ネパールでは約９５パーセントがアレンジマリッジです。アレンジとは親　親戚が結婚相手を同じカーストの中から探してきて、お互いに数回会って話し合い結婚する日本で言うお見合いです。現在では本人同士が会って話をしてみて嫌だったら断る事も出来ますが、基本ふさわしい相手を見つけてくるのでそのまま結婚に至るケースがほとんどです。日本のお見合いとの違いは結婚に至るケースがほとんどという点。
ある年になったら結婚する事は義務みたいなもので、１００パーセント近くの人が結婚します。そして彼等が語る言葉の中でカルチャーショックを受けたのが「結婚してお互い生活していく中で愛が芽生えてくる・・・」という言葉。そういう考え方があることを知らないで生きてきたので、３年前ですがその言葉は衝撃でした。
このような文化はある意味子孫を未来永劫残し続けていくには利に適っているように思います。家族親戚社会、誰もが結婚し家族親戚を作っていく社会。
ラブマリッジ、恋愛結婚の世界では当然結婚しない人も増え離婚する人も多いです。家族親戚社会が薄れていくのも仕方ありません。
ネパールでも若者の中には恋愛結婚を望む人が増えていますが、アレンジの方が幸せになれると考える若者も多いです。
価値観・・・　それは環境や文化で大きく違う事をネパールに来て感じています。


ヒンズー教のお寺で結婚式を挙げたカップル（奥の２人）