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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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昨シーズンのネパール。「はなのいえ」から飛んで帰る途中、休憩していると重そうな砂袋を背負って歩いてきた50代の男性が同じところで一休みした。
例のごとくランディングに集まる村人を無視して歩き続け、「Hye my friend!」の村人の声に「I`m not  your  friend・・・」
と大声をあげ、完全におかしくなっていた自分・・・
そんな自分に、その荷物を担いで来た村人と会話する気持ちも無く、目が合ったが無視した。

そして数分してその村人は必死に砂袋を背負い上げ、寂しい目で左右にふらつきなが、らゆっくりゆっくり歩いていった・・・

その姿が余りにも心に焼き付き、その後姿をずっと眺めていた。
そして悲しい気持ちになった・・・

何が大切なのか? 

その後姿にきっと大変であろう彼の人生が滲んで見えた。

何が大切なのか?

自分という人間の小ささと、日々このように重い荷物を背負い、歩き続ける彼の人生。

何が大切なのか?

歩こう・・・ そして考えたい。

何が大切なのか!

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神経を入れるところと、適当にやるところを見極めて、一日の中で「ON」と「OFF」を使い分ける。
今はお客さんと飛ぶタンデムフライトが忙しいので、当然「ON」のスイッチを入れて飛ぶ。
それ以外は「OFF」で記憶すらほとんど無い・・・

タンデムが忙しい時期はこれでいい。
それだけ神経を使って飛ぶのだから、後は虚ろになった方がいい。

仕事で飛ぶのと遊びで飛ぶのは全く違い、それはどんなプロスポーツにおいても同じ事だ。
どんな時にも飛ぶのが仕事で、飛びたいときに飛ぶのが遊び。
それは技術だけではなく、精神の世界にも入ってくる。

そう考えると、今回のアンナプルナ一周は仕事ではなく遊びになる。
だから楽しむ事が最も大事だし、いずれその道を進んでいけば純粋に楽しみのためではなく、意味を求めるようになってくるから・・・

仕事を終えての夕暮れフライトはただただ何も考えずに「OFF」そのものだ。
両手を広げ、夕日を眺め、そして目を閉じる・・・

今は戦う時ではない。
これでいい。

このお盆休みは、沢山の人達と飛ぶ事が出来ました。
風が強く順風ではなかったので、タンデムパイロットとしてはかなり気を使いましたが、こんな条件の中での一本一本がタンデムパイロットとしての勉強になってきます。
タンデムパイロットの中で私が一番体重があるので、体重の軽い子供と飛ぶ機会が多いのですが、子供と飛ぶときは何か特別な気持ちになります。

自分はインストラクターとして飛ぶことの楽しさを伝えたい・・・ というよりも、自分の進む道、その姿でパラグライダーというよりも人それぞれがそれぞれの道を、自分の道を進むことの素晴らしさを伝えたい・・・  
そんな気持ちの方が大きいです。

人生は幾重にも存在します。
自分にとってはパラグライダーがその道だった訳ですが、それは何であってもいい。
決められたものでなくても、自分でその道を切り開いていけばいいわけです。

アドベンチャーパイロットは自分への挑戦でもありますが、それをどのように切り開いていくのか!

子供たちと飛ぶときは、その大空の記憶が未来の何かへ繋がっていくのなら・・・

空を飛ぶことは非日常です。だからこそ心に伝わるものがあると思うのです。



いつも心の中で流れている音楽があります。
山を登っている時、空を飛んでいる時、アドベンチャーパイロットになろうと決めたときから流れ始めた音楽、それが情熱大陸のテーマソングです。
色々な分野で、自分の道を突き進む人達の人間模様、人生模様・・・ それが情熱大陸の魅力です。

自分のスタイル、自分の道を突き詰めていく事で、情熱大陸のような「唯一」のものを持った人間になれる・・・ 

パラグライダーを使ったアドベンチャーパイロットって一体何なのか?

その答え探しにアンナプルナ1周を回ります。

ただ自己満足だけの為にそれがあるのではなく、伝えたいメッセージ、その意味をこれから深く考えていく事になります。

見えてきた光に向かって一歩一歩進んでいく・・・ 

情熱大陸のメロディーと共にヒマラヤを歩き、登り、そして飛びます。

今日は24km歩いて、一日中タンデムフライト。
朝6時に家を出て2時間後の8時にスクールに到着しました。
一日中飛べる条件になり、沢山の予約も全てこなす事が出来ました。
そしてその他の仕事をこなして、夜7時から歩いて帰りました。

何もこの忙しい時期に・・・ ですが、自分を追い込みたかったので一日中動き回りました。
24km歩きましたが、平坦な道なので思ったほどしんどくは無く、楽しく歩けました。

気持ちが入れば何だって出来る! その為のトレーニングはこれからも続けていきます。

普通の人が見れば「もっと違う事に力を入れたら・・・」でしょうが、私はサラリーマンではなく、歩いて飛ぶパラグライダーのアドベンチャーパイロットなので、こんな感じの日常になります。

それよりも夏のタンデムの獅子孔でのランディングは奥が深く難しいので、今はそこですね!


朝6時から歩き出して、8時にオフィスに着きました。

今日は午前3人、午後3人の計6人のお客さんと飛びました。

夏は家族連れのお客さんも多く訪れます。

夜7時にオフィスを出て、予定通り9時に自宅に着きました。
明日はタンデムの予約も沢山頂き、雨さえ降らなければ大変忙しくなりそうです。
タンデムを6~7本飛べば疲れますが、自分はアドベンチャーパイロット! 明日は自分を追い込みます。
朝6時から歩いて仕事場へ向かい、夜7時過ぎから歩いて自宅に帰ります。帰ってくるのは夜10時前・・・
片道12kmなので計24kmを4時間かけてグライダーを担ぎ歩き、仕事では1日中飛びまくります・・・
明日以降も続く忙しい日々ですが、後先考えず明日は馬鹿になって自分を追い込みます。

いつもゴンドラに乗って整備されたテイクオフまで行き、そこからから飛んで、整備されたランディングに下りる・・・
それだが当たり前のパラグライダー、それがかっこいいのか?魅力的なのか?
その疑問にアドベンチャーパイロットとして風穴を開けたい!

歩いて飛んでそしてまた歩く・・・
「馬鹿になれるのか?」がアドベンチャーパイロットの資質、あすは楽しく歩いて仕事場に行って、楽しく仕事して、楽しく歩いて帰って、飯を食べて寝る!

夜9時、もう寝ます。
一期一会のお客さんを大空に案内するのが,タンデムパイロットというお仕事です。
日本の環境では無理ですが、世界にはこの仕事だけで生活している人達がいます。
プロタンデムパイロットとして、世界中を飛び回っている人達がいます。
ニュージーランド、スイス、スペイン、フランス、トルコ、アルゼンチン、台湾、インド、そしてネパール・・・・・
中近東のサウジアラビアでこの仕事をした人もいました。

グライダー片手に(30kgありますが・・・)世界を飛び回る彼等、そのライフスタイルは自由そのものですが、もちろんタフでなくては出来ません。
「こうあるべき・・・」 という普通の人が持っている既成概念の向こう側で生きているように感じますが、それがまた魅力的?でもあります・・・ が、やはり実力の世界であり、一瞬にして全てを失ってしまう世界でもあります。

人の命を預かっているのも事実、やはりその神経の使い方は日常生活には無いものです。
毎日飛んでいると人間慣れっこになってしまい、慎重さに欠けてしまう時もあります。
10kgの子供から130kgの巨漢まで同じグライダーで飛びますが、グライダーの動きは全く違ったものになり、ソロでは風の動きに対応できてもタンデムでは出来ない事もあります。風がいい時は問題ないですが、風が乱れている時、タンデムのランディングの難しさはソロの比ではありません。
そこで怪我でもさせてしまえば・・・ 
100000000000回飛んで1回でも失敗すれば全てを失う、そんな世界でもあります。

自分もお客と飛び始めて1年と3ヶ月が過ぎました。
約350人のお客さんと飛びましたが、慣れてきた時の油断が禁物!
絶対的な技術は経験と練習でしか得られないので、滑稽に見えるくらいやるしかないですね。

皆さんもタンデムパイロットの世界、いかがですか?
自分次第で世界はいくらでも広がります!!


世界の空でお会いしましょう!
アンナプルナ1周はパラグライダーを使った旅だ。
そこで大切なことは、心のゆとりと大きな心、そのハートを持っているのか?きっと試されるだろう。

昨年までの自分ではヒマラヤの人々に見捨てられ、神にも見放されてしまうだろう。
確かに嫌な思い出はある・・・・ いつ以来だろう、涙したのは・・・ 今でも思い出す。

あれ以来、まともに村人と話せない自分がいる。

ランディングは人の見えない所に下ろし、人が集まってくる前に片付け、近づいてくる人々を無視して逃げるようにその場を去っていく・・・  そんな事も度々だ。

テイクオフする場所を見つけそこから飛ぶときも、集まってくる人々を無視して、集中力をピークに持っいきテイクオフする。

絶叫する事も発狂する事も度々だ・・・

それだけ気持ちが入っている証でもあるが、いつも後悔する。

Challenge around Annapuruna 
パラグライダーを見るのも初めてな人ばかりだし、ネパールだし、必ず人々が集まってくる。
何かを盗まれる事もあるだろうし、こちらの気持ちも分からないだろうし、昨年までの自分が顔を出すかもしれない・・・ 
こういった時に、人の器の大きさが見えてくる。
昨年までの自分では1周したという事実は残っても、旅で一番重要な人々との触れ合い、それが希薄なものになってしまう。

確かにパラグライダーは刻一刻と変わる自然との対話でもあり、時間を失う事で飛ぶチャンスを失ってしまう事もある。
集中しなければ危険もあり、飛び終え疲労の中で対応するのは大変だ。

今思うこと、それは4週間 心にゆとりがある状態を如何に保てるのか! 
1周したからといって何が凄いわけでもなく、小さなことに過ぎない。
そんな事より、出会うであろう数多くの村人とトレッカー、その出会い一期一会を大切にしたい!

アドベンチャーの真髄はその「心」にある。

昨年までの自分にサヨウナラしよう。


ランディング後に集まってくる子供たち。
ここ数日、日本海側に高気圧があり、ここ獅子孔は北東の風が吹いています。
獅子孔のテイクオフは西を向いている為に、東よりの風が吹くと飛ぶ事が出来ません・・・
昨日のうちから今日は北東の風が強い予想だったので、お客さんの予約は入っていましたが家で待機していました。
そして昼には今日は無理との判断で電話があり、仕事はお休みになりました。
来週はお盆休みで、一年で一番忙しい時期を迎えるので休みは無く、その前の貴重なお休みになりました。

お休み=美川での練習が定番になっていますが、午後3時に美川に行くと予想通りかなりの強風でした。
風速計で計ってみるとMax9.5m/s・・・ 平均でも7m/s以上あり、願ってのコンディション。
Ibex が如何に強風で使えるのか?を試すチャンスでした。
結果は引きずられて、Bライザーで潰そうにも潰れない・・・ 一度トライしてこの風で練習することを止める決断をしました。
この風でテイクオフする事は出来ますが、グラハンで練習するにはもっと広さと傾斜がないと無理です。

Ibex はマウンテングライダーなので、認証では2-3ですが、形は1-2です。
しかし初級機に近いその形には意味があります。
2-3のような細長い方が滑空比もよく、遠くに飛べますが、潰された時にクラバットし易く、クラバットはパラグライダーで最も危険な状況に陥る状態でもあります。
管理されたエリアで飛ぶ分には、レスキューを投げて助けてもらえば=安全です。
しかしマウンテンフライトは状況が全く違います。クラバットになるグライダー=死です。
潰されないで飛ぶ事が不可能な状況、その上で以下に安全に回復してくれるのか? 多くの人が憧れる???細長いグライダー=かっこいい・・・ その考えも管理されたエリアだけにしましょう!

そしてフレアの掛かりも幅があるグライダーの方が掛けやすいので、ピンポイントに色々な風の中ランディングするマウンテンフライトではその幅が重要になります。もちろん失速についても同様です。

形が1-2なのでブレークの遊びが大きいのが気になりますが・・・・ 今日の風とグライダーのイメージは体験できたので、判断力の練習が出来ました。


グラハンがあまり出来なかったので切り替えて、小舞子海岸まで1時間半歩きました。
今日は扇澤さんの親戚が来られ、タンデムで一緒に飛びました。
お父さんお母さんに娘さんに息子さんの4人を、私とOgi(扇澤)の二人で2回ずつフライトしました。
条件は上空がフォローで、山際を離れないといけないのでソアリングは難しくなります。
普段ここではお客さんと飛ぶときソアリングは禁止です。何故かと言うと酔ってしまいパラグライダーの印象が悪くなるし、そこから自分でも始めてみよう!と繋がっていかないからです。
簡単にテイクオフして簡単に飛べてふわっと降りられる。「パラグライダーって簡単に空を飛べるんだ・・・ 自分でも出来るかな!」と思ってもらう為。

ネパールではスクールは関係なく、いちげんさんでいいので、如何にキャーキャー言ってもらえるのか!ブンブン振り回します。それで酔ってしまったら仕方ない・・・ それに欧米人は揺れに強いのも事実ですし、アクロバティックな動きを求める人も多いです。しかしお客さんが酔ってしまったら楽しくないので、様子を伺いながらですが、どちらかというとパイロットも楽んで飛ぶというのが根底にあります。

今日はお客さんではなく、扇澤さんの親戚でフリーフライトだったのでソアリングも試み、出来るだけ長く飛ぼうとしましたが・・・ Ogiには上げられても、私には上げられない風でした。
ネパールでもそうですが、タンデムでもコンペティターやXCのスペシャリストと自分ではソアリング能力に差があります。そしてアクロのスペシャリストはタンデムでもソアリングが上手くない・・・ それも感じます。
その代わりアクロパイロットはタンデムでもサットやヘリコをやります。
それぞれがスペシャルでは負けない!それを感じます。

今私が扇澤さんと勝負できる事は歩くこと(山を登ること)だけですが、到底敵わない飛びでも後を追いかけたいですね。せっかく日本一の人と日々飛べるのだし、その環境を望んでここに来たのだから! 


Ogiが撮影した写真で、下を飛んでいるのが私。
Ogiは上がり、私は一緒に乗ったお父さんの写真を撮る余裕もなく下りました。
1本目、2本目ともサーマルを捕らえられず、サーマルをイメージできずOgiに完敗です・・・
ここ獅子孔の一番の眺めは、日本海に堕ちてゆく夕日、その美しさ。
今時は夕方7時ごろですが、今日は川北の花火大会もあり、獅子孔高原からその模様を眺めようとお客さんも集まっていました。
夕方テイクオフの芝の水撒きに上がり、今日はちょうどSunsetに飛んで降りようと思いテイクオフでその時を待っていましたが・・・
オフィスから「もう帰るから早く飛んで・・・ 」の無線が・・・
風もフォーローが本格的に入り出し、Sunset15分前に飛びました。
Ibexでもギリギリ上がってくるくらいフォローの風でしたが、練習しているので飛べる風か飛べない風か?は分かります。
朝は「隣の大会の邪魔にならないように・・・ 」との名目で、狙っていた講習バーンへの上からのランディングにも挑戦でき(アウトランディング報告書を提出・・・)、マウンテンフライトの練習も少し出来ました。

Ibexの可能性を感じられる一日でした。


日本海に堕ちていく夕日、それを眺めながらのフライトは天国です!!

アンナプルナ1周ではこのカメラを使って空中撮影します。
タンデムではスティックに取り付け、手離しで撮影することも多いですが、ヒマラヤでは手を離す事は難しいので、ヘルメットに取り付けたり、足に付けたりして、いろんな角度からヒマラヤ飛行を撮影します。
タンデムパイロットの必需品は何といってもGoproです。
空中での記念撮影は貴重な収入源!ネパールでは写真が売れればそれで生活して、タンデムフライト料は貯金に回し家賃やヴィザ代、帰りの飛行機代の為に貯めておきます。

タンデムパイロットの9割がGoproのカメラを使っています。
その理由としてまず操作が簡単なところ。空中での無駄なストレスを開放してくれます。
次に2秒に1枚ずつ自動的に撮ってくれるところ。数多い写真の中から、お客さんに選んでいただけます。
レンズが広角で周りの風景も広く映り、ビデオ撮影も簡単に出来ます。
そしてコンパクトで丈夫なところ。

Goproは魚眼レンズに近く、広角ですが近くのものは丸く映ってしまう・・・ そしてファインダーが無いので、記念撮影などには適していませんが、新たに発売されたGopro2は普通のカメラとしても使えそうで、画質も上がっています。
そして0.5秒、1秒・・・ から連続撮影が出来るので、より短時間で撮影でき、タンデムパイロットにとって更に便利に使えそうです。



こちらがGopro2で撮ったターゲット大会の模様(50mほど離れた所から撮影しました)
今日で7月も終わりです。日本に帰ってきて4ヶ月、残り2ヶ月でネパールシーズンです。
昨年までは3年連続で5ヶ月滞在したネパールですが、今回は7ヶ月滞在予定です。
Challenge around Annapuruna が約1ヶ月あり、10月から来年4月までタンデムの仕事と自分の挑戦を行います。

今年の7月は獅子孔での大会もあり、お客さんの予約もあり、仕事がなかったのは1日だけでした・・・
8月も同じ感じになると思いますが、仕事だけやっていては自分の練習はできないので、夕方暗くなってから車のライトを灯りに講習バーンで地道にやるしかないです。
今日は仕事を少し早く終え、風のいい美川に行きヒマラヤを飛ぶグライダーIBEXの調整と歩きで2時間汗を流しました。
本当は強風の中でIBEXを使い練習したいのですが・・・ いつも夕方の練習なので、フォーローや微風の中での練習になり、このままではどの程度の強風までグライダーをコントロールできるのか?どの程度の強風まで飛ぶ事が出来るのか? イメージ出来ないので不安です。
テイクオフにしろランディングにしろ、整備され過ぎていて簡単すぎるので・・・ 本当はあそこから飛びたいし、あそこにランディングして経験を積みたいけれど・・・ 規則に縛られ、チャレンジする事が出来ない。
毎回新たな事にチャレンジできたネパール。

講習バーンに上から降りるのは難しいですが、今それをイメージしています。
講習バーンに下からランディングしたことはありますが、それはそんなに難しくありません。
上からは林の間で傾斜が下っている中、150m以内に上から降りないといけないのでかなり難しいです。小学校建設中でオーバーは絶対に出来ない!
今はそこに如何に上から降りる事が出来るのか? 考えています。
この技術はヒマラヤで絶対に必要になるから。

皆がサーマル、サーマルと空を見上げている中、私は如何にあそこに降りられるのか? それを考えている。
それを考えている!
今週末にはここ獅子孔で「デサント バードマン カップ」が行われます。
決められたポイントを如何に早く回るか、を競う大会です。全国から80名の選手が集まり二つの部門で競い合います。
自分は2年前のパラを始めて1年の頃に出て7位に入りましたが、昨年、今年と大会運営の仕事で選手たちが楽しく怪我なく帰っていただけるように仕事します。

今年はテイクオフディレクターを扇澤さんと担当します。
普段仕事ではディレクターをやっていますが、大会のディレクターは初めてなので、ラインの絡みなどなく無事に選手がテイクオフできるように・・・ 選手といってもピンきりなので、スクール生のテイクオフ同様の注意をします。

今はこの大会があるので準備で忙しく、自分の練習はなかなか出来ません・・・
大会が終わっても夏は忙しく休みは月2日くらい。なので平日の夕方1時間が自分の練習時間、講習バーンを登っては飛ぶを繰り返し、登る体力と色んな風でのテイクオフとランディングを練習します。
9月に入って少し涼しくなったら、スクールまでの12Kmを歩いて通勤、そんなトレーニングもやる予定です。

暑い夏、自分の夏バテ対策はとにかく体を動かして汗をかくこと、そして暴飲暴食、そして7時間以上の睡眠。
トレーニングをして汗をかき、体が欲するものを欲するだけ食べ飲み、後は何も考えずに寝る・・・・

ある意味 バカでないとこんな事やっていられません!

明日は朝8時から草刈、9時半からはテイクオフに上がりディレクター。飛んで降りて大会準備。
昼からはお客さんとタンデム3本、そして又上がってディレクター。飛んで降りて大会準備。
多分帰られるのが夜8時過ぎ。そして大会当日は朝6時から仕事・・・

冬はネパールで飛び、春から秋は日本で飛び、一年中日焼け顔・・・
年間300時間飛んで、地上練習は200時間・・・
これはサンデーパイロットの10年分・・・ しかしこの数字こそがプロの証なのだが

バカにならないと出来ない!

これではパラで生活するサラリーマンならぬパラリーマンパイロットになってしまう。

だからこそ光を求めてアンナプルナを歩き登る。

そしてヒマラヤを舞う鳥になる。

これは冬の獅子吼です。
冬の間は日本にいないので、この雪景色も3年間見ていないことになります。

ネパール=ヒマラヤ と想像される方が多いのですが、ネパールの冬はそれほど寒くなく、私が働いているポカラにいたっては日中20度近くまで気温が上がるので、冬でも快適に過ごせます。
ネパールの冬は12月、1月ですが、その時期は乾季に当たるために雨も降らず、当然雪も降りません。

2月になると暑くなり始め、3月になると地上は暑く、しかし上空はまだ冷たいので雲が発達し、雷雨の季節が少しずつ始まります。
3月にはヒマラヤサイドで降った雨は雪になり、白く雪化粧をしたヒマラヤが見ることができます。
冬には岩盤が目立つヒマラヤも、暑くなってくると雪化粧・・・ これも雨季と乾季、ヒマラヤがあるネパールの不思議です。
5000~6000mはこんな感じですが、それより高いところは無論 万年雪です。

アンナプルナ1周では5500mのトロング・ラ・パス、4900mのティリチョ湖は雪の中を歩くことになりますが、雨が降れば雪になり、足止めになることも予想されます。
10月、11月に周れれば乾季のためその心配は少ないですが、4月に周ることになれば降雪もあるので・・・
しかし今のところ仕事も忙しい10,11月はタンデムパイロットとして働いて、3月までに目標収入を達成して4月にチャレンジとなりそうです。

そのあたりもイメージしてどう攻めるのか?を練っておきます。
気になる人がいる・・・

大変な世界で生きている人だが、その瞳に心捕らわれた


「覚悟する」って言っても、その本当の意味が分からない

分からないのなら、せめて人一倍練習するしかない

その練習が「覚悟」に変わっていく、そう信じる

今日夕方トレーニングしている時に頭から離れなかった言葉

それは「我を通す」その言葉


「覚悟する」

そのためにも私は我がままに生きていこうと決めた

「覚悟する」

そのためにも私は我を通すことに決めた

我をもってアンナプルナ1週に挑戦する

  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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