その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。
2024/11/15 (Fri)
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2015/04/15 (Wed)
自分に問うてみる。
1本目 103kg 中国人男性。テイクオフの風少々あり。重いが彼の体型、歩き方、受け答え、問題なし。何の心配もなくテイクオフしました。
2本目 小さな中国人女性。テイクオフの風は微風。お客さんが軽いからどうにでも出来、何の心配もなくテイクオフしました。
3本目 小太りのネパール女性。テイクオフの風 時よりサイドから。今日最も神経を使うお客さん。テイクオフで最後にバックしながら座られ、止まろうとしたがグライダーに引きずられ、テイクオフ場下にずり落ちました。あと2〜3歩立って歩いてくれたのなら、何の問題もなくテイクオフ出来ていました。
ずり落ちた時にヘルメットが壊れたので、ノーヘルです....
今年の4月は天気が悪く、曇りの日々が続いています。
ここは雨が降らない限り、風が後ろから来る事はないので、雨以外は毎日 飛ぼうと思えば飛べます。ただコンディションは最低ですが…
テイクオフ場からグライダーに引きづられ、ずり落ちたのは今シーズン 記憶にあるのがこれが2回目。
前回は105kgの中国人男性でした。
テイクオフは風がある時は問題ないですが、風が弱い、風がない時はお客さんによって難易度が全く変わります。
ここ数日はどん曇り風なしで、こんな日々が1年中続いたら胃に穴が空いてしまいますが、プロなので年間で何回かは起こってしまうテイクオフでのずり落ちを何とか無くせないか? と今日は考えました。
パラグライダーは観覧車や飛行機の乗り物ではなく、アドベンチャースポーツなので、最低限の身体的 能力が必要になります。
山を少し歩いたり、野山を少し駆け回ったり… 少しでいいから、歩いて走って身体を動かせる身体能力。
結論は簡単で、身体能力がない人とは風がない時は飛ばない事! それを補ってくれるのが風で、風があれば身体能力が無い人とでもテイクオフ出来ます。
パイロットからすれば、パラグライダー = テイクオフ。テイクオフだけがパイロットとお客さんの共同作業。
分かり易く言うと、お客さんが飛行機の前輪でパイロットが後輪。離陸時に前輪が無くなってしまう(お客さんが座ってしまう)と飛行機は離陸出来ない。
パラグライダーはそこに風があると後輪だけでも何とか出て行けるけど、風が無いと飛行機と同じで前のめりに地面を擦って出られない。そこにグライダーはもう飛ぼうとしていて、風があればお客さんを引きずってでも出た方が安全だけど、風が無いと一か八かになり、それを避けようと必死に止まろうとするけど、グライダーに引っ張られずり落ちていく…
前輪が引っ込んだ飛行機が止まろうとして、滑走路をオーバーランして下の海にずり落ちるのと同じです。
飛ぶか飛ばないかはサンライズ会社はハッキリしています。サンライズ会社は風が無い時はどんなお客さんであろうと全てキャンセルして飛びません。
だから安全度は高いが、年間に飛ぶお客さんの数はかなり減ります。ビシネスを考えるとかなりマイナスですが、サンライズはスクールと機材販売もしているから問題ないのかも知れません。
飛ばなければいい! しかしビシネス、仕事としての側面はどうするのか?
パイロットだってこんなコンディションで誰も飛びたくはない!
しかしこれは仕事であり、飛べる状況にあり、お客さんが来る…
あとはお客さんの身体能力が問題になりますが、見て全く駄目な体型でない限り飛びに上がります。
あとは車を下りて、階段を下りる足取りをじっくり観察して危険人物は察しが付きますが、それだけでキャンセルする事は先ずありません。
昨日の1本目の中国人女性も危険人物でしたが、自分で風が来ない限りはテイクオフしない事を決め、20分近く待って、その間に覚悟を決めさせて、彼女の言葉、表情から覚悟を感じたので、無風の中で両端にサポートを付け、走ってもらい、テイクオフしました。
今日の3本目と昨日の1本目の違いが、今日のこの答えに繋がります。
彼女には注意が必要な事は分かっていましたが、今日の3本目はサイドからの風でどう出ようか? を先ず考えてしまい、口だけの説明だけで、リバースで出られる風が来たので、両端のサポートを付けるその前にテイクオフしようとしたのが問題でした。
そしてひとつ感じた事は、今までとは反対な事です。
今まではなるべくお客さんをリラックスさせ、余計な事を考えさせない方がいい… と思っていましたが、昨日と今日の違いはそれを覆しました。
そもそもパラグライダーとは何なのか?
テイクオフ前にはお客さんの誰もが緊張します。これが答えです。
何故に緊張するのか?
それは恐怖心を感じるから他なりません。
空を飛ぶという事はそういう事です。
(実際には空は安全で、危険性があるのはテイクオフとランディングだけ)
お客さんには覚悟を決めてもらう必要がある!
その覚悟とはテイクオフは危険である。だから絶対に座らない、腰を引かない覚悟!
何もお客さんを乗せるタンデム フライトで、そこまでする事はないのに…
と思っていましたが、一言 「覚悟なく腰を引いて座ってしまう行為は危険だから。」
パラグライダーに乗るには、お客さんもそれ位の覚悟が必要だから。
風のない状況で要注意人物には、覚悟を問う意味で絶対にしなけれはいけない事を時間をかけて問うていく。
その表情、口調を見て覚悟が見えたなら、お客さんを信じて走って出ていく。
プロとしては信じた中でも、お客さんが座ってしまう事を常に意識して、常に止まれる状態にある事だが、その中でも止まれないタイミングはあるので、年に何回かはずり落ちてしまう事も覚悟しておかなければならない。
飛ばなければ何も起こらない!
しかし仕事として年間何十本も、全てキャンセルする事も出来ない…
その境目に自分達の仕事があり、それはお客さんと運命共同体だという事。
パラグライダーがどういうものなのか!
それをお客さんに問い、覚悟してもらう必要性を感じています。
風の無い状況。
危険性を感じるお客さん。
テイクオフがどういうものなのか説明し、やるべき事をやる覚悟を問う。
お客さんが座るイメージを常に持ち、いつでも止まれる事を意識し続ける。
それでもまたいつか何かが起こるから、その時はまたどうしたらいいのか考える。
空を飛ぶとは、そういう事です!
* 例え出られそうな風が来ても、両端にサポートを付けるまで待ち、お客さんに覚悟を決めてもらうまで問いて待ち、それからテイクオフしたのなら今日ずり落ちる事は無かった。
2本目 小さな中国人女性。テイクオフの風は微風。お客さんが軽いからどうにでも出来、何の心配もなくテイクオフしました。
3本目 小太りのネパール女性。テイクオフの風 時よりサイドから。今日最も神経を使うお客さん。テイクオフで最後にバックしながら座られ、止まろうとしたがグライダーに引きずられ、テイクオフ場下にずり落ちました。あと2〜3歩立って歩いてくれたのなら、何の問題もなくテイクオフ出来ていました。
ずり落ちた時にヘルメットが壊れたので、ノーヘルです....
今年の4月は天気が悪く、曇りの日々が続いています。
ここは雨が降らない限り、風が後ろから来る事はないので、雨以外は毎日 飛ぼうと思えば飛べます。ただコンディションは最低ですが…
テイクオフ場からグライダーに引きづられ、ずり落ちたのは今シーズン 記憶にあるのがこれが2回目。
前回は105kgの中国人男性でした。
テイクオフは風がある時は問題ないですが、風が弱い、風がない時はお客さんによって難易度が全く変わります。
ここ数日はどん曇り風なしで、こんな日々が1年中続いたら胃に穴が空いてしまいますが、プロなので年間で何回かは起こってしまうテイクオフでのずり落ちを何とか無くせないか? と今日は考えました。
パラグライダーは観覧車や飛行機の乗り物ではなく、アドベンチャースポーツなので、最低限の身体的 能力が必要になります。
山を少し歩いたり、野山を少し駆け回ったり… 少しでいいから、歩いて走って身体を動かせる身体能力。
結論は簡単で、身体能力がない人とは風がない時は飛ばない事! それを補ってくれるのが風で、風があれば身体能力が無い人とでもテイクオフ出来ます。
パイロットからすれば、パラグライダー = テイクオフ。テイクオフだけがパイロットとお客さんの共同作業。
分かり易く言うと、お客さんが飛行機の前輪でパイロットが後輪。離陸時に前輪が無くなってしまう(お客さんが座ってしまう)と飛行機は離陸出来ない。
パラグライダーはそこに風があると後輪だけでも何とか出て行けるけど、風が無いと飛行機と同じで前のめりに地面を擦って出られない。そこにグライダーはもう飛ぼうとしていて、風があればお客さんを引きずってでも出た方が安全だけど、風が無いと一か八かになり、それを避けようと必死に止まろうとするけど、グライダーに引っ張られずり落ちていく…
前輪が引っ込んだ飛行機が止まろうとして、滑走路をオーバーランして下の海にずり落ちるのと同じです。
飛ぶか飛ばないかはサンライズ会社はハッキリしています。サンライズ会社は風が無い時はどんなお客さんであろうと全てキャンセルして飛びません。
だから安全度は高いが、年間に飛ぶお客さんの数はかなり減ります。ビシネスを考えるとかなりマイナスですが、サンライズはスクールと機材販売もしているから問題ないのかも知れません。
飛ばなければいい! しかしビシネス、仕事としての側面はどうするのか?
パイロットだってこんなコンディションで誰も飛びたくはない!
しかしこれは仕事であり、飛べる状況にあり、お客さんが来る…
あとはお客さんの身体能力が問題になりますが、見て全く駄目な体型でない限り飛びに上がります。
あとは車を下りて、階段を下りる足取りをじっくり観察して危険人物は察しが付きますが、それだけでキャンセルする事は先ずありません。
昨日の1本目の中国人女性も危険人物でしたが、自分で風が来ない限りはテイクオフしない事を決め、20分近く待って、その間に覚悟を決めさせて、彼女の言葉、表情から覚悟を感じたので、無風の中で両端にサポートを付け、走ってもらい、テイクオフしました。
今日の3本目と昨日の1本目の違いが、今日のこの答えに繋がります。
彼女には注意が必要な事は分かっていましたが、今日の3本目はサイドからの風でどう出ようか? を先ず考えてしまい、口だけの説明だけで、リバースで出られる風が来たので、両端のサポートを付けるその前にテイクオフしようとしたのが問題でした。
そしてひとつ感じた事は、今までとは反対な事です。
今まではなるべくお客さんをリラックスさせ、余計な事を考えさせない方がいい… と思っていましたが、昨日と今日の違いはそれを覆しました。
そもそもパラグライダーとは何なのか?
テイクオフ前にはお客さんの誰もが緊張します。これが答えです。
何故に緊張するのか?
それは恐怖心を感じるから他なりません。
空を飛ぶという事はそういう事です。
(実際には空は安全で、危険性があるのはテイクオフとランディングだけ)
お客さんには覚悟を決めてもらう必要がある!
その覚悟とはテイクオフは危険である。だから絶対に座らない、腰を引かない覚悟!
何もお客さんを乗せるタンデム フライトで、そこまでする事はないのに…
と思っていましたが、一言 「覚悟なく腰を引いて座ってしまう行為は危険だから。」
パラグライダーに乗るには、お客さんもそれ位の覚悟が必要だから。
風のない状況で要注意人物には、覚悟を問う意味で絶対にしなけれはいけない事を時間をかけて問うていく。
その表情、口調を見て覚悟が見えたなら、お客さんを信じて走って出ていく。
プロとしては信じた中でも、お客さんが座ってしまう事を常に意識して、常に止まれる状態にある事だが、その中でも止まれないタイミングはあるので、年に何回かはずり落ちてしまう事も覚悟しておかなければならない。
飛ばなければ何も起こらない!
しかし仕事として年間何十本も、全てキャンセルする事も出来ない…
その境目に自分達の仕事があり、それはお客さんと運命共同体だという事。
パラグライダーがどういうものなのか!
それをお客さんに問い、覚悟してもらう必要性を感じています。
風の無い状況。
危険性を感じるお客さん。
テイクオフがどういうものなのか説明し、やるべき事をやる覚悟を問う。
お客さんが座るイメージを常に持ち、いつでも止まれる事を意識し続ける。
それでもまたいつか何かが起こるから、その時はまたどうしたらいいのか考える。
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot
世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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