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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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予報よりも早く天気が崩れ、昨日は午後3時を過ぎてから霧に包まれ、夕方からは雪がふりました。

雲が増え始めた空を見ては少し不安にはなっていましたが、こんなに早く…

昨晩は寒さで震えながら、もし飛べなかったらもう一日ベースキャンプで待つか、歩いて帰るか… 考えていました。

朝6時に外に出ると、後ろの空はまた薄暗く、山からの吹き下ろしの風も強い状況…
6:30に再度確認すると、吹き下ろしの風は弱まり、空も少し明るくなり始めていました。

ただこの日は天気は下り坂の予報だったので、飛べるチャンスは短い間、朝8時には飛べる!

準備をし、朝8時丁度にフライトする事が出来ました!

景色やフライト内容は関係なく、この場所でアンナプルナをバックに飛ぶ事が出来た!

それが全てであり、120%納得の笑顔でピサンベースキャンプからのフライトを終える事ができました。

ランディング後 集まって来た人達。
彼等がパラグライダーを見るのは初めて!

明日はナマルからフムデまでのフライトに挑戦する為、わざわざ今日はナマルまで上がりました。

ナマルの村

子供も大人もほっぺたはこんな感じ…
3800mの高地にある村です。


夕暮れ時

フムデには国内空港があります。
今の時期は閉鎖中で、明日は空港にランディングします!

ヘリポートにランディングした経験はあっても、空港にランディングした経験をもつ人はいない… ?

空港にランディングする経験は二度と出来ないと思うので、パイロットとして最初で最後の経験を明日したいと思います!

明日は空港へ降り立ちます。

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今回のアンナプルナ一周で飛んでみたい場所を3箇所上げるとするならば、アンナプルナⅡ.Ⅳをバックに飛べるピサンベースキャンプ4300m、5000mにある湖 ティリチョ レイク、世界最大の峠でアンナプルナ一周で最も標高が高い所にあるトラングラ パス5414mです。

最初に迎える場所がピサンベースキャンプであり、今日は麓の村ピサンから1000m上がった所にあるピサンベースキャンプ4300mまで5時間半かけて上がりました。



水2.5ℓを積んだので相棒は20kgになりましたが、5m進んでは息を整え、ゆっくりゆっくり登ったので、想像していた程きつくはありませんでした。


それよりも周りの絶景に何度も「凄い、凄い…」を繰り返すばかり…

トレッキングで麓の村を歩くのと違い、山を登る事でこれ程までに見える景色が違うのか…

登山家が何故そこまでして山を登るのか?

その答えがわかった気がします。

至る所に骨の残骸がありました…

絶景を目の前にした時、人は言葉を失います。



そしてその絶景を前に飛ぶ事が出来る、それがこの世界の魅力の全てなのかもしれません。

ここを飛べるのは、ここまで歩いて登りここに立ったパイロットだけです!

未だかつてこの景色をバックに飛んだパイロットは存在しない!

明日 私がそのパイロットになります。
今日は明日ピサンベースキャンプへ登り、明後日ベースキャンプからのフライトに挑戦する為、休養+準備 の一日でした。


標高3300mのピサン、朝晩は一桁台の気温で寒く、日中は常に風の音がビュンビュンしています。

チャメまでは常に川の音を聞いて、チャメ以降は常に風の音を聞いている…


アンナプルナ サイドはほとんどがチベット仏教徒

今朝は少し山を登り、標高差300m程ですがアンナプルナをバックに飛んできました。

朝9時そよ風が入ってきた時間帯に飛びましたが、その後観察すると9時半には谷風が入り始め、10時を過ぎると6〜7mの風になり、11時を過ぎる頃には10m以上の谷風に…
その後は夕方5時を過ぎるまでビュンビュン、これは毎日同じだと思います。


一日休養しました。明日は山を登ります!

水2ℓに食糧も積み、計19kgの相棒を背負ってピサンベースキャンプ4400mを目指します。

4000mの世界をポーターも使わず、この重さの荷物を担ぎ上がる事は基本ないと思います。

5歩進んでは息を整える…
その繰り返しで歩を進めていきます。

キツイのは覚悟していますが、それを楽しいと思えないならば、この道を進む資格がない…

誰もアンナプルナ一周を歩いて登り、飛んだ人物はいない。

ここには大きな価値がある!

そう考えています。
レイクサイドのゴウリガートにできたNirvana New Office。


このエリアは中国人や韓国人のツーリストが多く、ツーリズム ビジネスには最適な場所で、すぐ隣にはTeam5がオフィスを構えました。

ここは自分のホテルからも近い場所です。

しかし色々な人種が歩いているな…

アドベンチャー フライト、そのランディングはサッカーのゴールに似ている…

全ての感情が爆発する瞬間がランディングだ!

今回のアンナプルナ一周、飛びは業界用語でいう「ぶっ飛び」、風が動く前の朝に飛んだ為、ほとんど飛んで降りたに過ぎない…

しかし感情がランディング後は爆発する…

エリアで飛んでいる自分とは別人だ。

アンナプルナ一周… 大自然の中で全てを自分で決め、自分で背負い、自分の意識で進んで行く。

そこには違った世界が広がっている…

これらの写真が全てを物語る!
今日は少し無理をしてダナキューからピサンまで、距離にして26km、登った標高が1450m、時間にして8時間45分歩きました。


ラムジュン ヒマールが見えてきた

アンナプルナⅡが見えてきた

途中で水を補給する村を通り過ぎてしまい、気がついた時にはあわや脱水症に…。

気温が低く、風もあり、汗はかいているはずだがその感覚が失せてしまい、1ℓの水で6時間以上歩き、気がついた時にはツバも出ない状態に…

水を飲みたくても何処にもない…

ピサン一つ前の村でやっと水を得て、事なきをえました。

少し重くなっても、水は早め早めに買っておく!
教訓になりました。


しかしよく削ったね…

ここピサンは標高3300mの村で、目の前にはアンナプルナⅡ、アンナプルナⅣが、後ろにはピサンピークがそびえ立ちます。

とても風が強い事でも有名で、午後3時に到着しましたが、常に10〜15mの谷風が吹いています。

今日は高気圧圏内なので、天気も最高で、風も弱目…

話では午前11時には谷風が強く入ってくるとのこと。


明日一日は全てを観察し休養、明後日ピサンベースキャンプまで登り、その次の日 いよいよアンナプルナをバックにピサンの村を飛ぶ予定です。

着いたばかりですが、ここは間違いなく飛べます!

ランディングは広大なジャガイモ 畑が至る所にあり、今は農閑期で空き地に。

ピサンベースキャンプへの山は森林限界を超えハゲ山なので、テイクオフ出来る場所も見つかるはずだ。

問題は風!

谷風が入る前に飛べば飛べるが、基本その時間は吹き下ろしの風なのでテイクオフ出来ない…

吹き下ろしの風が止み、谷風が入ってくる時間前、そのタイミングをしっかりと判断する事が重要です!

明日はしっかりと休養し、ピサンベースキャンプからのフライトに向け準備します。


ピサン村
午後からのフライトはランディング場も風向きが定まらず、湖の端にあるエンド オブザ レイクにランディングする会社がほとんどで、Nirvanaもサードフライトはここにランディングします。

今日はネパール女性 初のタンデムパイロットになるであろう美人 プラティバがタンデム機で練習していました。

今年中にはタンデムパイロット プラティバが誕生します。

そして屋台も登場し、美味しい果物が食べられ何かと助かります。

ランディング場はピースフル、居心地のいい安らぎの場にもなっています。



ネパール女性 初のタンデムパイロットになるか? プラティバ。



ランディング場には屋台が来てビジネス!
暑い季節、スイカにパイナップル、お腹が減っていたらココナッツ…
休む暇なく仕事があり、日本に一時帰国するまで一ヶ月は仕事を頑張ります!

数日前からNirvanaに新たなパイロットが加わりました。
ブラジルから来たカバリーニ。
彼曰くブラジルではNo.2コンペティターだそうです。
ブラジルではインストラクター、自分のショップもあり、飛びも雰囲気も一味 違いを感じます!

グライダーもブラジルのSoul Kangaru3に乗っていて、見た目もカッコイイ クラス2 のタンデム機… あれは目立つね!

ここの魅力は世界中からパイロットが集まって来るところ。
凄く刺激になります!

キャリア19年のカバリーニにキャリア4年半の私が指示する…

一目で彼も分かるだろうけど、下手は見せられない!

約1ヶ月の短期ですが、彼から何か盗みたいし、勉強したい。

ネパールの後はフランスに向かうそうです。

ブラジルから来たカバリーニ
アンナプルナ一周はまだ終わっていない!

これにはもう一つ目的がある。

宣伝だ‼

今回の写真に文書を書いて、ネパールの各新聞社に送る。
歩いて、登って、飛んでアンナプルナ一周をした日本人がいる事を知ってもらう為に。

Extream Around Annapurna !

究極のアンナプルナ一周!

と題うって。

これにはまず自分をアピールする意味があり、これはプロとしてここで生きていく上で大切な事である。
もちろん他のパイロットを意識しての事。

もう一つは自分が働いている会社 Nirvana の宣伝。
自分がNirvanaのキャンプ パイロットであり、その会社をアピールする。

だから新聞に取り上げられて初めてアンナプルナ一周は完結する!

飛び終えた後はその仕事をしている。

何とか新聞に載りたい‼



ベシサハールから北上2日目は、ジャガットから19km離れたダナキューまで歩きました。

朝6:30ジャガットをスタートし、今日の目的地ダナキューに着いたのが正午の12:00。
今日は5時間半の短かめで終了。
5分程度の小休憩を数回取っただけで、快調に歩きました。

途中の村




今日も1000m程登りましたが、キツイ傾斜が永遠と続く訳ではなく、傾斜+平坦の繰り返しなので、今のところ苦にはなっていません。


ここダナキューは標高2300m。
ポカラとの標高差が1500m程あり、気温差は12〜13℃。
Tシャツで過ごせたポカラと違い、陽がかげると寒さを感じ、上下共にゴアテックスの上着で丁度な感じです。

ダナキューの村

道行くトレッカー


明日は頑張って26km先のピサンを目指す予定です。
朝6:30にスタートして、ピサン到着は午後3:00を予定。

ピサンの標高は3300m。
気温も標高が上がるに連れ、どんどん下がっていきます。

ピサンは最初のアンナプルナ フライト場所。

ピサンが近づくに連れ、否応にも緊張感が増してきます!
5日目はベシサハールから25kmの地点ジャガットに宿泊。

途中30分の昼食を挟んだ以外は、時々5分程の小休憩を取ったものの、それ以外は歩き続けて8時間…
想像していた以上に進めない…

自分の足では1時間に5〜6km歩く事が出来ますが、今日は1時間3〜4kmのペース。
特に傾斜がきつかった訳でもなく、あまり登った気がしない一日でしたが、多少のアップダウンを25km繰り返し、気づけば今日一日で1000m以上坂を登っていました。

そして余り進めないもう一つの要因がこの道!
砂道で当然 舗装などされてなく、一歩一歩 足が少し滑り、力が逃げてしまう…


この砂の道はアンナプルナ一周 続きますが、でも昔から道とはこういうもので、舗装された道は世界中の道の10%程だと思います。

薪を背負って歩く女性

自分の田舎も30年以上前は砂道でした。

砂の道を一歩一歩 踏みしめて進んで行きます!


明日はここジャガットから19km離れた村 ダナキューを目指します。

明日から坂が増え、標高が少しずつ上がっていきます。

遠くにはヒマラヤが…


宿泊地ジャガット
昨日の朝 アンナプルナ一周から帰ったと思ったら、すぐ仕事…

今日も朝から仕事があり、幸せな事ですが…

正直 少し身体を休めたいな。

パイロットの数も減り、予想よりも多く飛べそうです!

韓国のC.JとYeo、トルコのOlcayが帰って行き、代わりにブラジルからブラジルNo.2のコンペティターがやって来た。

体調は問題ないが、夜寝られないのが辛い…

疲れがたまりと寝られなくなるのか?

歩く姿も変で、しばらくはこんな感じが続くのかな…

でも仕事が仕事だから、幸せな日々です!
ゴールした今日一日は身体を休めたかったですが忙しく、早速 今から仕事… です。

アンナプルナ一周ではこんな所から飛んでいます。

トラングラ パス5416m

トラングラ パス

ピサン ベースキャンプ4600m
無事ポカラにゴールしました。

ありがとう!

次のステージへ向かいます。

オフィスにて
kazuです。
ベシサハール以来の更新になりますが、素晴らしい経験の日々です!

今日はお昼ご飯を食べにジョムソンに寄ってwifiしています。

アンナプルナサイドでもインターネットが何カ所かありましたが、馬鹿に値段が高く、天気予報を見るので精一杯でした…

とにかくアンナプルナ一周を歩いて、登って、飛ぶ… を30日間続けて進んで行く事は凄い事です!

もう二度と同じ事をしたくはありません!

一度のアクシデント以外、怪我もなく、体調を壊す事もなく… 丈夫な身体でよかった… そう思います!

毎日I phonには日記を書き続けているので、ポカラに着いたら更新していきます!

あとは4000mマルファからのフライトと、アンナプルナベースキャンプ3300mからのフライト、プーンヒル3200mからのフライトなどが残っています!

あと残り10日間、無事ポカラに戻る!

そこには間違いなく新たな世界が待ち構えています!!!

明日から再始動。
ベシサハールからピサンまでの3日間は飛ぶ事は考えないで、ひたすら歩きます。

ベシサハール〜ピサンまで距離にして70.5km、標高差2500m。
ガイドでは24.5時間となっていますが、一日7時間歩くとして、一日に歩く距離が25〜28km、21時間くらいを予定しています。

飛ばないのはランディングする場所がない谷が続くのと、アンナプルナを目の前に飛べるピサン以降に時間を当てたい為。

歩くだけの3日間はとても気が楽!

飛ぶという事はそれだけプレッシャーがかかる訳で、トレッキングとトレック&パラグライダーの大きな違いはここにあります。

3日間、トレッキングを楽しみます!



ベシサハール〜ピサン

今日はベシサハールにて休養です。
明日からの北上に向け、身体を休めます。










落ちた田んぼ…

今日一日休んで体調をみました。
お腹を土手で打った後は、上手く前転しながら田んぼに落ちたので、怪我はありません。
ただ打撲で首から肩にかけて痛重たいですが、2〜3日もすればそれも治ると思います。

最も衝撃があったのはお腹。まさかレスキューがこんな形でお腹を守ってくれるなんて思わなかった…

ベシサハールのホテルで働いている カルパナ。
部屋の掃除担当で、換えのシーツを持って忙しく動き回っていました。

ベシサハールの朝。
奥に見える山がカンガル ヒマール6981mで、明日から2日半かけて麓のチャメまで歩く予定です。
距離にして56km、標高差で1900mです。
ガイドプロフィールではベシサハールからチャメまで19.5時間となっていますが… 16時間を予定しています。

タオルを一枚 無くしたので、購入しました。「幸福」タオル。
額から流れる汗を止める為にタオルは必需品です!

ベシサハールに下る途中の村、トウモロコシを植える女性達。

その中にいた少女。
彼女はグルンカースト、モンゴリアンとのことですが… モンゴリアンはオタフクのような顔立ちが多い中、彼女はブラマンのような目鼻立ちがキリッとした顔立ちでした。

ベシサハール、ここからアンナプルナへ北上します。

ポカラをスタートして3日、トレッキングの玄関口であるベシサハールにやって来ました。

通常のトレッキングはここまで車でやって来て、ここからがスタートです。

今日3日目は飛んでベシサハールまで降り、もう少し歩を進める予定でした…

3日間終えての感想は、想像以上にその難しさと大変さを痛感した3日間でした。

ベシサハールからは、誰もが迷う事なく進めるトレッキングルートが整備されていますが、ポカラからベシサハールまではトレッキングルートではない為、自分でルートを見つけ出し、飛ぶポイントを探し進んで行くローカルルートです。

初日のカリカまでは何度か自転車で行っていたので、問題ありませんでしたが、2日目のダドゥワは4時間で登れると読んでいましたが、道に迷い、ジャングルを彷徨い、結局7時間以上かかってしまいました。

村人にネパール語で道を尋ねても、滅多に出会う事が無い外国人に上がってしまい、全く会話が出来ない…

自分のネパール語がおかしいのではなく、完全にテンパってしまっている状態。

Google earth の GPS を頼りに進みました。

30日間と長期戦なので、一日に歩く時間は5〜6時間で終わりたいのですが、この3日間で22時間以上 歩き、2700mの標高差を登りました。


4/1 5:40 ポカラをスタート

ポカラから5時間、最初のテイクオフ ポイント カリカDVC に到着。
ここからファースト フライト。

ツムシコットにランディング。
集まって来た子供達。

ツムシコットでトタン屋根の二階にテントを張らしてもらうも、夜は危険だと言われ、おやじさんの家に泊めてもらいました。

おやじさん

近くの川で取れた魚のダルバート

2日目は朝日と共にスタート

山道では相棒が思い為 20〜30分で一度 小休憩を取ります。

ダドゥワへの道がきつかった…

ダドゥワ、今までで最も難しいテイクオフでした。

ナルマに向け飛行中…

2日目の目的地 ナルマにランディング。
ギリギリ届いた為、風向きに合わせられず3mホローランディング…
突き刺さりました。

ナルマ村に到着事 氷混じりの雨が降り、ダウンバーストが吹き荒れました。

ナルマでは右のゲストハウスに宿泊。

3日目 ナルマの朝

村人 朝のミーティング

下に見えるナルマ村を後に、ベシサハールを目指しました。

ネパールの田舎

Google earth で必ずテイクオフ出来ると予測した場所がありましたが、行ってみると予測外に平地で森に囲まれていてテイクオフ出来ず、山を下りながらテイクオフ出来る場所を探す事に…

ここからなら飛べる!とテイクオフするも落下… あぜでお腹を打ち付け、 5m下の田んぼに前転しながら落ちました。

挙げ句の果て、Goproカメラをその場におき忘れ歩いて下り、更に下でテイクオフしようと準備しているとカメラが無い事に気づき、また下りた山を登る羽目に…

そして下まで戻る頃には吹き下ろしの風に変わっていて飛べず…

近づく雷と嵐、それと競争しながら山を下り、ベシサハールのホテルに到着後5分で嵐… ギリギリでした。


全ては経験… では方ずけられない!

昨日のテイクオフは50/50、一歩間違えれば命を落としかねない…

助走距離はたったの3歩。
傾斜の無い場所にグライダーを広げ、ラインを張ると前が3歩しかない…
風は強く、自分には当たるが、平らな場所、グライダーの所まで風が入ってこない…
そこを2歩で上がってくる感覚を感じ取り、3歩で空中に身を預け、空中で頭上安定をし、強い風で滑空と浮力を得る…
もう空中にいるので取り止める事は出来ない…
何かあれば崖の下に落ちていくだけ…

全てをイメージし、確認し、全神経を集中し、魂を入れ、2歩目の瞬間で行くのか行かないのか?判断する。

昨晩はこのテイクオフを考え、反省した。やはり地上で頭上安定をするのが基本だし、やはり昨日のテイクオフは50/50だったと。

しかし今日同じように前が3歩の状況で、その下1mの田んぼも使いテイクオフしようとし、更にその下3m程の田んぼに落ちてしまった…

下1mの田んぼの土手にお腹を打ち付け、更に下の田んぼに前転しながら落ちた。
太陽は背中から照りつけ、風も弱まり、その下はシンク、ホローの風が吹いていた…
空中に身を預けた時にはテンションが無くなっていた。

下が田んぼだから怪我してもたいした事は無い…
そんなに難ししテイクオフではない…

そんな気持ちの緩みが、判断を鈍らせた。

フロントコンテナーのレスキューがお腹を守り、運良く怪我無く済んだ。


泥だらけになった上着とパンツ…

テイクオフ場なんて何処にも無い!

狭い所から、色々な所からでもテイクオフできる…

その自信が過信に変わった時、取り返しのつかない事態を招く!

それも全て含めての判断、決断が如何にできるのか?

それが分かっていても今日のように落ちてしまう…

体力的なものよりも、その判断の難しさを体感した3日間でした。
そしてこの世界の魅力を、強く感じた3日間でした。

明日は予定を変更して、少しムチ打ち気味の落ちた後遺症、その身体の様子を見る為 ベシサハールで一日過ごします。
まだ誰も見た事がない世界がある。

それはアンナプルナ裏側を壁一つ隔てる事なく、空から眺める大自然…
その景色。

それが出来るのは歩いて登り、そして飛ぶパラグライダーだけ。

30日間、まだ見ぬ世界、まだ見ぬ景色に出会う為にアンナプルナへ行ってきます。

ネットが出来るのは数カ所だけ。

次回の更新は4/10マナンを予定しています。
前半の模様とピサンベースキャンプからのフライトの模様をレポートします。

行ってきます!
4年半前、パラグライダー… 果たしてそれはどんなものなのか?
その話をBlue Sky に聞きに行った時、そこにいたのがバブーでした。

彼から色々と話を聞き、これで生きていこう‼
そう決心し、日本に帰りパラグライダーを始めました。

ここにいても滅多に会う事がないバブーですが、今日 Mountain Fawkのオフィスでたまたま会う事ができました。

かなり小柄なバブーですが、更にシェイプアップし真っ黒に日焼けし、異才を放った彼に会う事ができました。

アンナプルナ一周へのアドバイスも貰いました。

バブーは世界を代表するアドベンチャー パイロットです。
その彼に話を聞きパラグライダーを始め、そして自分もそのアドベンチャーの道を進もうとしている…

何か不思議な縁を感じます。

アドベンチャーの世界はオンリーワンの世界なので、バブーと自分は目指しているものも全く別ですが、そこに向かう情熱は同じだと思います。

強い気持ちを持って、アンナプルナ一周へ向かいます。

バブー
15kg… これを背負う目安にしていたけど、最終的に1ℓの水を常に背負うとして、17.5kgの相棒と共にアンナプルナ一周に挑戦する事にしました。

これ以上軽くするには約2.5kgあるレスキューを省く以外に無く、それはやはり出来ないので17.5kg! これで歩きます。

ただ以前に紹介した5ヶ所は、更に1000m以上食料を積んで登る事になるので、その時は充電器など要らないものは出来るだけ省いて、ゲストハウスに預かってもらい山を登る予定です。

歩く自信はありますが、17.5kgの相棒を背負って30日間 山を登り歩く事が出来るのか?

覚悟は決まっているので、自分を信じて歩きます!


最終的には更にこれだけ省きました。
これで0.5kg程軽くなった…

総重量18kg


これを背負って30日間 山を登る?

あり得ない…

やはりグライダー8kgが歩くには余分だ!

飛ぶ為に更に一日1000m以上登る事を考えると、この荷物は重過ぎる。
更に食料を積まないといけないし…

この荷物を背負って果たして何処まで歩けるのか?

闘いだな… これは。

飛び道具と80ℓのトレッキングバックで10kg。

−10度まで対応できる衣類 3kg。

寝袋、テント、その他で4kg。
  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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