その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。
2024/11/16 (Sat)
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2013/04/04 (Thu)
アンナプルナ一周 第一報
ベシサハール、ここからアンナプルナへ北上します。
ポカラをスタートして3日、トレッキングの玄関口であるベシサハールにやって来ました。
通常のトレッキングはここまで車でやって来て、ここからがスタートです。
今日3日目は飛んでベシサハールまで降り、もう少し歩を進める予定でした…
3日間終えての感想は、想像以上にその難しさと大変さを痛感した3日間でした。
ベシサハールからは、誰もが迷う事なく進めるトレッキングルートが整備されていますが、ポカラからベシサハールまではトレッキングルートではない為、自分でルートを見つけ出し、飛ぶポイントを探し進んで行くローカルルートです。
初日のカリカまでは何度か自転車で行っていたので、問題ありませんでしたが、2日目のダドゥワは4時間で登れると読んでいましたが、道に迷い、ジャングルを彷徨い、結局7時間以上かかってしまいました。
村人にネパール語で道を尋ねても、滅多に出会う事が無い外国人に上がってしまい、全く会話が出来ない…
自分のネパール語がおかしいのではなく、完全にテンパってしまっている状態。
Google earth の GPS を頼りに進みました。
30日間と長期戦なので、一日に歩く時間は5〜6時間で終わりたいのですが、この3日間で22時間以上 歩き、2700mの標高差を登りました。
4/1 5:40 ポカラをスタート
ポカラから5時間、最初のテイクオフ ポイント カリカDVC に到着。
ここからファースト フライト。
ツムシコットにランディング。
集まって来た子供達。
ツムシコットでトタン屋根の二階にテントを張らしてもらうも、夜は危険だと言われ、おやじさんの家に泊めてもらいました。
おやじさん
近くの川で取れた魚のダルバート
2日目は朝日と共にスタート
山道では相棒が思い為 20〜30分で一度 小休憩を取ります。
ダドゥワへの道がきつかった…
ダドゥワ、今までで最も難しいテイクオフでした。
ナルマに向け飛行中…
2日目の目的地 ナルマにランディング。
ギリギリ届いた為、風向きに合わせられず3mホローランディング…
突き刺さりました。
ナルマ村に到着事 氷混じりの雨が降り、ダウンバーストが吹き荒れました。
ナルマでは右のゲストハウスに宿泊。
3日目 ナルマの朝
村人 朝のミーティング
下に見えるナルマ村を後に、ベシサハールを目指しました。
ネパールの田舎
Google earth で必ずテイクオフ出来ると予測した場所がありましたが、行ってみると予測外に平地で森に囲まれていてテイクオフ出来ず、山を下りながらテイクオフ出来る場所を探す事に…
ここからなら飛べる!とテイクオフするも落下… あぜでお腹を打ち付け、 5m下の田んぼに前転しながら落ちました。
挙げ句の果て、Goproカメラをその場におき忘れ歩いて下り、更に下でテイクオフしようと準備しているとカメラが無い事に気づき、また下りた山を登る羽目に…
そして下まで戻る頃には吹き下ろしの風に変わっていて飛べず…
近づく雷と嵐、それと競争しながら山を下り、ベシサハールのホテルに到着後5分で嵐… ギリギリでした。
全ては経験… では方ずけられない!
昨日のテイクオフは50/50、一歩間違えれば命を落としかねない…
助走距離はたったの3歩。
傾斜の無い場所にグライダーを広げ、ラインを張ると前が3歩しかない…
風は強く、自分には当たるが、平らな場所、グライダーの所まで風が入ってこない…
そこを2歩で上がってくる感覚を感じ取り、3歩で空中に身を預け、空中で頭上安定をし、強い風で滑空と浮力を得る…
もう空中にいるので取り止める事は出来ない…
何かあれば崖の下に落ちていくだけ…
全てをイメージし、確認し、全神経を集中し、魂を入れ、2歩目の瞬間で行くのか行かないのか?判断する。
昨晩はこのテイクオフを考え、反省した。やはり地上で頭上安定をするのが基本だし、やはり昨日のテイクオフは50/50だったと。
しかし今日同じように前が3歩の状況で、その下1mの田んぼも使いテイクオフしようとし、更にその下3m程の田んぼに落ちてしまった…
下1mの田んぼの土手にお腹を打ち付け、更に下の田んぼに前転しながら落ちた。
太陽は背中から照りつけ、風も弱まり、その下はシンク、ホローの風が吹いていた…
空中に身を預けた時にはテンションが無くなっていた。
下が田んぼだから怪我してもたいした事は無い…
そんなに難ししテイクオフではない…
そんな気持ちの緩みが、判断を鈍らせた。
フロントコンテナーのレスキューがお腹を守り、運良く怪我無く済んだ。
泥だらけになった上着とパンツ…
テイクオフ場なんて何処にも無い!
狭い所から、色々な所からでもテイクオフできる…
その自信が過信に変わった時、取り返しのつかない事態を招く!
それも全て含めての判断、決断が如何にできるのか?
それが分かっていても今日のように落ちてしまう…
体力的なものよりも、その判断の難しさを体感した3日間でした。
そしてこの世界の魅力を、強く感じた3日間でした。
明日は予定を変更して、少しムチ打ち気味の落ちた後遺症、その身体の様子を見る為 ベシサハールで一日過ごします。
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot
世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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