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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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ラダックが近づき、色々と準備を進めたいところだが、仕事が終わった後は翌日の仕事に備える… その休養に充てている。

持っていく物は、昨年のアンナプルナ1周とほぼ同じだし、それに仏陀の本 1冊とカメラがひとつ増える位だ。


今回はアンナプルナ1周を歩く様な体力勝負の旅ではない。

もちろん歩きは基本にあるが、今回は移動にバスも使うし、ヒッチハイクもあるだろう…


毎日のフライトで、仕事が終われば翌日に向けての静養が先決で、歩くトレーニングが全く出来ていない目は不安がある。

しかし競技ではないし、昨年の経験もあるので、ゆっくりじっくり今 歩けるペースで、先ずは2週目に下ラダックを130km程 歩く事になる。


ラダックは4週間の滞在になるが、最初の1週目がひとつのポイントになってくる。

如何に身体を休め、高度順化を図り、そして歩ける身体に戻すのか!


そして2週目 下ラダックを歩く中で身体を作っていくと同時に、精神を集中させていく…

4週目には標高5600mに上がるので、体力的にはそこに耐えられる身体を3週間を通して作っていく… そんな感じです。


精神は歩き、ゴンパ(修行施設)、パラグライダー… 各々の瞑想にて、研ぎ澄まされていくだろう。


5月のラダックの州都レーは最低気温マイナス5度、最高気温 20度の世界。

レーで標高3700m、今回の最標高カルドン・ラが5600mと言う事は、カルドン・ラでの最低気温はマイナス20度近くになる…


昨年のアンナプルナ1周の最標高がトラング・ラ・パスで5500m、最低気温がマイナス15度だった事を考えると、4月のアンナプルナ1周と5月のラダックは感覚的に近い?のかもしれない。

でもそれは経験して初めて分かる事なので、先入観や概念を持たないで向かいます。


ラダックの旅が1ヶ月あることで、如何様にも形を変えられ、順応し、自分も変わっていける!

この旅こそが仏教でいうところの「無常」や「無我」や「拘りを捨てる」その本質に繋がる…

仏陀、仏教を感じられる旅になるだろう。



疲労のピークを超えた感じがある。

今日で41日連続か....

ストライキでもなければ仕事が休みになる事はなさそうなので、ラダックまであと10日間は飛び続けよう!

それにしても3月、4月がこんなにも忙しくなるとは思わなかった。

昨年はこの時期にアンナプルナ1周に出かけていたし、それ以前は4月には日本へ戻っていたから分からなかったが、3月 4月がどうなのか? 来シーズン以降の目安になりました。

今シーズンは10ヶ月飛んできたけど、仕事が無い時期は一度もなかったね.....

これだけの期間 飛び続けた経験は今まで無かったし、これをらいシーズン以降も続けていく為には、まずは精神の管理!そして体力作りは欠かせない。

飛び続けてこそ「プロ」と言える世界だから、来シーズン以降もそれに挑戦していきます。

ハッキリと見て取れる、人間の心理模様…

自分でも以前から気付いている事だが、精神的に疲労が溜まると人は些細な事で、心をコントロール出来なくなる。

これは無意識の世界。

特に外国人パイロットにとっては異国の地であり、生活習慣や環境の違いもあり、地元のネパール人パイロットよりも無意識のうちに気疲れしているのが、些細な事で見え隠れしている… 誰もそんな事は意識していなくても。

うちのルスタムもバリーも最近は口数も減り、怒りを現す事も増えている。

客観的に見ている自分でさえ、今日の自転車での帰り道、目の前でターンしてきたタクシーを蹴り倒した…

ネパールでは歩く人や自転車よりも車が優先される事は知っているが、直進が優先は同じはず。
自転車だからとなめられ、急に曲がられた事に「無意識」に「瞬時」に、蹴り倒した。

何でもない事なのに… 仕事が終わり、思考能力は止まり、全ては無意識だった。

10日間、20日間、30日間、40日間… と休み無く飛び続けるに連れ、自分の心の内の変化がハッキリと見て取れている。

そしてプロ タンデムの世界が、技術ではなく、精神の世界である事も分かってきた。

飛び続ける事で、色々な事を学んでいる。

何も仏門の前に座り、日々 瞑想 修業する事だけが仏陀への道ではない!

毎日 飛び続けるこの日常からも、仏陀への道は開かれる!

それを強く感じたシーズンだった。



今日ランディング場から帰る道中、大渋滞が…


ローカル バスの方輪が脱落…


開通までどの位かかるの? 諦めモードで観戦中…


結局1時間程で開通しましたが、この1時間の遅れで3本目の最後は雨に…

ギリギリ飛べて、どこの会社も一斉にランディングしました。


来月15日、つまりそれはラダックでの宇宙フライトまであと1ヶ月!

満月。

今日1本目は中国の女性でした。

今日のポイントは2本目のXCだったので、このフライトはコンディションチェックと力を入れないで飛ぶこと。

中国の女性は軽いし、回すとすぐに酔ってしまうので、フライト時間よりもリラックスフライトを心がけました。

パラグライダー..... 条件にもよりますが、特にアジアの人は15分くらいのフライトがお客さんにとってベストに感じます。

きっと今シーズン最後であろうXCフライトはイギリスの男性でした。

体重90kg、しかもコンディションがいまいちないのは分かっていたので、パイロットの力量が試される、これを仕事としている者の真価が試されるフライトでした。

前半は低いところで耐えて耐えるフライトになり、後半になり上昇風を捕まえ、サランコットのトップ1700mまでなんとか上げて一安心......

パイロットとしても大変でしたが、お客さんも体力、胃が試されるフライトになってしまいました。

とにかく高さをキープする為に1000回?は回したでしょうか....  さすがのイギリス人も45分でギブアップ。

回さないと10分で下りてしまうので、とにかく上昇風を少しでも見つけては回す.... こんなXCはしたくないのですが、仕事だから仕方在りません。

パラグライダーって大変だな....   そんな体験を彼はしました。

写真も買ってもらい、XC1本6400円の収入になりました。


最近はWiFi の状態がダメダメなので、1年ぶりにNcell のコネクターでこの日記を書いています。

WiFi はただなので、繋がっていればI Phone を使って日記を書いていますが、仕事で撮った写真はパソコンの画面の写真をI Phone で撮り直して載せているので、あまりはっきりしない写真になっていますが、そのままの写真はやはり違いますね!




今日の2本目はフィリピンの女性でした。

今日も全体に白い景色....   

日本の黄砂現象のような、空気が透き通っていない乳白色の景色が続いています。
今日の3本目は「今まで飛んできてよかったな… 」と思えるフライトだった。

最近は3本目にはコンディションも無く、少し遅くなるとバックウインドで飛べなくなり、夕方 強烈な吹き下ろしになる日が続く中で、ポカラ マジック⁈ なのか、まさかの青空が広がり、今日のベスト コンディションが3本目だった。

しかしここの空はよく分からない… 2本目をキャンセルした会社もある条件のなか、3本目は別空だ!

キャンセルした会社は、再度 飛びに上がって来ていたが…

3本目に良くなるのは昨日までの逆だが、だからと言って高気圧圏内に入り、明日は朝から晴天だ… とは違うようだ。

3本目は67歳のベルギーのお婆ちゃんと飛んだが、テイクオフ前には恐怖心でキャンセルしたい… と言われたが、ご覧の通り!



キャンセルしないで飛んで、本当に良かったね!

最高の条件になり、本当に良かった!
この笑顔!一生の思い出になったことだろう…

「この仕事をしていて良かったな〜 」と思える瞬間でした。

明日もまた同じ感覚を体験 出来たらいいね!





















Nirvanaの新たなネパール人パイロット Bob(左)。

彼はタージ ホテルの地主で、かなりのお金持ち? みたいです。



昨日はネパールのニューイヤーでした。
沢山の人達に大音量の音楽が既に5日間…

フライト36日目… この賑やかさ、勘弁してくれよ!と感じるのも、仕方が無いのかもしれません。


ネパールの田舎の軒下…

人里離れた、静かな場所を探しています。

来シーズンはどんな環境に住もうか?

今の家を拠点に、もう一カ所 住む場所を決めようか?

それとも新たな場所を拠点に、レイクサイドはホテル暮らしにしようか?

「対岸」に住めば、通勤はボートか山を登ってのパラグライディング…

通勤がボートかパラグライダー… て素敵じゃない!

いや大変か… 毎日では。

しかし何か変化が欲しいところです。






対岸から見るサランコット。
今日も仕事で、これで34日連続で飛んでいる…

今シーズンは7〜8月にかけて40日連続があり、10〜11月にかけて46日連続フライトがあった。

1ヶ月以上 休みなく飛び続ける事は、神経が疲れて摩耗してしまうので、決していい事ではないし、何シーズンにも渡って飛び続ける事を不可能にしてしまう。

パイロットが随時 7人いれば、1週間に1日 休みを設ける事が出来るので、最低7人のパイロットが必要だ。

今日から新たにネパール人パイロット Bob が加わり7人になったが、サントスが旅に出ており、15日からはルスタムが5日間 休むので、ラダックまではやはり飛び続ける事になりそうだ…

今日は2本 飛んだが、日射が弱く、涼しく、飛んで下りるだけのフライトだったし、3本目はコンディション不良でキャンセルにしたので、仕事をしらがらも体を休める事が出来た1日だった… 助かった。


ここ数日は景色のない、日射の弱い、真っ白な空模様となっている。

一度 雨が降って、空気もろとも変えてくれればいいのだが…

でも仕事としては、どうする事も出来ない飛んで下りるだけのコンディションの方が、もがく必要もないし、皆 平等に10分で下りちゃうし、涼しいし… こんな日が数日あった方が体力的にも、精神的にも助かる。

果たして明日はどうだろうか?

明日は日曜日、朝 日本語スクールがあります。

そして明日はネパールの新年です。

ネパールでは2071年になります。

2071年‼


双子のヤギの子供が、道端で眠っていました…

ヒンドゥー教の生きた神様「クマリ」。

この度 カトマンズ近郊 パタンの「クマリ」生き神様が彼女に決まった。

「クマリ」はネワール族の中から選ばれ、初潮を迎えるとその座を退く。

そして面白い事に、彼女達 ネワール族は仏教徒!

ヒンドゥー教の生き神様「クマリ」が仏教徒から選ばれる… というのが、如何にも全てを受け入れるヒンドゥー教を表している。

「仏陀」もまた、ヒンドゥー教の神様のひとつとして存在しています。

ネパールには今でも、生きた神様が存在し、「クマリ」もまた信仰の対処として、人々の心の支えとなっています。
自分は特別な何かをもったパイロットでは無い。フライト自体 何かスペシャルがある訳でもない。

何処にでもいる普通のプロ タンデム パイロットだろう。

ただパラグライダーを通して求めている物が、他とは違っているのかもしれない… また、それが目指す方向性と直結している。

その象徴が今度のラダックにある。

覚りを求め、パラグライダーと共に旅をするラダック。

覚りを求める修行僧がパラグライダーを背負って歩んだ時、果たして何が出来るのだろうか? そして何が見えてくるのだろうか?

これは間違いなく自分の心の内を見つめる旅であり、仏教… 強いては仏陀を追い求める旅でもある。

2014 5/1 〜 5/30

特別な時を過ごしに、今 心が求めている場所、ラダックへ向かいます。

KAZU (Pro Tandem pilot / Another World pilot)
ラダックで何が出来るのか?

ラダックの州都レー到着後、まずは休養、観察に5〜7 日程当てる予定です。

レーで標高3500mあり、デリーから飛行機で一気にレーに向かうので、レー 到着後は軽い高山病の症状が出ます。

ポカラでの疲れも考慮に入れ、高山病、そして地図を入手、周りを観察… 最初の1週間はその後の準備に当てます。


2週目は下ラダックを旅します。
レーからラマユルまでの120〜150km は歩きます。歩く事での瞑想に挑戦します。

その間にはゴンパ (チベット仏教の修行施設) が5〜7カ所あり、そこを訪ね、僧侶達との瞑想、そして飛ぶ場所を見つけてのフライト。

フライト後はグライダーを使っての瞑想。

レーからラマユルまでは1週間を予定しています。


そして5月15日 満月の夜に、ラダックの月夜をフライトする予定です。

これは仏教の宇宙、地球上の宇宙を飛ぶ事が目的であり、初の夜間フライトへの挑戦になります。

その場所がラマユルなのか?レーなのか?または別の場所なのか?は観察する中で決めます。

ラマユルからレーへはバスで戻ります。


そして3週目は上ラダックを旅します。
上ラダックは距離もそれ程 遠くないので、行きも帰りも歩くのか? それとも5つ程あるゴンパの中で1つ場所を決め、そこに数日 滞在して瞑想するのか?

第1週目の休養で、時間を見つけてはバスで上ラダックを見て周り、この3週目の上ラダックでは何をするのか?を決めます。

上ラダックは5日間の予定です。


そして最後の第4週は、世界で1番標高が高い自動車道カルドン・ラ5600mを通り、ヌブラ渓谷へ向かいます。

ヌブラへは車で向かいます。このカルドン・ラ からのフライトを最後に考えているので、その道中に全てを観察して、果たして飛べる場所なのか? を決断します。

レーからカルドン・ラ までは標高差で2000mあり、歩いて登るには最低2日。つまり一晩はキャンプ生活になります。

カルドン・ラ からのフライトを考えると、まずはヌブラまで車で行き、道中を観察する。ヌブラではゴンパを尋ね、そして渓谷を飛ぶ。その帰りにカルドン・ラ へ歩いて登れないか?

そしてレーまでの標高差2000mのフライト…

全てはその時に判断する事になります。

飛べるのならば、このカルドン・ラ からのフライトが今回のハイライトになります。


そしてレーに1日滞在(カルドン・ラ から飛ばない場合、標高差2000mを歩いて下りる事になるので、その予備日) そして帰路につく予定です。


歩く事での瞑想…

ゴンパでの瞑想…

グライダーを使っての瞑想…


満月フライト…

ゴンパ近くでのフライト…

カルドン・ラ からのフライト…


全てはその場で出来る事をやっていきますが、全てに渡って50% 〜 最大でも80% の力加減で歩んで行きます。

琴の弦が締め過ぎても、緩め過ぎても良い音色が出ない様に、緩急の中道こそが、仏陀への道… そしてこの旅と私の心に「覚り」を作る。


「覚る」


これこそが今回の最大の目的になります。

砂煙を上げながら、各会社の車がサランコットへ上がって行く…


本当凄いね!

毎日 毎日 毎日 飛べて、毎日 毎日 毎日 お客さんが絶えないこの環境は凄い!の一言だ。

たまに飛べる日本の環境とは全く違う。

おかげで42歳の私は悲鳴を上げているよ…

この環境は20代のパイロットにはいいだろうが、40代のパイロットにとって年間 通して飛ぶにはかなりキツイ!

だからネパール人パイロットのほとんどは、いずれ40歳を前に飛ぶ本数を減らすか、引退するだろう。

彼等のほとんどは20代から30代前半だから…


飛べない日はこれからも無いだろうし、お客さんも毎日あるだろうから、果たしてどこまで休み無く飛び続けるのか? 私がどこまで耐えらるのか? 分からないが、疲れ切った状態でラダックへ向かうのだけは避けたい。


テイクオフ場 到着。

パラグライダーはエリア、場所によって特徴があると思いますが、ここはまさにタンデム フライトのエリア!

お客さんの数は年間 1日平均 200人 x 365日 = 7〜8万人で、18の会社があり、年中 オフシーズン無く飛び続けています。













最近は仕事が終わった段階で、携帯電話のスイッチを切る!

あとは5時までに夕食を終え、湯船に浸かって、マッサージをして、あとは出来るだけ早く寝て明日に備える…

とにかく寝ないと明日 飛べない状態にあるので、10時間でも12時間でも寝る様にしています。

今は限界間際の状態で飛んでいる…

飛んで、食べて、寝る!

それが日常です。
  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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