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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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先日ネパール人タンデムパイロットのシャムが女優のリカと飛んだときの写真が新聞に載っていました。
この写真を一言で言うなら「ネパールです!」
日本では公の新聞にノーヘルのパッセンジャー姿を掲載する事など出来ないし、空中で?ヘルメットを外すことすら頭に浮かばないでしょう。
女優さんだから顔がよく見えるようにヘルメットを外した???
気持ち良さそうですが!


ネパールのベテランタンデムパイロットShyamと女優のRekha
朝は上着が無いと肌寒い感じですが、11時を過ぎると地上は暑い!Tシャツに短パンでいい感じ。
しかし上空は肌寒く、このお客さんの格好では長くは居られません・・・
地上と上空の気温差が大きいということはそれだけサーマルも強いということになり、今日も午後はバカ上がり状態で気持ちよく上げてしまうとノーマルフライト30分では下ろせないので、自分の中で2000m以上上げないように飛びました。

今日はランディング場の風も午後は荒れていて風向きがコロコロ変わり、タンデムパイロットも苦労していました。
あのカイトもハードランディングだったみたいで、その後皆で話し合い「明日からはランディング場はEnd of the lakeで統一する」ことに決めました。
End of the lakeは裏から吹き降ろしてくる風も無く常に湖の方から風が入って来るので、特にこの風が強くなる時期お客と飛ぶタンデムではベストなランディング場です。とにかく怪我をさせるわけにはいかない!安全マージンを最大限に持つ事がタンデムでは重要になってきます。


確かに地上は暑いですが・・・ この格好では寒いです。
今日は3本のタンデムでしたが、朝のタンデムから条件はすごくよかったです。
今日はいつ以来でしょうか? 午前中は雲ひとつ無いクリアなヒマラヤが見えました。
さすがに昼過ぎには雲で隠れてしまいましたが、この時期らしい最高のコンディションとなりました。

今日2本目はXCタンデムでしたがソロも含めてこんなフライトは初めてでした。
文字通りXCタンデム出来たフライトで上げたのはサランコットと隣の丘トレパニだけ、トレパニでは3000mまで上がりソロでもこここんなに上がった事は無く、その後は約6キロ先のノーダンダ手前まで行ってUターンしサランコットへ戻り今度はポカラの街上空まで行って最後にスパイラルしてランディング。
とにかく回したのは2箇所だけであとはひたすら真直ぐ飛ぶだけでゆっくり会話しながら写真もビデオも沢山撮って約1時間(多分)時間も忘れて飛ぶ事が出来ました。
ただ上がりすぎるので初めてのお客さんには恐怖かな?と相談しながら了解を取って3000mで打ち切って移動しました。


トレパニを過ぎたところ、これでも2800mはあり左下の町が米粒のようです。
今日3本目はお客さんの到着を待ってからになりテイクオフしたのが4時過ぎ、しかし日射も問題なく2本目1時の時の条件を考えれば何の問題も無く30分飛べる・・・ と思ってテイクオフしました。
しかしビックリするほど上がらない!西日を受ける斜面へ行っても上がらない!
お客さんはXCで帰ってきたグライダーを見ては「あれは高い所をを飛んでいるのに何故だ?」「あれは山サイドで高く上がって帰ってきているのであってここで上がったのではない・・・」云々のやり取り
少しでも長く飛ぼうと西日の当たる奥へ行き結局その下のランディング場にランディング。他のメンバーは手前のランディング場へ既にランディング。最後のフライトなので別に何処に下りても急ぐ必要も無く問題は無いのですが、その旨もお客さんには伝えて下りたのに、何故努力もしないでショートフライトで手前のランディングに降りたパイロットではなく自分が誤らないといけないのか?
そしてランディング場での村人とのいざこざもあり・・・ 
5ケ月という長丁場、日々平穏に飛んでいることは全く無く、そして今回はポカラ以外に何処にも行けない状況になってしまったので色々と溜まっているものがある事は自覚していますが、ネパールでは時にそれが爆発してしまう事が多々あります。

彼が何かと噂のカイトFromブルガリアです。
タンデムでは最近ヘルメットにレスキューも装備し飛んでいます(でないと今は働けない)が、ソロでは当然フリースタイルで何もなし。
とにかく日によって雰囲気がまるっきり変わってしまう彼なので敵も多いことは確かですが、その実力は一級品です。自然派の彼はバリオを使う事を嫌いタンデムでもバリオ無しでソアリングしています。
そのテイクオフとランディングの技術は感心するものがあり、今日1本目は全く走れない巨漢のお客さんと飛んでいましたがランディングは無風状態、トリムを全開にしてMaxのスピードをつけて地上すれすれでフレアを利かし歯を食いしばってフルブレーキ。
無風でこの客ではこれしか方法は無いが決して真似をするな、かなりのパワーが必要!と他のパイロットに忠告。
朝10時ヒマラヤに少し出来た積雲を指差しては「この時期は常に朝から雲が沸いているが2週間に1~2日のサイクルで必ず今日のような爆発的な条件がやって来る・・・」と説明する彼・・・ 

キャリア10年の27歳は日本には居ない異端児ですが、ポカラで彼を知らないパイロットは誰も居ない事が彼の存在を物語っています。


カメラが無いので貸してくれ・・・ そして笑顔の写真はこの1枚だけでした。
                 

ネパールの80%は農業で生活しています。日本も以前そうだったように労働力として沢山の子供が必要でした。
今でも村に行けば以前と同じ暮らしをしていますが、子供を作る数は明らかに減ってきています。それは教育にお金がかかるからで、No education では難しい時代がネパールにも来ています。
しかし村では男の子が後取りとして必要で息子が生まれるまで子供を作り、結果娘5人そしてやっとで息子が生まれる・・・ も結構あり、生活も大変で娘が20歳になれば嫁に出すケースが村では多いです。
以前は10代での結婚も多かったですが、今は政府も20歳を過ぎてからの結婚を義務づけています。

そんなこんなでネパールでは親戚がやたら多く、またその結びつきも強く結婚式には多くの人が集まり新郎新婦を祝福します。

今日の結婚式、新郎宅からのパレードでラッパ隊の演奏に乗せて陽気に踊る一人の男性、年は60前後。
明らかに既に酔っ払い千鳥足ながら一人踊り続け式場へ・・・ その千鳥足に何度も笑ってしまいましたが・・・
そして彼も食事をし・・・ でも何処か変、誰も彼と挨拶する人がいない。
後から分かったのですが彼は新郎新婦と何の関係も無い人でした。朝からお酒を飲み新郎宅から行列に混じり結婚式へ・・・ そしてお腹一杯食べて酔いも醒めたころに退散。
これだけ親戚が多いと会った事の無い親戚もいて、知らない人が中に紛れていても誰も分かりません。
こんな人も結構いるそうですが、お祝い事なので何でもありな感じです。
彼も酔っ払い幸せそうだったし、ネパールらしい出来事でした。
私が住んでいるマルコポーロゲストハウスの家族の親戚が結婚式を挙げるから3月7日はスケジュールを空けておいてね、と以前から言われていたので今日はお仕事はお休みして結婚式に行ってきました。
結婚式を見たことはあったけれど、実際招待されたのは初めてだったので今日はパラを離れてネパールの文化に溶け込んできました。


家族親戚社会のネパールの結婚式には沢山の人が集まってきます・・・

お祝いムードに包まれた新郎宅、多くの親戚や知人が駆けつけ11:30に式場へ向けてここからパレードが始まりました。

バイクに乗った友人たちも祝福しながら新郎宅から式場へ向かいました。

新郎宅からゆっくりとラッパ隊を先頭に進んでいく行列。
新郎を乗せた車も歩くスピードにあわせてゆっくりと式場へ向かっていきました。

新郎の自宅から歩く事30分で結婚式を挙げるヒンズーのお寺に到着しました。
親戚や知人総勢200人以上が集まってきました。

参列者はお寺の境内に入っていきます。

この場所はレイクサイドの入り口にあるシバを祭ったヒンズーのお寺で、近くに大きな公園もあり緑豊かな所です。
ポカラにはいくつかヒンズーのお寺で結婚式を上げる所があるのですが、ここに入ったのは初めてでこんな近くにこんな立派なお寺があるとは知りませんでした。

自宅からパレードしてやって来た新郎、とても豪華な椅子に座り新婦の到着を待ちます。

新郎がマルコポーロの親戚だったので新郎宅から一緒に来ましたが、新婦方も同じようにパレードしながらここにやって来ました。
到着後まずは新婦から新郎の額へティカ。
ティカはお祝い事では欠かせないもので、お米を赤く色づけしたものを額に付けます。ヒンズーでは額は魂の宿る場所で第三の目とも言われています。

多くの人に囲まれて新郎が新婦の額にティカ。

中央にいるのが今日結婚式を挙げた新郎(23)新婦(21)。
多くの親戚や知人が囲み記念撮影をしているところです。
ネパールはほとんどアレンジマリッジで男性が2歳程年上が一般的、アレンジで女性が年上は無いそうです。

このヒンズー教のお寺の裏には専用のレストランがあり、この時期は毎日結婚式があるりここがその会食の場所になります。
結婚式はこの場所で一日に何度も行われるのでこの仮設レストランも何箇所かに分かれており、そのグループごとに分かれて食事をします。
  
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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