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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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リヤカーマン 永瀬忠志さん
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今日yeti harnessが届きました:
プロテクションの無いこのハーネスを買うか・少し重くなってもプロテクションのあるベルソやスイッチを買うか迷いましたが・この超軽量のyeti harnessにしました:
リバーシブルでザックにもなりますが・4週間の旅をする分の荷物は入らないので・トレッキング用の大きいザックを買って・全てをその中に入れて・飛ぶときにはザックは担いで飛ぶことにします:
軽いのは最高ですが・プロテクションが無いので更に又安全マージンを考えて飛ぶことになります:
このハーネスに空中・ランディングと対応できるよう・今後使い込んでいきます:

フライトエリア内に講習バーンがあります。
ここはスクール生やパラグライダー体験の方がライズアップ、浮遊体験をするのに使っているのですが、基本無風のときが体験やスクール生にはベストな環境です。
周りが林に囲まれており、風があるときには風が回ってしまうので、右側では前方から、左側では後方から、横から、と思ったら反対方向に・・・ と風と共に難易度が大きく変ってしまい、基本練習はなかなか出来ません。
朝夕は基本フォローの風が吹き降ろし、日中は風がコロコロ変る・・・ 

マウンテンフライトをやる自分にとっては、この条件こそが最高の練習になります。
一番上は高台になっていて、そこをテイクオフに見立ててテイクオフするのですが、草やツルが絡まりやすく風も常に変る。朝夕はフォローでのテイクオフ練習、日中は右から後ろから左から前から風はやって来る中でのテイクオフ。
飛んでしまうと今度はローターでのランディング練習になります。右サイドの風は前から、しかし左サイドは後ろから・・・ 当然浮き上がっては沈む危険な風の中を、地上5メートル程で飛ぶので危険が伴ういます。
時に林の上まで上がることもあり、講習バーンの下には小学校も建設中なのでオーバーは当然出来ない。
3度、4度とターンして講習バーンの一番下にランディングする。
リスクの伴う練習だからこそ、そこでの判断力が問われます。
コンディションによってテイクオフする位置を下げたり、グライダーのサイズを変えたり、危険なので取りやめ別の練習をしたりと・・・

一度5メートルほどローターで落ちて、地面を走れずに膝を打撲し血が溜まり、1ヶ月ほど膝が曲がらないことがあり、それ以来より慎重に練習はしています。
しかし普通のテイクオフ場から飛んで、広い風のいいランディング場に降りているだけでは練習にならないので、その状況をしっかり判断しながら、時間があり仕事の無いときには同じ練習をしていきます。

色んなことを考え、状況を判断する。判断を誤ると怪我につながる・・・ 自分にとっては最高の練習場です!


チャレンジ体験の模様
ネパールでの昨シーズン、自分の進みたい方向性が見えてきたとき頭に浮かんだグライダーがこのIbexだ。
軽くて、風にも強く、何処からでもテイクオフできるグライダー。
軽さはフットワークにも繋がり、体力的にも自分を守ってくれる。
この小さなグライダーは、ある程度強い風の中でも飛ぶ事が出来る。
短いライン長、簡単なライズアップ性能は、少しのスペースからでも飛び立つ事が出来る。
山を飛ぶために設計されたグライダーがIbexなのだ。
サイズは15と17があり、迷ったが少し大きめの17を選択した。
当然15よりも強風には弱いが、少し大きめを選択することで「強い風の中で飛ぼうとするリスク・・・」を自ら戒め軽減する事ができる。
強風で飛ぶ事を避け、強めの風の中でも飛ぶ事が出来るサイズが17だと思い選択した。
ここ獅子孔の環境では跳んで降りるだけのグライダーだが、アンナプルナではソアリングも十分可能だと思う。

手元に届いたら、まずは徹底的にグラハンをして地上でのグライダー特性を体に染み込ませる。
講習バーンで色々な風の中でテイクオフとランディングを繰り返し、イメージトレーニングをしておく。
あとはこのグライダーを担いで獅子孔の山を登り、飛んで降りる。
時に実践さながらテントや寝袋も担ぎ山奥に入り、テント生活を体験し、翌朝には飛んで降りる。
そんなトレーニングも必要になってくる。


Nova mountain glider Ibex 2
いよいよ始まるアンナプルナ一周のハイクアップ&フライト、その時の心境は如何なものなのか?
そのときめきと不安・・・ それこそが生きている証だと感じるだろう。

ポカラから始まりポカラで終わる、正真正銘のアンナプルナ一周の旅。
仕事との兼ね合いやお金と時間との問題、風の比較的強くない10月から11月にかけて挑戦したいが、風の強い3月から4月になる可能性もある。それによって歩きと飛びのバランスは変わってしまうが、今回は歩き9割、飛び1割、それくらいに考えている。
歩きは早く、飛びはじっくり・・・ 飛ぶ場所はある程度決めて行くが、飛べる所があったら飛ぶ!
本格的にハイクアップして飛ぶ所は、そこに数日間滞在して朝から夕方まで風を観察し飛ぶか飛ばないのか?決断する。飛ぶ事が重要なのではなく、その決断が正確に出来るのか?が重要なのだ!
そしてたとえ一度も飛ばずにアンナプルナを一周したとしても、無事に歩いてポカラまで辿り着けたなら大成功!
まず経験を積む事、そしてこの旅で10年かけてやり遂げられる様な大きな目標が見えてくるはずだ。
アンナプルナを一周した後に見えてくるものとは、一体何なのだろうか?


中央に位置するのがアンナプルナ山系。
これを反時計周りに、ポカラから出てポカラに帰ってくるアンナプルナ一周の旅。

スタート地点はここポカラの街。
ここから東にベシサハ-ルまでまずは進む事になるが、条件が良くXCグライダーならサランコットまで登り、一日でベシサハールに行く事は可能だ(10月、11月は渋いので無理)。
マウンテングライダーのIbexではサランコットに登っても飛んで降りるだけなので、ベシサハールに向かってひたすらハイウエーを歩くのか、又は時間がよりかかっても山を登り、少しでも飛んで歩を進めるのか?
正直言ってこの区間は普通のグライダーがほしい所だが・・・ 
ポカラからベシサハールまで3日間で行けたらOK。

反時計周りにアンナプルナサーキットを一周する時、そのトレッキングの玄関先となるのがここベシサハ-ルです。
ポカラから東に直線距離で約35キロに位置していますが、私は一度も訪れた事はありません。
ポカラからベシサハ-ルまで、どのように進めていくのか?ここにはトレッキングルートのような決まった道があるわけでもなく、風は強くないのでIbexと徒歩でどう作戦を立てるのか?前半のポイントなので、じっくりルートを練って考えます。
ここから北上して、いよいよアンナプルナ山系に入っていきます。

この辺りのルートは狭い谷間を歩くルートになっていて、登って飛んでも降りるところが無いので、ひたすら歩いて北上します。アンナプルナ一周の中盤から後半にかけて時間を使いたいので、標高も1000m台と低いこの辺りはテンポアップして歩いていきます。
ベシサハ-ルからチャメまで1日5時間の歩きで、3日間で行きたいと考えています。

この辺りからは北にとっていた進路を西に進み、チャメ(2670m)~ピサン(3300m)~フムデ(3280m)~マナン(3540m)と歩を進めていきます。
チャメは風が強い所で知られ、ランディング出来る様な場所も無いので飛べません。
ピサンはピサンピーク6091mに向かう登山道があり、その途中からのフライトが出来ないか?
フムデには空港がありランディング出来る平地もあり、Kangla himalへ登るトレッキングルート、Ganggang Himalへ登る登山道があるので、そこを登ってのフライトは出来ないのか?
マナンは「ネパールで最も美しい場所」とも言われ、フムデからの登山道、そこからのフライトでマナンまで飛んで降りることは出来ないか?
全ては滞在し時間をかけ、条件を判断してからの行動になります。
普通のトレッキングとの違いはそのリスク、そこに費やす時間と判断の違いでもあります。

Highest Lake in the world 「Tilicho Tal 4920m」

ちょうどアンナプルナ一周の中間地点にあたるのがTilicho Lakeです。
この湖は標高4920mにあり、世界で一番高い所にある湖です。
ここに行くにはマナンから進路を変えなければならないのですが、是非とも登って訪れてみたい場所の一つです。
ただ標高が高く雪も多い、時に吹雪くので、条件次第となります。
「ここを飛んでみたい!」とネパール人に言ったら「No possible!」と言われました・・・
近くの山に100mでもいいから登って、30秒でもいいから飛んでみたい!そんな場所です。

このアンナプルナ1周で、最も標高が高い場所がトロング・ラ・パスの5416mです。
3000mを超える標高では、一日に登れる標高差は1000mまで、出来れば500mで高度順応をしながらゆっくり登っていくことが大事です。
アンナプルナサーキットのハイライトでもあるこの峠越えは、トレッキングというより登山なので、無理をしないでゆっくり歩を進めていきます。

トロング・ラ・パスに登ると眼下にはヒンズー教の聖地ムクティナート、そしてカリガンダキ(黒い川)が見えてくる。
これはGoogle earthの映像なのでこんな感じだが、実際のロケーションは違うはずだ。
前夜はこの峠手前にあるベースキャンプ(4925m)に泊まり、翌朝2時間ほどかけて登り、ここからのフライト。
なんとかこのフライトの様子は映像に残したい!果たして飛べるのか?

ヒンズー教の聖地でもあるムクティナート(3760m)。この前山のふもとにある。
トロング・ラ・パスからの標高差が1700m、距離にして約8km、そこを飛んで降りる。このアンナプルナ一周のハイライトの一つでもある。
トロング・ラ・パスからはムクティナートを超え、次のカグベニまで飛んで降りることも十分可能だが、これはレースではなく、ヒンズーの聖地にも訪れておきたい。そして一番はカグベニを流れるカリガンダキ(黒い川)、そこに吹く谷風を警戒する為。数日滞在して風の状況(朝から夕方までどんな風が吹くのか?)を確認して、情報も得て決める。

ムクティナートからカグベニまで飛んで下りる。
今まで西に取っていた進路を南へ変え、ここカグベニからはカリガンダキ(黒い川)を南下する。
昨年ムクティナートで飛んでいたマチュー(Blue sky SIV Instautactor)が,このカリガンダキを流れる谷風に飛ばされ、出入りが規制されているムスタング(カグベニの上流)へ入ってしまい、検問をすり抜けて帰ってきた。
ムクティナートは風がブロックされ淀んでいるそうだが・・・ 判断するには時間が必要だ。
右奥に見えるのがダウラギリ8172m

この開けた谷間にはジョムソンという町があり飛行場がある。アンナプルナトレッキングの玄関地でもある。
この谷間を流れる川がカリガンダキ(黒い川)、右にダウラギリ(8172m)、左にアンナプルナⅠ(8091m)があり、ここは世界一深い谷でもある。そこを流れる谷風は強風で、飛行機も午前中早くしか運航していない。
ジョムソンが2720m、そこから南下したマルファ村からダウラギリへの登山道があり、3900m地点にアルバリという高度順応地がある。飛べるのかは分からないが、そこからのフライトも予定している。
将来的には更に登り、ヒデンバレーかダウラギリベースキャンプからのフライトもトライしてみたいが、条件は限られる。


カグベニから続いたカリガンダキ(黒い川)沿いの砂道もここで終わり。
開けた場所もここまでなので、時間に余裕があれば何処か山に登って飛んでみたいが風はどうなのだろう・・・
ここカロパニの村でで標高2530m。

この辺りからは、カリガンダキ(黒い川)が一気に収束して幅が狭い谷になっている。
飛んでもランディング出来る場所が無いので、黙々と歩き続ける事になる。
残す工程は1/4ほど。

最後のハイライトはアンナプルナ山脈が一望できる丘プーンヒル(3210m)まで登り、そこからのフライト。
奥に見える山がダウラギリ(8172m)だ。

アンナプルナ一周最後はダンプス~サランコット、そしてファイナルフライトはいつものエリア サランコットからレイクサイドへ。Ibexなのでノウダンダからサランコットまで歩いてラストフライトになるかもしれない。

Annapuruna circkit peak  Thorong-La  Pass 5416m

Congratulatin the success!!
Hop you enjoy the trek in Manang
See you again!!!

I try to fly from here to Muktinart.
アンナプルナ一周のハイクアップ&フライト。自分のキャリアや実力を考えてみても、その地形を考えてみても、歩き重視の旅になるだろう。
言い換えれば100パーセント歩きが一番安全でリスクが無い。しかし飛びたい!
そのせめぎ合いの中で、如何に冷静に判断し決断できるのか?そこへの挑戦でもある。
ネパールに魅せられて、そこにあったパラグライダーというものに覚悟を決めたあの日から3年半・・・
昨シーズンのネパールツアーで突きつけられたネパールの魅力とは・・・ その答えは「ヒマラヤ」と改めて気付かされた。
「自分はヒマラヤの事を何も知らない・・・」
そしてその答え探しに、遠くから眺めていたヒマラヤの懐へ来シーズンは歩を進める。

アンナプルナサーキットのトレッキングルートの中で最標高は5500mのトラング・ラ・パス。そこは雪と氷河の世界。
雪の浸水を避けられる登山靴がベスト、しかし4週間の間ほぼ毎日歩き続ける足に登山靴は重く窮屈過ぎる。かと言って靴を二足持ち歩くのは荷物が増えてしまう・・・

このサロモンのX-Tracks Mid GTX は軽量で防水加工もされているが雪山も歩ける登山靴ではない。
トラング・ラ・パスを除けばこの靴だけでも十分だと思うのだが・・・ 
ネパールに旅立つまでに「何を履くのか!」決断しよう。






今日は雨つゆで濡れる草の中を歩いてみたが、防水性はイマイチかも知れない・・・
靴の中が湿っていたのは汗をかき中で蒸れたのか、それとも外からなのか?
軽くて履き心地は申し分ない。
優秀なパイロットは、慎重かつ謙虚で無理をしない。
リスクは謙虚さと厳格さで回避を!大事なのは、自分の人生を大切に考えること。
断念することは、すばらしい事をすることを妨げにはならない。逆に「NO」と言うことでリスクを伴うスポーツを豊で価値のあるものにしてくれる。
自分が出来ることを可能な限り公平に(自分にその能力があるのか?)を判断し、その判断から少しもぶれずにいる厳格さ。
自分を知らないのが一番のリスク。調子に乗らずに、明瞭さを失わないこと。
ものごとに逆らえば、自分にふさわしい場所から離れて、居るべき場所に居られなくなる。

自分にとってパラグライダーの最大の魅力は挑戦、そしてそこで直面する状況への判断。その判断する直面に立たされたとき、そこを如何に決断するのか?その瞬間こそがパラグライダー(アドベンチャー)最大の魅力だと感じています。
  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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