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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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今日で90日のVisaが切れるので更新にポカラにあるイミグレーションまで行ってきました。
ツーリストビザは1年で150日まで更新できます。
今日は日本に帰る3月30日までの残り61日分のビザ代金11440円を払い更新。
US$120なのですが、「ツーリストビザで働いているから普通はビザは下りないが助けてやるからUS$143払え!」と言われました。違法なのに助けてやる?・・・
これは他のパイロットからも聞いていたので知っていましたが、これで彼らは自分の懐に23ドル入れてビザには120ドル払ったと書いています。
「自分たちのお茶代にするから・・・ 」と正直に言ってくるあたり笑えます。


3ヶ月が過ぎました・・・ 早いです。
やりたい事は沢山残っているのであと2ヶ月、やっていきます!
ポカラにあるパラグライダーの会社がまた2つ増えました。
一つが「Mount Howk Paragliding」
そしてもう一つが下にある「Pokhara Paragliding」です。
これで全部で16会社がここレイクサイドにあることになります。
計算しました、一つの会社は6人までパイロットを持つ事が出来ます。それが16会社で96人。
1日一人1本飛ぶと計算して1ヶ月で2880本。
お客さん一人7500円払うとしてそれが2880本で一ヶ月2160万円の売り上げ。
パイロットが半分もらうので会社の利益は1080万円、それを16会社で割ると一会社67万円の利益・・・・
平均これぐらいはあると思いますが、シーズンには倍以上・・・
一ヶ月で3000人近くのタンデムのお客さんが来るポカラ、会社はどこまで増えるのでしょうか?


今日オープンしたPokhara Paragliding
今日はXCタンデム1本・・・
XCタンデムとは40分から1時間のフライトでサランコットの次の丘トレパニまで出来れば次のマテルドゥンガまで行って帰ってくるのですが、半分近くお客さんはそれ以前に気持ち悪くなり下ろす事になります。
本来は早めに高く上げてしまいそれからはサーマルを拾いながら高さをキープして移動していきたいのですが、今日のように渋めの条件だとハウスサーマルで上げても移動すると下がってしまい、また戻ってきて上げなおすの繰り返し・・・ お客さんの口数は減っていきます。
XCではなく60分飛ぶだけならリッジで粘れる所を行ったり来たりすれば時間は稼げますが、お客さんにとってはそれも面白くなく・・・  何とか上げて移動しようにも酔ってしまってはフライト自体が苦痛になってしまいます。
パラグライダーは下から見ているとプカプカ浮いているように見えますが、実際は上昇する為に旋回しようとするとかなり揺れ、お客さんは分からないので飛行機やヘリコプターに乗る感覚で来ると「わあー飛んだ・・・ あれ結構揺れるな・・・ 気持ち悪い・・・ 」となってしまいます。
私はXCはお勧めしないのですが、せめてそのときの条件を見て全て説明してノーマルフライトかXCかを決めてもらう、それがベストではないでしょうか。
今日のXCのお客さんは中国人2人でした。韓国人パイロットと飛んだお客さんは空中で吐いてしまい25分で終了。私と飛んだお客さんも30分を過ぎて気持ち悪くなり終了・・・
ぐったりしたお客さんを見るのはパイロットとしては辛いものを感じます。





タンデムパイロットもう一つの憂鬱それはレベルアップ出来ないことです。
「タンデムだけやっていたのでは技術が落ちてしまうのでソログライダーを買って飛ばないと・・・」
これは昨年ここネパールでタンデムをやっているあるパイロットから聞いた言葉ですが、当時はその意味がいまいち分かりませんでした。しかし今年ここでタンデムをやってきてこの言葉の意味を実感しています。
それはタンデムフライトとソロフライトは明らかに違うからです。
タンデムフライトは観光フライトです。いつも同じ所を飛び、お客さんに負担のかからないように安全に無難に無理なく飛ぶ。何かに挑戦するわけでもなければサーマルに乗って上げたくても上げられないケースだって多い。それはタンデムフライト=観光フライトだから。
終わったあとのお客さんの笑顔は嬉しいけれど・・・ フライト自体の充実感はなかなか得られない。
誰しもフライヤーなら理想の飛びがあると思います、それをタンデムだけやっていたのでは得られない。
タンデムパイロットの多くが感じている事だと思います。


私にとって今現在、お客さんを楽しませるタンデムフライトがここでの仕事です。やりがいのある仕事である事は間違いありません! でもこれがゴールではなく次のステージへのステップであることは事実です。
タンデムフライトで得られる事は多いのでそれを次に繋げていきます。
右でグラハンをやっているのがサンライズカンパニーのオーナーで15年前に初めてパラグライダーを始めたネパール人先駆者 ラジェス(32歳)。
左でグラハンをやっているのがパッキングボーイ、顔を知らないので最近になってパッキングを始めた少年(11歳)。

この写真が象徴するものそれはネパールのパラグライダーの未来です。
今日この画をランディング場で見たとき、日本のパラグライダーの現状を考えてしまいました・・・
こんな風景を日本でも見られる未来が来る事を・・・ 枠を超えたい!そんな心境です。


手前でパッキングしている子供と後でグラハンしている子供。
どちらも年齢は12,3歳ですがこれも環境!
こうやってパラグライダーが身近にあり触れている彼等がいずれプロとして飛ぶ、
ネパールのパラグライダーの未来は明るいです。


多少の強弱はありますが一定の風がほぼ同じ方向から毎日入ってくるランディング場。
安全に下ろせて安全にグラハンが出来る・・・ 子供たち、いつもグラハンしているから
そのコツを体感で覚えてしまっています。
今日一人目は昨日に続き日本人の方とフライト。
彼女は1年かけて世界一周の旅をされていて出発したのが3ヶ月前、アジアを周りヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、最後は一番行きたいペルーマチュピチュのある南米と旅されている途中です。インドでは少し疲れたみたいでネパールでしばしの体休め、ポカラにはあと一週間滞在してカトマンズへ行かれるそうです。
1年間で150万円の予算、旅早々にパラグライダーで6500円も使って大丈夫?と聞いたら「なかなか経験できない事なので!」 一期一会・・・ もっと多くの日本人の方と大空でお会いしたいです。
彼女の世界一周が無事に(色々経験されるでしょうが・・・)達成される事を祈り、そしてその時にはきっと大きな「何か」を見つけていることでしょう。



今日二人目はネパール女性、「心臓が弱くとにかく低く飛んでほしい・・・」と言われテイクオフ場でも足がすくんでいる様子でした。どうしてもダメな場合は飛ばないのがベストですが、低く飛ぶならOKということでテイクオフではサポートを付けてテイクオフ。
とにかく様子を伺いながら上がらないようにサーマルを避けて、しかしそれだけでは10分飛べないので小さなサーマルの所で高さをキープして会話しながら約20分弱のフライトでした。
会話する事で気が紛れるみたいで、彼女の旦那さんがお医者さんで彼女も一度日本に行った事がある・・・ など話を聞きながら出来るだけ揺らさないで動かさないでランディング。
どうしてそこまでして飛びたかったのか?は分かりませんがカトマンヅのセレブ、ポカラに来て一度飛んでみたかった・・・ かフライトをプレゼントされたのかもしれません。



ネパール女性、色んなタイプのお客さんがいます。


かなり怖がり空中でも酔い気味だったので写真もビデオも数多く撮れませんでしたが
お買い上げ頂き、その中に奇麗な笑顔の写真が撮れていたのでほっとしました。
今日は昨日電話を頂いた日本の方と1本フライトしました。
1000円の値引きと写真をサービスする形だったので写真は彼女のSDカードを使った為に写真が残っていないのが残念なのですが・・・ 
彼女は4ヶ月かけてタイ、インド、マレーシア、ネパールを旅されていて、明日にはカトマンヅへそしてタイに滞在して2月の下旬には日本へ友達の結婚式があり帰られるそうです。
そして明日にももう一人の日本人とフライト予定、営業の成果が少し出ました。
自分が連れてきたお客さんなので「飛んでよかった!」とより思ってもらえるようにしないといけないので今日は少し緊張しました。




こちらは今日2本目に飛んだ中国人家族。
お子さんと飛んだのですが「Down Down」と少し怖がっていたのでなるべく上げないように、
揺れないようにして約15分のフライトでした。
写真も買っていただき笑顔で帰って行ったので嬉しかったです。
飛んだ後に事務所に帰ってきたらお客さんには空中で撮った写真とビデオを見てもらいます。
停電で見えないときには韓国人パイロットが持ってきているラップトップで見てもらうか、ジェネレーターのあるインターネットカフェまで行って見てもらっています。
以前は1700ルピーでディスカウントをしても1500ルピーだったので多くのお客さんが高くて買いませんでしたが、今はパイロットがOKすれば値段はいくらでもディスカウントできるので多くのお客さんに買ってもらっています。記念になる写真とビデオなので出来れば多くの人に持っていってもらいたいので、一番安くて300ルピー、パイロットの取り分は200ルピーですが何も収入がないよりはまし、しかもお客さんにも喜んで帰ってもらえるのでこれがベストだと思います。
お客によっては1700ルピーが安いと思う人がいれば、300ルピーが妥当と思う人もいて、それを1700じゃないと売らない!というのはこっちの勝手、客商売としては変じゃないでしょうか?


次にフライトが無い時には作業が終わるまで待って「Thank you」の一言を言って手を振って見届ける・・・
飛んで終わりのパイロットは・・・ でしょう。


Who is stupid ?( 誰が愚かなの?)

毎日続く長時間停電にガソリンその他の値上げ・・・
政治に投げかけられた国民の声です。
昨日のバンダ(ストライキ)は首都カトマンズ限定でしたのでポカラでの影響はありませんでした。
ポカラのネパール人に聞いても「・・・」何を目的としたバンダかは知らない(興味がない?)そうです。
以前に湖の対岸でホテルを経営されている日本の方にバンダについてお話を伺ったのですが、各政党が自分達の力を示す手段として「バンダだ!」と決め従わせる、それによってまた自分達の存在感を国民に示す・・・・ といった子供じみた理由が大半だそうです。その他にも例えば交通事故で人が亡くなればその村の人たちが加害者との金銭的な折り合いがつくまでは道を封鎖してしまうバンダや自分達の立場(給料面など)を主張してのバンダなど、何かにつけてバンダ=ネパールであり根底には政治への不満や不信感が長い歴史の中で積もり積もっている、そのように感じます。


ネパール新聞から

今日は11:30からネパール人4人組、13:30から中国人親子4人、15:30から韓国人グループ5人がお客さんでした。
今日のポイントは3本目の韓国人グループの時の気象条件、サランコット上空には黒い雲それにテイクオフの風(雰囲気)は明らかにいつもと違い危険な香りがしました。そんな中でもテイクオフにいた別の会社のパイロットはテイクオフ・・・ 2人は何とか出て行きましたが3人目がテイクオフした直後にフロントが全てつぶれ崖に落ちました。明らかに大きなローターの渦に飲まれ落下・・・ 幸い高さが5メートルほどしかなくお客さんもパイロットも無事でした。
あの条件なら日本では様子を見る又は飛ばない判断をします。テイクオフに上がる途中でシャム(地元のベテランタンデムパイロット)が叫んでいたのはこれでした。「風が強く裏側のテイクオフは危険なのでそっちを使うな!」そう叫んだに違いありません。
落ちたのを見て私たちは別のテイクオフへ行き判断する事にしました。Blue skyのテイクオフで様子を見て風が収まってきた夕方5時ごろにBlue skyからテイクオフ、まだ風は強めで長く飛ぶことよりも安全にランディングする事を考えL.Dに届かないのが最悪なので高いうちからL.Dへ向かい10分ほどのフライトで終えました。

2月、3月は風が強まり私たちのテイクオフ場は時にローターになり注意が必要になります。クラウディオから言われた「風のサイクルをよく見てよいサイクルの時にテイクオフする」その見極めが重要であり技術です。
今日の3本目の様な風のときは他の会社のテイクオフへ!教訓になりました。

  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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