その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。
2024/11/15 (Fri)
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2015/05/31 (Sun)
空の思想
< この世は、空に浮かぶ雲のようなもの >
釈迦の悟りを表す言葉として、「縁起」「空」があります。
以前にも書きましたが、釈迦が悟った事とは「この世の真理を体感したこと」であり、言葉によってそれを伝える事は不可能です。
言葉には絶対的限界があり、釈迦が悟った事は釈迦にしか分からないものであり、同じような真理を体感した人は当時、何人かいたはずです。
文字にするのならば、我が完全に消えた人物が周りを見渡した時、そこに存在する全てのものが、この自分と同じく最重要なものとして捉えられ、ハッキリと目の前に現れた。
拘りなく(重要度の差がない)、全てが見えている中で体感した事は「自分が徹底的に見えた」こと。
それが釈迦が体感した事。即ち悟った事になるのではないか!?
重要度の差は拘りを生み、その拘りが見えるものと見えないものを造り、その見えないものが多いほど、自分を見えなくさせてしまう....
例えば、自分はパイロットなので空を飛ぶ鳥や、雲の流れ、風の変化がハッキリと見えます。
それは自分にとって重要な事であるからであり、重要ではないお客さんには全く見えていない.....
プロの職人は皆 同じで、ハッキリ見えているからプロな訳です。
釈迦はこの世の偏った一部ではなく、重要度の差、拘りなく、この世に存在する全てのものがハッキリ見えたのであり、それによって自分が徹底的に見えたのであり、この世の真理を見渡す事が出来るプロだった訳です。
そしてそれを伝える為に、あえて言葉に置き換えたのが「縁起」であり、「空」はその後の大乗仏教で竜樹が大成させた思想です。
「空」とは?一言で言って「この世の全ては、あるとも言え、ないとも言える、幻のようなもの」。
実際にはここにあっても、それをここにあるとは証明できない。
あるんだけれど、ずっとそこに同じ形として存在し続けているものは何もない!
空に浮かぶ雲のように、そこにあるのだけれど、絶えず変わり続けて、消えてしまうもの。
絶対的に存在しているものは、何も無い。
あるとも、ないとも、言える、断定できないもの。
それがこの世であり、竜樹は「空」を使い、釈迦の悟りを言葉によって説明しました。
色即是空=形あるものは幻である
空即是色=幻が形あるものとして見えている
この「空」の在り方は2600年経った現在、科学でハッキリと証明されており、やっとで科学が釈迦に追い付いた事になります。
「空」とは抽象度が最も高いものです。
一番低い抽象度を「自分」とすると、細かく分けていくと無限にありますが、大雑把に言うと、自分=>人間=>動物=>生物=>地球=>宇宙=>ある。ない。=>空(あるとも無いともいえない)
「空」とはこの世で最も抽象度の高い、最も情報量の少ないものと定義付けられています。
次回は「唯識」の思想を見ていきます。
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プロフィール
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kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot
世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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