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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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2015/09/10 (Thu)
ニルマリポカリの農園を視察。

今日はニルマリポカリにやって来ました。

震災後 観光客が戻ってくるまで、どれくらいの時間が必要なのだろうか? と毎日 考えますが、2年!!は観光業による収入が殆どない状況が続く事を想定しています。

果たしてどれだけの会社が絶えられるのか?分かりませんが、ジタバタしないで観光業は暫くは諦める事が必要です。

2年後に自分の貯金が底を着いているかも知れませんが、その時に新たな別の生き方が備わっていたのなら、そこからは観光業とネパール人を相手にしたビジネス、両輪が備わっている事になるので、そこからまた少しずつ必要なお金を貯めていけたらいい....

この2年間でその片輪を造っていきます。その為に必要なお金は使っていきます。

お金がないなら、ないなりの生活が出来るところがネパール。

その生き方の幅が日本よりもあります。



ニルマリポカリ(フォクシン一帯)に出来た初のホテル。

今はお客さんがいないので閉まっていましたが、乾季にはヒマラヤとポカラの街が一望できます。



ニルマリポカリにやって来た理由は、12月にはオープン前だったホテルがどうなっているのか?を知る為と、日本のNGOが始めたコーヒー プロジェクトがここにある事を聞いたからでした。

ここで6軒ほどがコーヒーの栽培をしているそうですが、上の写真のインドラ アディカリさんのコーヒー栽培を見せてもらいました。



先ず見せてもらったのがナーサリー。コーヒーの苗を育てている場所でした。


ビニールの屋根の下に、容器に入ったコーヒーの苗が5000個。

豆を植えてから約3ヶ月でこの状態です。

何故ビニール屋根なのか?は聞きませんでしたが、雨の季節に種を撒くので、雨に降られて腐ってしまわないように.... だと思います。

コーヒーの木は直射日光が苦手なので、多少はそれもあるのかな....


育ったコーヒーの木には沢山の実がなっていました。


しかしベグナスのコーヒー農園とは違い、上に直射日光を遮る木もなく、日光にさらされ続けているコーヒーの木も目立ちました。


コーヒーの実がかなりびっしりと生っていました。

ラトナ コーヒーの矢作さんからは、村人は早く大きくなる木を知っているので、林がない場所にはその木を先ず植えて、その下にコーヒーの苗を植える事を勧めてくれました。

基本は直射日光を遮る事が必要みたいですが、ここは大きくなったコーヒーの木が遮られる事なく生えている場所もあり、直射日光その違いでどれ程の影響が出るのだろうか?


今日の収穫は、コーヒーの苗の作り方を見る事ができた点でした。



奥さんはハバネロの収穫中....

そしてもうひとつ。ここでは自分も興味を持っている唐辛子 ハバネロの栽培をやっていました。


今年から始めたハバネロの栽培。

熱帯が原産地のハバネロは、暑いシーズンに栽培します。

今が収穫のピークで、毎日 次々と生って収穫できるそうです。


ハバネロ、今日の収穫。

これはポカラに持って行き、ポカラの外れでニルマリポカリから一番近いマーケット、ビロウタ チョークで販売されています。

ニルマリポカリには、もっと多くのハバネロの栽培をしている農家があるようです。


こちらは小さくて売り物にはならないハバネロを乾燥させ、自分達で香辛料にして使うそうです。

そして、隣には大きく熟したハバネロが保管されていて、その中の種を乾燥させて、来年の種まきにそれを使います。



新しい水道メーター。

丘の上、山の上にある村の悩みは水不足です。

これはどこの村も大体同じで、先日訪れたベグナスの農園もそうだし、パラグライダーで上がるサランコットも同じです。

果たしてアスタムはどうだろうか? 浄水システムが出来ていて、井戸水もあった記憶があります。


この水道メーターはどれだけ使ったを調べるものですが、都会と違う点は、使った量が多いと地域の人々からクレームが付くところ。

沢山使うことは即ち、他の地域の人達の使える水が減るということになります。


因みに、ここは朝の7時~8時までしか水が出ません。



最後にチャパティとイスクスのカレーを頂いて帰りました。


ニルマリポカリにはFUKUOKA(福岡)という、日本人の寄付で建てられた学校があります。

しかしここもセカンダリー18歳までの学校で、ポカラのような街では18歳で勉学を終える人は少なく、それから高校や大学に進みます。なので、若い人は皆 街に出て行きます。


30歳近くまで学校に通う人は多く、学歴社会。それは即ち、学歴がないと仕事に就けない、又は全く仕事がない事を意味します。

中東に出稼ぎに行くか、先進国に留学し働くか、ネパールで自営業をするのか、限られた仕事に雇われるのか.... 選択はそれしかない状況です。



12月 ニルマリポカリの丘。ポカラの街は雲海の下....


今 自分の頭にあるコーヒーとハバネロの栽培が、ここニルマリポカリでは始められていました。

しかし、今日の農家の収入源の柱は鶏の飼育で、コーヒーもハバネロも試行錯誤の途中でした。

今日話していて心に残った言葉は、「村にはシンプルな生活がある。自給自足+鶏や農産物の販売で得たお金での生活。何故 皆は街に出て行き、お金が掛かかり安らぎを得られない、同じ様な生活をしているのか?」

ポカラという大きな街が下界にあり、バイクを飛ばせば20分で行ける距離にある。

その20分上がった天空で、下界を見渡した素直な感想だと思う。


レイクサイドからバイクで約50分。その距離はアスタムとは変わらない。

ただ、オフロードを走る距離が長く、この古いバイクが壊れないか?と不安になった....

山道はアスタムの2倍 走ることになる。


ニルマリポカリも移住の候補地だが、産業であったり、可能性を考えると、ヒマラヤにより近いアスタムの方が魅力的に感じる。

ここはポカラとヒマラヤ全体が俯瞰で見渡せる環境であり、コーヒーやハバネロなどの繫がりもあり、産業の在り方として訪れて話を聞く場所だと感じました。


会社その五は「Astam Kurusani farm」アスタム クルサニ(唐辛子)農園

ハバネロを含む、世界の色々な唐辛子を栽培したい。

ニルマリポカリのハバネロはポカラの南のマーケットには出荷しているが、中央や北に位置するマーケットには出ていない。

アスタムはポカラの北に位置するので、ターゲットは北のミランチョーク、中央のマヘンドラプル、プリティビチョークになる。


コーヒーの種は矢作さんから貰える。そして、アスタム ホームステイと共に植え付けが始められる。

ハバネロはシーズンが終わるので、来年の春まで待って苗付けを始めることになる。

だから、今のうちに種を分けてもらって保管しておく必要がある。

また近々ニルマリポカリを訪れて、事情を話しハバネロの種を分けてもらう事にします。



PS. 明日は村と村を行き交うために必要な私の足、VR バイクの納車予定です。

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kazu
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男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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