その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。
2024/11/16 (Sat)
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2013/05/06 (Mon)
18日目 ベースキャンプ〜トラングラ パス(フライト)〜ムクティナート
アンナプルナ一周の一番のハイライトであったトロングラ パスからのフライトは、わずか30秒で終わりました…
朝5時にトラングラを目指し登り始め、予定通りの朝8時にトラングラ パスに到着しました。
5416mは寒い!
しかし体力的には何ら問題はなく、アンナプルナ一周の最標高に登る事が出来ました。
3300mのピサン、4300mのピサン ベースキャンプ、4600mのアイスレイク、4900mのティリチョレイク、そして今回の5416m トラングラ パス… と、飛ぶ為に登る場所を上手く上げてきているので、高度による高山病の心配、体力的な問題は今のところ全くありません!
20kg近い相棒も日に日に身体に馴染んできています。
トラングラ パスは自分にとって、登る事には何の意味もなく、そこから飛んで初めて意味を持つ場所でした。
その峠の一番高い所から下を見て、あそこのコブなら何とか超えられる!と感じ、そこにグライダーを広げ準備しました。
トロングラ パスのトップにグライダーをセット。
風は無風でしたが、テイクオフには何ら問題の無い場所でした。
しかし実際テイクオフしてみると、思った様に滑空してくれない…
5416mの高度なので気圧が低く、上手く滑空しないのは分かっていましたが、それは想像以上でした…
トップからのフライト
結果そのコブの前にランディング。
わずか30秒のフライトでした…
そしてそのコブを上がって下を見ると、傾斜がほとんど無い…
グライダーを束ぬて背負って次のコブを超えても、傾斜がほとんど無い…
次のコブ、次のコブ… それは失望以外の何物でもなかった!
トラングラ パスの上の方は傾斜が緩いとは聞いていたし、地図での等圧線もそんな感じでしたが、まさかこんなにも傾斜が無いとは…
そこで初めて思った。
年間何万人ものトレッカーが超えて行くトラングラ パス。
5416mもあるそこだが、何処にでもいる普通の人達が超えられる場所。
そんな場所が急傾斜で本当に体力のある人しか超えられない場所であったなら、ここがトレッキング ルートの名所になんかならない!
失望感を胸に、グライダーを片付け、力無く下りて行く…
期待外れだっただけに、期待していただけに、本当に力が抜けてしまった。
失望で放心状態…
傾斜がなさ過ぎる…
時間も10時を超え、谷風も入ってくるし、今日はムクティナートまで歩いて下りるしかない…
数多くのトレッカーがそこにいて、彼等の二倍はある荷物を背負った自分が、そこにグライダーを隠し持った自分が、同じ様に山を歩いて下りる姿はやはり納得できなかった。
力の無い足取りで、あきらめていた自分がそこにいた…
標高を500m程下がった時、ある一カ所に目が止まった!
そこは雪境の下で平らな場所、トレッカーの休憩場所になっていた。
そして下には何もない崖、つまり滑空出来る場所だった。
トレッカーには目も暮れず、その場所をチェックする。
下には目的地ムクティナートが見える。
標高差は1000m以上ある!
目算でもそれは届く範囲だった。
ただ問題は決め事…
今回は風が動いてからは飛ばない!と決めている。
自分の経験では想像出来ない谷風が吹く…
たとえ飛べたとしても、谷で風が動くという事はランディングが難しくなる!
前方から5mの風が来たと思えば、次の瞬間には後方から5mの風がやって来る… 風が至る所にぶつかり向きを変える。こうなるとランディングが難しくなる!
しかしこのままムクティナートまで歩いて下りる事は納得出来ない!
現時点の風が飛べる… と感じた、そしてテイクオフした。
Ibexでも簡単にソアリングできる風だった。
このまま飛んでいては谷風に持っていかれる…
スパイラルで高度を下げ、一刻も早くランディングしたい!
とにかくムクティナートから離れてもいいから、広くて安全に降ろせる場所を選び、しかしそこでも何度も風で浮き上がり、ギリギリだった。
ランディングしたのが11時半ごろ。
その後 谷風が強まり、11時半はギリギリだった。
トラングラ パスからのフライトが失望だっただけに、途中からでも飛んでムクティナートまで来れた事で気分は晴れた。
しかし… 今回 自分で作った決め事を破ったのも事実。
飛べる風と、飛べないリスクのある風。
少しずつその範囲の経験を積んでいく事で、分かる様になっていく!
やはり、経験に勝るものは無い。
トラングラ パス…
もう二度とこの地を訪れる事はないだろう。
トロングラ パス
朝5時にトラングラを目指し登り始め、予定通りの朝8時にトラングラ パスに到着しました。
5416mは寒い!
しかし体力的には何ら問題はなく、アンナプルナ一周の最標高に登る事が出来ました。
3300mのピサン、4300mのピサン ベースキャンプ、4600mのアイスレイク、4900mのティリチョレイク、そして今回の5416m トラングラ パス… と、飛ぶ為に登る場所を上手く上げてきているので、高度による高山病の心配、体力的な問題は今のところ全くありません!
20kg近い相棒も日に日に身体に馴染んできています。
トラングラ パスは自分にとって、登る事には何の意味もなく、そこから飛んで初めて意味を持つ場所でした。
その峠の一番高い所から下を見て、あそこのコブなら何とか超えられる!と感じ、そこにグライダーを広げ準備しました。
トロングラ パスのトップにグライダーをセット。
風は無風でしたが、テイクオフには何ら問題の無い場所でした。
しかし実際テイクオフしてみると、思った様に滑空してくれない…
5416mの高度なので気圧が低く、上手く滑空しないのは分かっていましたが、それは想像以上でした…
トップからのフライト
結果そのコブの前にランディング。
わずか30秒のフライトでした…
そしてそのコブを上がって下を見ると、傾斜がほとんど無い…
グライダーを束ぬて背負って次のコブを超えても、傾斜がほとんど無い…
次のコブ、次のコブ… それは失望以外の何物でもなかった!
トラングラ パスの上の方は傾斜が緩いとは聞いていたし、地図での等圧線もそんな感じでしたが、まさかこんなにも傾斜が無いとは…
そこで初めて思った。
年間何万人ものトレッカーが超えて行くトラングラ パス。
5416mもあるそこだが、何処にでもいる普通の人達が超えられる場所。
そんな場所が急傾斜で本当に体力のある人しか超えられない場所であったなら、ここがトレッキング ルートの名所になんかならない!
失望感を胸に、グライダーを片付け、力無く下りて行く…
期待外れだっただけに、期待していただけに、本当に力が抜けてしまった。
失望で放心状態…
傾斜がなさ過ぎる…
時間も10時を超え、谷風も入ってくるし、今日はムクティナートまで歩いて下りるしかない…
数多くのトレッカーがそこにいて、彼等の二倍はある荷物を背負った自分が、そこにグライダーを隠し持った自分が、同じ様に山を歩いて下りる姿はやはり納得できなかった。
力の無い足取りで、あきらめていた自分がそこにいた…
標高を500m程下がった時、ある一カ所に目が止まった!
そこは雪境の下で平らな場所、トレッカーの休憩場所になっていた。
そして下には何もない崖、つまり滑空出来る場所だった。
トレッカーには目も暮れず、その場所をチェックする。
下には目的地ムクティナートが見える。
標高差は1000m以上ある!
目算でもそれは届く範囲だった。
ただ問題は決め事…
今回は風が動いてからは飛ばない!と決めている。
自分の経験では想像出来ない谷風が吹く…
たとえ飛べたとしても、谷で風が動くという事はランディングが難しくなる!
前方から5mの風が来たと思えば、次の瞬間には後方から5mの風がやって来る… 風が至る所にぶつかり向きを変える。こうなるとランディングが難しくなる!
しかしこのままムクティナートまで歩いて下りる事は納得出来ない!
現時点の風が飛べる… と感じた、そしてテイクオフした。
Ibexでも簡単にソアリングできる風だった。
このまま飛んでいては谷風に持っていかれる…
スパイラルで高度を下げ、一刻も早くランディングしたい!
とにかくムクティナートから離れてもいいから、広くて安全に降ろせる場所を選び、しかしそこでも何度も風で浮き上がり、ギリギリだった。
ランディングしたのが11時半ごろ。
その後 谷風が強まり、11時半はギリギリだった。
トラングラ パスからのフライトが失望だっただけに、途中からでも飛んでムクティナートまで来れた事で気分は晴れた。
しかし… 今回 自分で作った決め事を破ったのも事実。
飛べる風と、飛べないリスクのある風。
少しずつその範囲の経験を積んでいく事で、分かる様になっていく!
やはり、経験に勝るものは無い。
トラングラ パス…
もう二度とこの地を訪れる事はないだろう。
トロングラ パス
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot
世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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