない!

既成概念の向かう側にはそんな世界がある。

これは今日 学んだ事。

これからはそこへの意識も持ってテイクオフする事になる。

そして中国人! 大した怪我をしたわけでも無いのに、この事にクレームを付けてお金を返せと言う…

ディスカウントに次ぐディスカウント、そしてちょっとした事でもクレームを付け、お金を払わない…

それは今日に限った事では無い。

中国人がいなければビジネスは成り立たないのは事実です。
しかしその国民性を嘆くのは私だけでは無く、周知の事実。

仕事として中国人は大切なお客さんだけど、彼らを見ていると中国には何の興味も湧かない…

結局 お客さんには全額 返金したので、4500円程 失ったけど、4500円で一つの既成概念が壊せたと思えばいい。

そこに対抗はしない。受け流す。

人にはそれぞれ器というものが存在している。

そしてその器は多くの既成概念によって作られている。

だから既成概念は邪魔なのだ!

山羊さん達に矛先を向けても…


山羊がパラグライダーに… 初体験。

夕方 ゴウリガートのオフィスに行く途中で声をかけられ、振り返ると見覚えのある顔が…

日記料理屋 桃太郎で働いていたネパール人でしたが、独立して新たに日本料理屋を始めたといい、お腹も減っていたので早速 寄ってみました。


お店の名前は「Mt Fuji restaurant」、世界遺産に登録されたばかりの日本の象徴の山 富士山がレストランの名前になっていました。

6月30日にオープンしたばかりで、店内はまだ何の飾りもありませんでしたが、富士山の写真を壁には貼る予定だそうです。


メニューにラーメンがあったので、味噌ラーメンをオーダーしてみました。

少し麺が伸び気味でしたが、味は日本で食べる味噌ラーメンでした。

メニューには冷やし中華、ざるうどん、酢豚、焼肉… など他の日本料理屋には無いメニューもあり、ゴウリガート オフィスの近くだし、帰り道の途中なので利用頻度が増えそうです。

朝ご飯をここで食べてから仕事へ向かう… などバリエーションが増えました。


富士山レストランは赤い服を着た彼の家族、親戚で運営しています。

レイクサイドでビジネスをするのは、競争相手が多く大変な事です。

最近は中国人 観光客が多く、中国レストランが増えていますが、日本料理屋が新たに出来るのは久しぶり。
ポカラの日本料理屋と言えば富士山… となれるのか?

値段も高くはないので、美味しければお客さんはついてくると思います。

以前にも紹介しました新たな住居ですが、場所はツーリストが集まるレイクサイドではなく、そこから2km程離れたダムサイドにあります。

20年程前はダムサイドがツーリストのメイン場所でしたが、レイクサイドに移行した今ではホテルもほとんど無く、ツーリストを見かける事もあまりありません。

レイクサイドは湖が綺麗に見えますが、ダムサイドはヒマラヤが綺麗に見える場所です。


目の前にはゴルフ練習場があり、奥に見える丘がサランコット、私の職場になります。


こちらが屋上で、後ろにはダムサイドの町が見えます。



こちらが4階でトレーニングジムになっています。



こちらが3階にある私の部屋とトイレ バスルーム。

部屋は淡いブルーが基調の色合いで、バスルームはグレーで統一されています。トイレはオシュレットが付いていて、バスタブもあり、広くてとても綺麗なバスルームです。

部屋にはベッドしか無く、これからテレビや家具を購入して快適に過ごせるようにしていきます。



とにかくベランダが広く、部屋の周り360°にベランダがあります。



至る所がガラス張りなので、日光が入ってきてとても気持ちのいい空間になっています。

2階は家主の家族が住んでいて、1階はオーストラリアの老夫婦が住んでいます。



キッチンは3階にもありますが、離れのキッチンを借りると家賃が安くなるとの事だったので、毎日 料理する訳でもないし、たまの料理なので離れのキッチンを借りる事にしました。

3階まるごと借りるようになるまでは、離れのキッチンでいいかな…
テーブルもあり、ここで食事をしますが、炊飯器などこれから揃えます。


周りには同じような家があり、ほとんどが外国人が建てた家だそうです。
土地も他に比べれば高いですが、レイクサイドと比べるとかなり安いそうです。



ネパールで2番目に大きな湖があり、それを堰き止める為のダムがあり、そちらがダムサイドになるのですが、ツーリスト エリアではない為 静かで過ごしやすく、何よりもポカラにいてヒマラヤが綺麗に見渡せる場所がダムサイドです。

ツーリストからも仕事からも離れられるし、長期滞在する人がいたらレイクサイドではなくダムサイドをオススメします。

毎回 恒例の自転車の修理。
今日は朝方 天気が悪く、仕事も無かったので、ローカルサイドの自転車屋さんに連れて行ってもらい、修理してきました。

住む場所が少し離れたので、オフィスまで自転車は必需品です。
いずれはバイクを買って、ポカラ以外の移動にはバイクを使いたいと考えています。

ネパールは車よりもバイクの方が便利です。
道も狭くデコボコで、雨の季節以外は雨の心配もないので、一家に一台 バイクは必需品です!
最近では自家用車を持っている人も増えてきましたが、値段は日本と変わりません…


その後は天気も予報に反し回復し、予約頂いたお客さん14人、全員飛ぶ事が出来ました。

パラグライダーを始めて約5年、初めて一ヶ月もの間グライダーとは無縁の生活でしたが、久しぶりに飛んで「こんなにもスピードがあったかな? 結構高いな… 」など新鮮さがあり、パラグライダーって楽しいじゃん! 飛んでいて気持ちがよかったです。

初日から3本飛べましたが… 雨の季節。

楽しく笑顔でゆっくりとやっていきます^_^

新たな住居からの風景

今日から仕事 再開ですが…
空模様は曇りのち雨 予報です。
お客さんは13人程入っていますが、果たして何人のお客さんと飛べるでしょうか?

今年は昨年と違うようで、昨年は雨の季節も雨が少なく、運営していたパラグライダー会社もパイロットが少なく5社ほど。

しかし今年は雨も多く、19全てのパラグライダー会社がオープンしています。それだけネパール人パイロットが増え、外国人パイロットも居座っているという事。

あと2ヶ月はこんな感じだと思いますが、腰を据えてゆっくりとやっていきます。


今も昔と変わらぬ、田植えの風景

昨夜ネパールの首都 カトマンズに到着し、今朝 カトマンズからポカラに向かいました。

先週はインド北部で大洪水がありましたが、ネパールも例年よりも早くモンスーンを迎え、川の水も勢いよく流れていました。

そしてとにかく蒸し暑かった…
バスはいつもAC付きの一番いいバスを利用していますが、エアコンフル稼働でした。(自分はエアコンが苦手で、窓を開け自然の風に当たりたいのですが…)

そんな中、突如バスがストップ…
一行に動き出す気配がないので、何があったのか歩いて前に行ってみると…

そこには一人のお婆ちゃんが倒れて亡くなっていました…


どうやら交通事故に巻き込まれたようです。ひいた車が見当たらなかったので、ひき逃げ… 目撃によると白のハイエースのようです。

ネパールではこの様な事が起こると、警察が来て道路を封鎖してしまいます。

カトマンズ〜ポカラ間は道が一本しか無く、この様なバンダ(ストライキ)が発生するといつ通る事ができるのか? 誰にも分かりません…

幸いにも道は開通し、約2時間その場で待機しただけで済みました。

交通事故だけでは無く、バンダはいつ何処で何時起こるか全く分からないので、短期旅行者は注意が必要です!

バンダは今の日本ではあり得ないので、これも一つのお土産話にはなりますが…

カトマンズを朝7:30に出て、ポカラに着いたのが夕方5:00… 200kmしか距離は無いのに…
約9時間半の長旅になりました。


若者よ!もし君が何かに迷って前が見えないのらば、縛られているその場所を離れ、環境を変えてみよう。

君を縛る既成概念は環境をかえるだけで、もろくも崩れ落ちる事を知るだろう。

君の頭の中に、こんな世界はあるだろうか?

囲いの外では、君のまだ見ぬ世界が無限に存在している。そしてそれらを知る事で、君の迷いや未来が変わる。
今の環境で見つからないのならば、別の場所へ向えばいい! そうやって人類は移動を繰り返しここまで来たし、これからもそれは変わらない。


私が見つけた環境は世界の屋根 ネパール。
職業はプロのタンデム パイロット。
空を飛ぶ為に私が使うのがパラグライダー。このグライダーを使い、お客さんと一緒に飛んで生きています。

この世界は今 私が住むネパール、この環境に来た事と37歳に訪れた人生の転機が重なって生まれた世界でした。

人生の転機は誰にでもあり、その時期は人それぞれです。10代でそれを迎える人もいれば、金さん銀さんの様に100歳で迎える人もいる…

環境も境遇も姿 かたちも… 人は皆 全て違う!人生の転機も。

タンデムパイロットの世界、それは空を飛ぶ事でお金を得られる魅力的な世界です。

これは日本にいたなら、出会う事のない世界でした。

ここには世界中から仕事を求め、多くのパイロットが毎年やって来ます。そして今、ここで働いている日本人は私一人…

中にはグライダーを背負い、世界中を回り旅するパイロットも沢山います。
グライダー片手に世界の空で生きていく! そんな世界です。


そして時間を見つけては自分の世界へ挑戦していく!
自由な時間も多く、この大地と共に時の鼓動に耳を傾けながら、目標を見つけそこに挑戦しています。








何処だっていいし、何だっていい!

その場所を自分で見つけて下さい。

プロのタンデムパイロットに私もなりたい! 今後そんな若者が現れたのなら大歓迎‼
またそんな魅力的な世界だという事を、今後も発信していきます。

一度ネパールに来て、この世界を覗いてみませんか?

パラグライダーに限らず、何か魅力を秘めた国だと思います。

タンデムパイロットは仕事がなかなか無い時もあれば、もういいから… と思うほど日々 飛び続けなければいけない時もある。

2013シーズン、心に決めた事がある。

「笑顔で楽しんで仕事をする!」

この仕事はお客さんに楽しんでもらう為にある!

色々な心境の中で飛ぶ事になるが、お客さんとは笑顔で接し、楽しんでもらう為にも、こちらも精一杯 楽しむ…

技術では無いその精神面を課題に、今シーズンは飛んでいきます。

常に楽しむ! そこへの挑戦です。
車を処分し、約5年間住んだアパートを引き払った。

実際には毎年半分はネパールにいたので、ここでの生活は2年半余り......

そして実家で2週間 過ごした後に、居場所であるネパールに帰る。

夢があり、目標があり、希望があり、生活がある、その場所で生きていく。


Reborn

41歳、人生をもう一度やり直そう その場所で。

そして生きていこう その場所で。

41年間 ありがとう! そして さようなら。

次の挑戦の意味を探している.....

自分の中に浮かぶ言葉、それは 「Reborn」。

生きる環境も新たに、過去にお別れをし、新たな自分を目指します。

生まれ変わる為に、2013シーズンは挑戦します!

  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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