その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。
2024/11/15 (Fri)
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2015/05/29 (Fri)
仏教の成立
<信じる者は救われる>
釈迦の教えは生きる哲学であり、悟りの先に見えた真理でした。
それが宗教として広まっていったのは、釈迦が亡くなって100年経ってからでした。
釈迦の教え「縁起」は悟りから、「慈悲」は縁起から繋がっているものであり、悟るから縁起を体感でき、縁起を体感したから慈悲の心が生まれる。それが真理でした。
釈迦の死後100年。釈迦からの話を誰も直接 聞いた者がいなくなった頃、釈迦の教えの解釈が二手に分かれていきます。
悟りを目的としたグループと、慈悲を目的としたグループに。
悟りを求める者を理想像として、多くの人々を救済する事が悟りに繋がるとし、人々を救う事を目的とした人達を大乗仏教と言い、苦行によって自分が悟る事を目的とした人々を卑下する意味で小乗仏教と呼んだ。
「六波羅蜜」
悟りを求める者を菩薩(ぼさつ)と言い、菩薩になるためにしなければいけない事がこの六波羅蜜。
波羅蜜とは人智を超えた境地。二つの対立するものを超越して、彼岸に到達する事。
1、布施波羅蜜=分け与える事。
2、持戒波羅蜜=戒律を守る事。
3、忍耐波羅蜜=耐え忍ぶ事。
4、精進波羅蜜=努力する事。
5、智慧波羅蜜=囚われることなく判断する事。
しかし意志の弱い人(人間はそれほど意志が強くはない)には、これらを守り、実践する事は難しく、厳しいものが人々に広がる事はない。
そこで悟りを求め修行を行っている菩薩や、悟りを開いた仏を信じれば救われる..... と説かれた。
それによって信仰が広がり、宗教である仏教が誕生した。
仏陀は仏教の開祖とされているが、仏陀の教えと仏教とでは違いがあり、歴史変遷を経て日本に伝わった仏教とは全く違う。
しかし2600年経った今でも、形はどうであれ、人々の救いになっているのは、仏陀の教えが信じる対象の宗教になったからであり、宗教の価値は「信じる者は救われる」。そこにある。
ただ、空観と仮観。それに輪廻転生が加わり、捕らえ方を間違えるとカルト教団となり、信じるが故に過ちを犯す事もある。
空観=形あるものは全て、あるともないとも言える、幻のようなもの。
仮観=空観の反対で、絶対存在としてあるもの。
輪廻転生=現世の業(行い)によって、来世での上中下が決まること。現世での位は前世での業によるものである。完全差別になり得る思想。
例えば、空観+輪廻思想のオウム真理教は、全ては幻であるとし、自分たちを批判する業の人達は来世ではどんどん下層になり、一刻も早くポワ(殺す)した方が彼らの為になる..... との真理で犯罪を犯した。
仮観は土地が広ければ広いほど、お金があればあるほど良い.... との考え方になり、戦争や争いごとを招く恐れのある、絶対的な我、欲となる。
仏教はこの両極を知りながら、生きていく上での涅槃(安らぎ)は、このどちらにもない事を悟ります。
中観。中道の道です。
次回は、仏陀の悟りを説明するために使われている言葉 「空」 について見ていきます。
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kazu
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誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot
世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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