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その人が何処から来たかなど、どうでもいいではないか。 どんな地位にあるか、どんな功績があったのか、どんな血筋を引いているのか、など全くどうでもいいではないか。 ただ、その人の行いを見よ。 今ここに於いて、何をするのかを見よ。 行いが正しく、羞恥があり、身と心を慎んでいるのであれば、その人は生まれがどうあれ、今から高貴な人ではないか。

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2013/08/29 (Thu)
初めて飛んだあの日の感覚を忘れてはいけない。
「飛んだ後なら、なるほど… と分かるけれど、全くの初めての経験で、あの傾斜を走って下さい!と言われても、どんな感じか分からないし、怖くてなかなか走れないですよ…」

今日 一緒に飛んだ、日本の方に言われた言葉だ。

私達は毎日 何年もやっている事なので、テイクオフで傾斜を走る事は簡単な事だと思ってしまっている。

だからその感覚を失ってしまったパイロットの中にはは、テイクオフで走らないで、座ってしまうお客さんに向かって腹を立て、怒鳴り付ける馬鹿もいる。

空中も然り。

毎日 飛んでいる私達と、初めて飛ぶお客さんとでは感じる感覚は全く違う。

そこの感覚を失ったパイロットの中には、とにかく高く上げる事しか頭になく、回し続ける馬鹿もいるし、アクロバティックをやらないと気が済まない馬鹿もいる。

うちのルーマニア パイロット バリーは、空中で吐いてしまったお客さんのゲロが付いてしまったと、ランディング後にお客さんを蹴っていた…

あり得ない!

日本では、お客さんが空中で気分が悪くなるようなフライトは、パイロットの責任と見なされる。

ここはソアリングをするフライトなので、空中でお客さんが気持ち悪くなる事は充分あり得る事。

問題はその後の対応。

もちろん背中越しに、その状態を常に伺いながら、どう飛ぶのかはその都度 違う。
高く上げるとか、20〜30分 飛ぶとかは決して重要ではない!

挙げ句の果て、気持ち悪くなり、「早く下ろして…」と言うお客さんに、スパイラルで降ろそうとするその感覚…

私達はプロなので、競争の世界です。

沢山のパイロットがやって来る事は、とても重要であり、その中からプロの意識と感覚を持ったパイロットを会社は選びます。

自分はリーダーパイロットなので、常にその目で他のパイロットを見ているし、より良いパイロットが来れば、当然 そちらを選びます。

バリーがNirvana で働けるのも、次のパイロットがやって来るまでの間でしょう。

初めて空を飛んだタンデム フライトでは、最後に軽いスパイラルをやってもらい気持ち悪くなった自分。

あんなに口酸っぱく言われ、練習したのに、初飛びではテイクオフで飛び乗ってしまった自分。

あの初心の感覚を、如何に覚えていられるのか!

その感覚を失ってしまったパイロットは、タンデムの世界では失格です。

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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/09/08
職業:
パラグライダー
趣味:
たそがれ、物想い、静寂、心穏やか、不安、楽しむ
自己紹介:
Kazu
Japan spirits and pride
Professional tandem / Adventure pilot

世界最高峰のヒマラヤ、神の国ネパールで生きていく為に始めた空飛ぶ道具パラグライダーでコマーシャルタンデムをやっています。夢は神の山マチャプチュレへの冒険フライトに挑戦すること。
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