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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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明日は49日ぶりのお休みだ!

3月10日から4月26日の今日まで、48日間連続で飛んできた。

48日連続フライトは自己新記録。

前回の46日連続は「覚り」を意識して、連続フライトを意識して、間に3日ソロフライトをしての46日だったが、今回は48日間 全てタンデムフライト。

結果的に48日間連続となった。


48日間で120本だから、1日平均2.5本になる。

1日2~3本飛ぶのと、48日間続けて毎日2.5本飛ぶのとは世界が全く違う。

今シーズンの1日フライト平均が2.1本だが、10ヶ月300日、毎日、毎日2.1本飛ぶ世界は更に違う。


プロタンデムの世界は技術ではなく、飛び続ける精神と体力の世界! つくづくそう感じる。

趣味の世界では、これだけの間飛び続けることはとても出来ないから、48日連続フライトはプロタンデムの「証し」そのものだ。


42年間生きてきて、こんなに規則正しい生活をしているのは初めてかもしれない.....


明日の休日は、朝の日本語スクールもお休みしてゆっくりします。


ラダックへの荷物を総チェックして、あとは頭を丸めるだけ....

あと3日! いよいよだ。
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昨日は2本で仕事が終わったので、その後チベット仏教の旗「タルチョ」を買いにチベタン キャンプまで行ってきました。

ちょうど僧侶たちが境内で経典を読む時間に当たり、10代の若僧侶たち10人程がここに座り、声に出して読んでいました。

自分も後ろに座らせてもらい、1時間 瞑想と仏陀の本を黙読.....

ラッダクでの修行施設ゴンパでも、同じように僧侶たちと心の精神統一、仏陀の教えを学んでいきます。


ネパールのベストシーズンは10月~11月でしょう。
毎日ヒマラヤが見え、雲ひとつ無い日々が続きます。

これはパラグライダーのベストシーズン2月頃の写真です。



7~8月頃のランディング場(午後6時過ぎ)

この時期は中国人シーズンで、1日に6本飛ぶ日も何回かありました。
朝9時に始まり、終わるのが午後6時過ぎ.....  月に100本以上 飛ぶ、1年で一番忙しい季節ですが、モンスーンの時期。
夜には決まってほぼ同じ時間に雨が降ってきます。



上空が既に暑いこの季節は、高く上がるコンディションではなく、風も不規則で、パイロットとしてはかなり気を使う季節。

今日の3本のフライト時間はちなみに13分、18分、12分でした。

シンク帯の中を飛ぶことも多く、上のテイクオフ場がうらやましい.....

下のテイクオフ場からは、風のある場所へ飛んでいけないのが厳しいところ。

皆 料金は同じですが、上から飛んだ方が長く飛べます..... お客さんには言いませんが。



ポカラからヒマラヤが見える季節はほぼ終わり、夕方には強風と雨が毎日のようにやって来る季節に代わりつつあります。

次にヒマラヤに出会えるのは5ヵ月後の10月です。

今回のラダックでは、チベット仏教の旗「タルチョ」を胸に旅をします。

この旗はネパールでもよく見かけ、これがたなびいている家は仏教徒であることが分かります。

タルチョは青(空)、白(風)、赤(火)、緑(水)、黄(地)の5色で、宇宙(あらゆる世界)を構成する要素とされています。



今シーズン初めには「結婚したい.... 」と書いた。そして日本に帰国する時には一緒に.... て思っていた。

そして色々な女性を紹介されるなかで、自分の中では逆に、想いが遠のくのを感じるようになっていった。

気持ちはラッダクへ向かっている中、今日も一人の女性を紹介され会いに行った。

彼女の名字(カースト)はシャキャ、つまり仏陀の末裔に当たる仏教徒だった。

仏陀はシャキャ王国の王子として生まれ、出家をして覚りを開き、覚った人「仏陀」となった。

そして彼女のお母さんの旧姓はララ、ネパール王室の血を引く女性だった。

父親がシャキャで母親がララ、つまりインターカースト(違うカースト同士)での結婚だ。

結婚後は父親のカーストを受け継ぐので、彼女はシャキャになる。


シャキャはネワ-ルカーストで仏陀の末裔に当たる仏教徒.....

どうしてもカーストを意識してしまうのも、ネパールに住んでいるからに他ならない。


「こだわりを捨てなさい!」は仏陀の教えにある。

こだわるから周りが見えなくなり、こだわるから苦しみが生まれる.....

自分の中に「こだわり」があるから結婚できないのか? 結婚に「こだわる」から苦しいのか?


ラッダクで「こだわり」を捨て去った時、結婚したい女性への意識も変わるのかもしれない。










ここ2週間以上、私の住んでいるダムサイドのインターネットの接続状態がひどい…

5分来て1時間来ない… また5分来て3時間来ない…

日中は100%毎日 仕事なので分からないが、夜はインターネットが90%以上の確立で来ない日々が続いている。

遅いのではなく、来ない。

ネパールのWifiは途切れ途切れしか来ないが、途切れ途切れではなく、全く来ない。

それにこの暑さで、私のパソコンはオーバーヒート…

まあ、無ければ無いで何の問題もないけど。

問題がある生き方の方が問題だろう。


たまの他会社のテイクオフ場は気分転換できる。

1番上にあるテイクオフ場は、1番多くの10会社が使っています。

凄い人の数だ…


テイクオフ楽だね〜 いつもいい風だ。
ソアリング楽だね〜 選択肢が右左にある。

うちのテイクオフ場は1番下にある。

風も弱いし変だし、ソアリングは下から上げないといけない。

テイクオフ場が変わるだけで、新鮮な感覚になれるのだから、パラグライダーは色々な場所からテイクオフ出来るのが1番いい!

それが自分のスタイルでもあります。



仏陀を追い求める様になって、自分のやっている事を他人に知らせる必要性をどんどん感じなくなってきている。

1年前との明らかな違い、それは自分がやろうとしている事を、何故に他人に知らせる必要があるのか? との思い。

この日記は人に読んで欲しくて書いている訳では無く、自分の心の内を書く事で整理する為。

強いて言えば、田舎のおばあちゃんに見てもらえればいいかな…

だから今回のラダックは見てくれている日本のおばあちゃんの為に、この日記だけに載せます。


おばあちゃん。

今回はFace bookに写真を載せ、自分がやっている事を人々に知らせる事は一斉しません。

自己顕示をする事に何の意味も無い事を、人からの評価に縛られた「自我」に何の意味も無い事を、「無我」を解く仏陀は教えています。

誰にも知られる事なく、静かにひっそりと、自分の道を進んで行く…

自分の心の内をしっかりと見つめて。


対岸から撒きを運んで来た…


明日からルスタムが復帰で、パイロットは7人体制になる。

なので週一で休日が出来るのだが、それも1週間だけ.....  ごめんなさい。

今度は私がインドへ1ヶ月行くので、また直ぐに皆 休日なしに.....


ストライキでもなければ休めない状況ですが、そういう環境でパラグライダーをやっているという事です。

自分の気持ちはラダックに飛んでってますが、以前にうちのバリーが3ヶ月ラダックを訪れたことがあり、色々と話を聞くだけでも期待できます。

まだ見ぬ場所へ向かう前というのは、不安と期待が入り混じりますが、とにかく心を解放したい!

SATORI =2014 LADAKH= まで、あと1週間!



アメリカのお客さん。

今日2本目は危ないテイクオフだった。

1月のアクシデント以降、毎回ジープでサランコットに上がる道中に意識することを決めている。

① いつでも止まれるテイクオフ!

② 高さをもってのランディング!

何本も毎日、毎日、毎日 飛んでいると、多くの事を意識することは出来なくなってくる。

しかしこの2つだけなら、いつでも意識することは可能だし、この2つを守れば事故はまず起こらない。


いつでも止まれるテイクオフ.....  でも実際は止まりたくても止まれないタイミングがある。それはグライダーが飛ぼうと加速しかけた段階で、それを止めようとすることは難しい。

1人で飛ぶソロフライトなら、それ以前に止められるし、加速する段階では前に進むだけで、何の問題も起きない。

お客さんと飛ぶタンデムでは、空中、ランディングはパイロットが全てコントロール出来ても、テイクオフだけは2人3客の作業になるので、加速しようとするそのタイミングでお客さんが座る、しゃがみ込む、バックする(後ずさり).....  風の無い、弱い状況でそれをされると、一番危険な状態になる。

止まれないタイミングでは、グライダーは加速しようとしているのだから、引きずられながらもグライダーをコントロールしてテイクオフしてしまうしかない。

それを無理やり止めようとしてしまうと、失速して下に落ちてしまうこともある。

それが分かっているので、テイクオフ前にパイロットは口すっぱくお客さんに「座らないでください!」と言い、実際 練習もするのだが....  1割のお客さんは座ってしまう。

しかしそれは分かっていることなので、なるべくいい風の時に出る(風がいいと座られても何とか対応できる)、恐怖心が見える、太っているなど、危険な感じのお客さんにはサポートを付けてテイクオフします。

でもそれは全てパイロットが判断できることで、無理ならばキャンセルすればいい。
ここでのキャンセルはお客さんの責任なので、パイロットと会社は普通にお客さんからお金を頂きます。

危険ならテイクオフしない! テイクオフしなければ何も起きない!

これは判断するという技術です。



今日のお客さんはインド人で、練習の段階では問題なかったが、恐怖心が見えたので、サポートを付けるのが正解だったが、付けなかったこちら側のミス。

そしてタンデムパイロットのテイクオフ技術のミスとして、自分主導でテイクオフしようとした点がある。

ソロパイロットには分からないだろうが、タンデムのテイクオフはお客さん主導でテイクオフしなければならない。

まずはお客さんに走ってもらい、その力加減を感じてパイロットは対応する。

力の弱いお客さんならば、パイロットはその分の力を加えなければいけないし、力の強いお客さんならば、パイロットはその分の力を抜かなければならない。無論 風の強さも感じて。そうやってグライダーを立ち上げていく。

今日だけではなく、最近は自分主導のテイクオフになってしまっている事にこれで気付いた。

今日も前になかなか進まないお客さんを自分が押し出すように進み、グライダーが前に進もうとした瞬間に彼女はブレーキをかけながら後ずさりし、座り込み、風も弱く、最後は引きずりながらのテイクオフ......

彼女主導のテイクオフならば、テイクオフは出来ていない。それが正解だった。


同じ経験は以前に1度ある。その時自分はテイクオフでやるべき事はお客さんの責任.....  と書いたが、今はそうは思わない。
今思えばあの時も、お客さんを後ろから押していく、自分主導のテイクオフをしていた。

全てはパイロットの技術!

技術とは上手い、下手ではない。そこへの意識と判断だ!



お客さん主導のテイクオフは、お客さんが行こう!としていくところに自分が力加減を調整して一緒に付いて行く感じであり、お客さんが途中で座れば、自分もそこで止まる事が出来る懐がある。言わば守りのスタイル。

自分主導のテイクオフをすれば、自分が行こう!としている瞬間にお客さんが座ると、そこに自分で対応できる懐がなくなり、それが止まることを出来なくする。これは攻めのスタイルになり、何かが起こる可能性がある。

タンデムは安全第一の守りのスタイルであるべきだ。

お客さん主導のテイクオフをすれば、その行動で全てが分かり、いつでも止まれるタイミングに判断できるテイクオフが出来る!

これはタンデム テイクオフの極意ではないか!?



かすり傷ひとつ無くテイクオフできたのは幸運でした。

仕事として飛んでいるプロなので、そこは責任と自覚と意識を持って、明日からも飛んでいきます。




<見極め>

どんな世界であっても100%事故を無くすことは不可能です。それは全てが変化し続けている中に私達はいるからです。

仏教では「無常」と説きますが、物事は常に因果関係の中で移り変わり続けています。

花が枯れるのも、建物が朽ち果てていくのも、事故が起こるのも、怪我をするのも、病気になるのも、死ぬのも、そして全てが改善し、病気、怪我が治っていくのも、全ては移り変わり続けているからなのです。

どんな分野においても事故はいつか必ず起きます。

大切なのはその原因を探り、反省しそこに立ち止まるのではなく、次に生かすこと!

物事は不完全である事を知ること。

そして自分の心の内を見つめること。

仏教での「無我」は自己顕示欲=「自我」利己的な対極にあり、問題を客観的に見極め、解決していく心の在り様です。




Nirvanaは1年半前にパラグライダー ビジネスを始めたばかりだが、それ以前から旅行全般のツーリズム ビジネスを10年間やっているので、インドへ行く飛行機チケットも、日本へ帰る飛行機チケットも、全て頼んでいる。

日本への往復チケットは毎回8万円くらいで、いつでも手に入るが、インドはカトマンズからデリーは問題なくても、インドの国内線デリー〜レーがやたら高かった。

カトマンズ〜デリー + デリー〜レー の往復チケットが当初は68000円程したが、52500円程になり、手数料の2500円も引いてもらって5万円になった。

カトマンズ〜デリー の国際線の往復が約2万円、デリー〜レー の国内線の往復が約3万円… どちらもAir India になる。

安いに越した事はないが、ホテルにしても何にしても、そこに必要以上の労力をかけるのは無駄に疲れるからしない。

少し高くても、その分また働けばいい事だし、その人達の利益になって還元している訳だし、たまの旅に1〜2万の違いに拘る人は人生 損をする。

本当にお金がなければ、何処へもいけないし、何処かへ行くと言う事は「お金を使う」と言う事だから、特にツーリスト場所、ネパールならカトマンズやポカラ、チトワンなどを訪れる時は、「お金を使う」事はその場を訪れる者の義務であり、それによって人々の生活が成り立っている事を分かった上で旅はするものだと思う。

1〜2万円に拘る事で失うものは、お金では手に入らない。

何事もほどほどが丁度良く、拘りを持つ事は世界を狭く、見えなくさせる。

「ラダックの旅」の楽しみは、「拘らない」そのものであり、旅の概念やパラグライダーの概念を越えたところに、その楽しさが待っている。
  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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