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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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今日は友達の友達とフリーフライトしました。
中央にいるのがドゥルヨダンで私の友達。彼は6ヶ月はノルエーで働いていて6ヶ月はネパールで飛んでいます。
そんな生活を8年続けているのですが、昨年結婚して子供もいますが・・・ 男性なので色々ありますね!
右が彼の友達でマヘンドラプルという所でトラベルエイジェンシーを経営しているビジネスマン。自家用車も持っているお金持ちです。
パラグライディングしているネパール人は多くがお金持ちでその友達もお金持ち、私なんかよりよっぽどお金を持っています!
彼等の世界はOut of Nepalです。

今日は11:30過ぎから条件が良くなり、彼のコンディションも良かったので1時間以上でXCフライト出来ました。
本当はGreen wallへ行きたかったのですが、ご覧のようにヒマラヤサイドは雲が沸きタンデムでは無理できないですね・・・ ソロならもちろんどんどんチャレンジできますが。

どんなものでもその奥深さ、難しさ、そして楽しさは経験してみないと分かりませ。
パラグライダーは人が空を飛ぶ、人が鳥になれる道具ですが、それと同時に自然環境に最も左右されるスポーツです。
私たちはいつも空を見上げてはその自然環境を想像します。これは一種の職業病ですが、パラグライダーはエンジンを持たないのに長時間空を飛び移動する事が出来る、その為には自然環境を理解しなければいけません。

いつでも同じ所まで飛んで行きそれを繰り返す事が出来る飛行機やヘリコプター、自然環境によって飛べる範囲が変わってしまうパラグライダー。その違い、そこに生まれる難しさこそがパラグライダーの魅力だと思います。

今日はサランコットに上がるまでは以前に飛んでいったBaglungの更に奥のBeniを目指そう!と意気込んで上がったのですが、サランコットで1時間も移動できなく今日の条件が理解でき、Green wallへ行くもそこまでで既に2時間近くかかってしまってBeni行きを断念。その後Green wallから昨年行ったBegnas Lakeを目指しましたが途中で谷に捕まってしまい道半ばで終わってしまいました。

谷の連なる場所での飛び方は、風の入っている方向と日射角、それに地形をよく見て(鳥が飛んでいれば最高ですが・・・)上がる場所を想像して進んでいきますが、地形が複雑になるほど尾根上から下がってしまうと風が入ってこない、ローターサイドを飛ばないと進めない・・・ とどうしようもなくなり、谷にはまってしまい後は安全にランディングするしかなくなります。
風が強い季節はサーマルも流れ尾根から離され、戻ろうにも又下がってしまうの繰り返し。そしてサーマルが無くなり谷にはまっていく・・・  今日はまさしくそんな最期でした。



Ghamung村にランディング

向こう中央に見えるのが以前に自転車でテイクオフを探しに行ったKharikastanの山。その裏側に今回行こうとしたBegnas Lakeがあるのですが、昨年は条件も良く行けましたが、今回は・・・ 約3時間のフライトもここまででした。
条件によって難易度が変わってしまうのも自然環境に影響を受けるパラグライダーの姿です。

パッキングも終わりこれからが大変です・・・
川を渡った近くにバス停があると村人から聞いたので行くことに。
「最後のバスは3時だ」と言われ後30分・・・ 村人の後を付いてバス停を目指す事に。

今までで一番ランディングした後に「この後が大変だ・・・」と帰りの事を考え頭を抱えました。
目の前には大きな川が(Nadi Nadl)流れていて、バスの通る道に出るにはその川を超えないといけない・・・
道案内してくれた村人に一番の浅瀬を教えてもらい、彼に捕まりながら腰まで水に浸かりましたが何とか川を渡り、ちょうどバス停に着いたときにバスが来ました。1分でも遅れていたら・・・ 最後のバスだったので、もし乗れなかったら・・・ 3時間以上(バスで1時間半かかった)歩いてポカラに行くしかありませんでした。
こんな村にもバスが通っている事への驚きと、川を一緒に渡り道案内してくれた村人への感謝・・・
もっとネパール語を勉強して彼らと話せるように!
そしてもっとネパールの村が好きになりますように。
3月16日でTeam5を辞めてからSarangkot Companyで2日間タンデムをした以外はトレック&パラを中心にソロフライトをやってきました。
今回のポカラ滞在も残すところ3日間、残り3日間は知人を乗せてのタンデムフライトをします。
今シーズンの目的はタンデムフライト!多くのお客さんを乗せ経験を積む事だったので、最低目標の120本はクリアできフリーフライトも合わせると130本飛びました。
残り3日間、仕事があれば優先ですがなければ知人を乗せてのタンデムを4~5本飛ぶ予定です。
色々と感謝の意味を込めて!


道案内してくれた村人へ「ありがとう!」
今日は散発に髭をそり、ネパール産のメガネを作ってもらい、サランコットのオフィスによって・・・ その他何もしませんでした。
長い目で一歩一歩、 3歩進んで2歩下がる・・・ それでいいんじゃないでしょうか。
抜くところは手を抜かないと何事も続けられません。

あの時にもう決めてしまったのだから、ゆっくりとそこに進むだけです!  

ここ4日間はこんな感じでサランコットすら見えない景色。
ネパリパウダー(土埃)もすごく、今日は舗装されていない道を歩いていると「サック、サック、サック・・・」と音が聞こえてくるほどです。
タンデムのお客さんも景色のないフライトではキャンセルも仕方ありません・・・
明日は雨マークも付いていますが、一度雨が降り空気を奇麗に一掃してほしいものです。


ダムサイドの屋上から見たサランコット方面
今日は11:30にタンデムが入っていましたがキャンセルになり、何処に行こうか?悩んだ挙句に以前2度飛んでいる湖の裏側、白い日本寺のある山の裏側からテイクオフしていける所まで行く!に決めました。
ソロではサランコットはヒマラヤサイドに飛んでいくときだけ使って、出来るだけ色々な所からテイクオフする!
徒歩で行ける所は無いので、自転車で行ける範囲で他にも飛べそうな所をポカラ近郊で見つけたいところですが・・・ 来シーズン以降も探していきます。


自転車+歩き+フライト

今日は近道を使い歩く時間を15分短縮。
しかし近道と言う事はそれだけ角度が急になり、暑さも加わって息が切れました・・・

テイクオフする場所、ここからは3度目のフライトになります。

空気が白く濁り透明感の無い景色。日射は弱く、風は少し強め。
前回行けなかった山々にも進め、これ以上先に行くには日陰サイドを進むしかなく・・・
今日の条件と前回を考えれば自分としては納得のいく飛びが出来ました。

苦笑いのランディング・・・
最後はハイウエーの少しでも近くにランディングしようと山を越えようとしましたが、想像通り風も強めで山の風下側のローターサイドで飛ばなくなり、最後はフォーローランディング・・・ とっさに足を上げケツランしました。
何処に下りるか分からないソロフライト、万が一を考えるとプロテクターはやはり必要です。
ソロフライトでは色々な場所にランディングするのですが、必ず村人(特に子供たち)が集まってきます。
これは100パーセントで!その村々で彼等の態度も全く違います。
自分は嫌な経験もしているので村人に対してかなり警戒してしまうのですが、今日のsimle村の人々はとても礼儀よく、子供たちも素直な恥かしがりやさん達だったのでにこやかに対応できました。

帰りのバスの中でもsimle村の人達はとにかく笑顔!バスの運転手も通りすがりの人達に止まっては笑顔で声を掛け合うなど、この村の印象は今までで一番でした!


ランディング後に集まってきたsimle村の人達

simle村、こちら方面の地図を持っていないのでここが何処なのか?さっぱり分かりませんでしたが、部屋に帰って調べてみるとポカラから直線で約20キロ離れたsimle村と判明。
クスマの10キロ南東でパンチャセの5キロ南西・・・ 
こちら方面を飛ぶのは3度目ですが、毎回距離が伸び新たな発見があります。

シムレ村から歩くこと1時間でバス停のある村へ到着。
この村からバスでハイウエーまで出て、そこで又バスを乗り換えて自転車を預けているチョレパタンまで。

今日は自転車40分、歩き2時間、フライト2時間15分、そしてバスで1時間半かけてポカラまで戻りました。
今回は将来進みたいマウンテンフライト、その初期段階の経験を積む為のチャレンジでした。
マウンテンフライトとは管理されたエリアを飛ぶものではなく、そこでの判断ミスそのリスクは比ではありません。
もちろんフライト技術も大切ですが、それよりも如何に状況判断できるのか!その判断能力が全てであり、これは時間をかけて経験を積む事で身に付いていくものだと思いますし、その環境も必要です。

今回は自分レベルの中では初のアドベンチャー的要素を含んだフライトでした。
ヒマラヤサイドではMardi Himalへ挑戦したかったのですが、自分の判断ミスで何も出来なかったことが悔やまれます。
その後のXCは気持ちを切り替えて最終目的地Baglungを目指し、無事に辿り着けた事は今回のフライトでの収穫になりました。

ヒマラヤサイドは雲との戦いでもあります。条件が良くなれば雲が沸き行く手を阻む、雲が沸かない条件(時間帯)ではなかなか上げられない・・・ その難しさがあります。
後半のXCでは時間帯、条件も良く、最終目的地Baglungの手前にある山Ripu danda(3309m)では3500mまで上がるなど緊張感の中にも楽しく飛ぶ事が出来ました。

その中でも今回感じた事、その一つはグライダーも含めた装備重量、それが軽ければ軽いほど自分の身を守ってくれると言う事です。
マウンテンフライトの条件としてまず第一に山を登らなければいけない。その体力が無いものは参加出来ないフライトがマウンテンフライトなのですが、その装備重量が軽ければ体力を温存でき、思考回路を健全に保ってくれます。
疲れ切った後のフライトが危険であることは誰にでも理解できます。
マウンテンフライトの目的はXCではなく、山を登り状況判断をして何処をどの様に飛ぶ又は飛ばない、そして安全に下りる。その為には軽くて強風に耐えられ、何処からでもテイクオフできるグライダーが必要です。

もちろん山を登る体力、フライト技術、そして何よりも大事な状況判断能力。これらは時間をかけじっくりと経験を積みながら今後取り組んでいきます。

今回のネパールで自分が進みたい方向性が見えた事が大きな収穫でした。
こちらでの仕事はお客さんを乗せて飛ぶタンデムフライトですが、タンデムパーロットと一言で言っても色んなタイプの人がいてそれぞれがスペシャルな物を持ち合わせています。
インストラクション出来る人もいればコンペティターもいてXCのスペシャリストもいてアクロバティックのスペシャリストもいればタンデム職人もいる。
その人達がタンデムをやっている訳で、その中で生きていくためにも自分にもスペシャルが必要になり、それがマウンテンフライトになればと思います。

朝6時にタクシーでレイクサイドを出てから約1時間30分でTuse村に到着しました。
ここでポーターを探し朝ごはんを食べて8:20分にWalk up Start。
ここTuse村ではホームステイも出来るので、時間があればここに1泊して村の生活を体験してから山を目指す・・・
それくらいの時間に余裕があれば最高です。
1日で登るのはNO Possible!と言われ、途中で1泊する事やもう少し上にあるMirsa村まで行き、翌日に目的地Khumai dandaへ行く事も進められましたが、天気予報でどうしても翌日には飛びたかったのでその旨を伝え1日で登ることにしました。
到着予定は午後5:30頃になるそうです。


ホームステイ出来る家が何軒かあり、この民家もその一つでここからスタートです。

Tuse村、その出発地点から見えるMachapuchure(6997m)とその下にある今回の目的地Khumai danda(3245m)。ここから標高差2000mを8時間かけて登る予定でした。

途中にあった水 飲み場。ここで顔を洗い一休み。
  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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