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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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2013/07/21 (Sun)
環境にある

何故に「悟りの世界」なのか?

分からない人は多いだろう…

もし日本でパラグライダーをやっていたのなら、それは必要の無い世界かもしれないし、そんな事は頭に浮かばなかったに違いない…

何故にその世界なのか?…

今日は朝から天気もよく、とにかく忙しい日だった。

ここでは初めての一日6本を今日は飛んだ。
一本飛ぶのにどんなに急いでも1時間半はかかる。それを6本なので計10時間、その間「移動しては飛ぶ」をただひたすら繰り返した。

6本飛ぶ事は問題では無い。
プロだから何本だろうとお客さんが来れば飛ぶ。それが仕事だから。

しかしその10時間の間に色々な事が起きる… そしてとにかく時間との追いかけっこ。

飛び終えてオフィスに戻ってもお客さんが来ていない、お客さんを迎えに行ってもその場所にいない、そのオフィスワークにパイロットの一人、また一人がイライラし始める…

会社間でお客さんのやり取りをするここの環境は日本ではあり得ない。

自分の会社のお客さんを他の会社に取られ、自分のお客さんがいるのに自分と飛ぶお客さんがいない… (オフィスワークの連絡ミス)

時間に追われ周りがイライラし始め、自分のお客さんがいるのに他会社のパイロットに仕事が行き、自分は飛べない⁇

色々な事が起る環境だし、分かっていても自分をコントロール出来ない局面が現れてしまう。

昨シーズンの反省から、今シーズンは「笑顔で楽しく仕事をする。決して怒らない!」と心していたのに、5本目のお客さんを取られた件で頭に血が登ってしまった…

そして後味の悪い、後悔の日になってしまう。

6本飛んで24000円 収入を得ても、胸の中がモヤモヤして苦しい… 決してお金を得る事が一番ではなく、今日も一日楽しく仕事が出来た! が全て。

「無常の世界」

常にもの事は変化し続ける。
その事に対応出来ない自分がいる。

飛ぶ事が仕事だが、飛ぶ事はほんの一部に過ぎない。

その周りに起る事、それも含めて仕事であり、そこに「怒り」が込み上げてくる事、それ自体が自分に足りないものであると気付いている。

常に変化し続ける「無常の世界」、それを強く感じる環境だからこそ「悟りの世界」を強く意識し始めた。

そしていずれ挑戦するダウラギリからのフライト。

8162mのそこは「体力、覚悟、強い気持ち」だけでは叶わない場所。

そこの世界に向かうには何か「悟った心」が必要であり、その心を持ち得ていないと挑戦出来ない場所だと考えている。

「悟りの世界へ」

それはここでの日々の出来事があるから。


夜7時、今日の仕事が終了… 終戦の時。
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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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